マイホーム決定時 妥協点が「がけ崩れしやすい場所」はあり?災害後の焦りに注意!



大きな災害が発生すると、住宅に大きな被害が発生してしまうことがあります。

 

阪神大震災、東日本大震災、熊本地震、九州豪雨などの

災害です。

 

災害の直後は、家を新築するどころの話ではく、

まずは、仮設住宅を早急に建築して、

 

不自由な暮らしから解放されたいという心理的な

焦りがあります。

 

仮設住宅なのだからという安易な考えで、

仮設住宅の建築場所に妥協点をみつけてしまうのは

 

いろいろな制限の中で、

しかたない面もあるかもしれません。

 

熊本地震後に南阿蘇村でがけ崩れがあった地域から非難するために、

仮設住宅を建築した場所が土砂災害警戒区域で、

実際にがけ崩れが起きています。

 

今後、マイホーム購入するときにも100点満点の家などありませんから、

どこかで妥協点を見つける必要はあるものの、

 

危険な場所だけは、回避するべきで、

特にがけ崩れが発生しそうな場所には

注意を払うべきなのです。

 

 

造成地の土砂崩れから、避難先は?熊本地震後 仮設住宅をがけ崩れしやすい場所へ建築

 

熊本地震の被害で、南阿蘇村では土砂災害警戒区域に指定されていなかった場所も、

大規模な土砂崩れの発生で大惨事になりました。

 

南阿蘇村では応急仮設の建設が急ピッチですすめられましたけれども、

応急仮設住宅の一部(南阿蘇村の被災者が入る大津町の41戸)が

 

土砂災害の恐れのある「土砂災害警戒区域」かそれに相当する場所に

建築されています。

 

まとまった用地の確保は簡単ではないこと、

急がなければならないという焦りが

感じられる事例です。

 

 

 

土砂災害警戒区域での新築は県の許可が必要になります。

がけ崩れに備えての対策も必要になってきます。

 

南阿蘇村、益城町では、まあ、ここでいいか、仕方ない

時間がないから・・・

 

という焦燥感と、被災者の自宅から近い場所だから悪くないかもという

妥協点を見つけようとする

姿が浮かび上がってきます。

 

結果的に土砂災害に遭遇した人たちが、

仮設住宅近くでがけ崩れに遭遇しています。

 

仮設住宅は緊急性があるので一時的な対応として

仕方ない点はありますけれども、

 

自分で家を探す時は、妥協できるのはどんなことなのかを

よく考えたほうが良いでしょう。

 

マイホーム購入で焦りがあるときの、妥協点は土砂災害警戒区域でもいいのか?

被災された方は住まいに困っている状況ですから、

時間を優先するのは大切な判断です。

 

ただし、終の棲家となるマイホームを見つける時には、

がけ崩れの心配がないところにしたいものです。

 

焦って新築をする土地探しを急いだりすることで、

危険性のある立地に妥協してしまっては、

後々、後悔することになりかねません。

 

かけ崩れしやすい場所にはどんなところなのか?危険性を予知するために

がけ崩れの危険性に気づかないと、マイホーム購入を決定する際に、

がけ崩れのリスクに気づかずに住む場所を決めてしまかねません。

 

知は力なりです。

 

かけ崩れしやすい場所とはどんな場所なのかをまとめてみます。

 

  • 市町村が公表している土砂災害警戒区域に入っている
  • 急斜面の立地である
  • 古い造成地で液状化した経験がある
  • 活断層に近い場所で地震の時に液状化する可能性がある傾斜地
  • 火山灰が堆積している場所
  • 造成地で、盛土をして作られている
  • 擁壁に亀裂が入っている
  • 擁壁や法面が膨らんでいる

 

以上のような危険な兆候を事前に見つけることができれば、

がけ崩れのリスクがありと判断できます。

 

 

傾斜地がある場所での家さがしでは、

よく注意をするべきポイントです。

 

火山灰の堆積した場所の液状化については、

⇒南阿蘇村 土砂災害と阿蘇大橋崩落にみる安全な移住先の見つけ方とは?井上晴美 古民家は全壊!

をご参照ください。

 

弱点に妥協しやすいのは物件のメリットに盲目的になることも!

本来はがけ崩れしやすい場所はすぐにパスするはず。

 

でも、その物件が妻や夫の両親が住む近くだったり、

親戚が近くにいて心強いといったことがあると、

 

少々、物件に弱点があっても妥協しやすくもなります。

 

確かに、最高のマイホームとは、機能や利便性だけで選ぶものではなくて、

生まれた実家に近いなど

 

その人だけにとっての精神的、心理的に

受け入れやすい場所というのが

大切な項目であることは確かです。

 

大切にしている人の近くで生活できるということが

何よりも優先されるべきことなのかもしれません。

 

半面で、大切なものを優先して、盲目的になって、

土砂災害警戒区域で

 

危険性があるという立地条件に

妥協するとういのも避けたい気がします。

 





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