南阿蘇村 土砂災害と阿蘇大橋崩落にみる安全な移住先の見つけ方とは?井上晴美 古民家は全壊!



南阿蘇村では熊本地震の影響で

  • 土砂災害が発生
  • 阿蘇大橋崩落
  • 道路の崩落
  • 土砂流入や地震での家屋の全壊や半壊

 

などが発生しています。

 

阿蘇山の麓に移住して古民家で暮らす井上晴美さんの自宅も全壊

しています。

 

田舎暮らしを始めるときに注意するポイントを

阿蘇山山麓周辺にある

 

南阿蘇村の土砂災害警戒区域で発生した

被害を通して確認していきます。

 

 

熊本地震で南阿蘇村「河陽地区」で崖崩れと家屋の倒壊が発生!土砂災害警戒区域の指定箇所周辺に注意

南阿蘇村で崖崩れが発生しています。

山の斜面が広範囲にわたって崩れてしまいました。

 

特に南阿蘇村河陽地区での家屋の倒壊被害が多く出ています。

地図で見てわかるのは東側にはすぐに噴火した阿蘇山があります。

 

また倒壊した東海大学阿蘇校舎近くにあるアパート「グリーンハイツ」

(住所:南阿蘇村河陽)

などもこのエリアに入っています。

 

ヘリコプターで救助された「ログ山荘・火の鳥」は

南阿蘇村河陽地区よりももっと阿蘇山に近い場所です。

 

崩落した阿蘇大橋(熊本県阿蘇郡南阿蘇村立野)

は河陽地区の入り口部分に当たります。

河陽地区には土砂災害警戒区域や急傾斜地の

指定区域があるので

 

指定区域で暮らす場合には注意が必要です。

 

南阿蘇村「高野台団地」への土砂災害は河陽地区にあった!

高野台団地での土砂災害被害がありましたが、

こちらは住所が高野台というものではなく、

 

住所としては「南阿蘇村河陽地区」に該当します。

 

つまり団地名が高野台団地ということです。

地図は高野台団地にある村営住宅を示しています。

 

村営住宅周辺にある一団のあるまとまった住宅の

一部が土砂崩れに巻き込まれていると推測できます。

 

土砂が崩れてきた住宅の裏手はすぐに

 

山になっていましたから

山から離れている場所から比べれば

危険性が高かったといえます。

 

また、高野台団地が全て全壊したのではなく

山に近い場所にあった住宅が土砂災害にあっています。

 

ちょっとした注意点です。

 

南阿蘇村立野地区で崩落した阿蘇大橋付近は土砂災害警戒区域に指定されていた

崩落した阿蘇大橋付近の山が

崖崩れを起こしています。

 

南阿蘇村では土砂災害警戒区域の急傾斜地に指定されてた

地域がいくつかあります。

 

阿蘇大橋があった立野地区においても

急傾斜地の指定がなされています。

 

南阿蘇村立野地区 土砂災害警戒区域

南阿蘇村立野地区 土砂災害警戒区域

予測されていた地域の山の斜面が

土砂崩れを起こしたことで

 

住むべき場所や住むうえでは

土砂の流入を防止するために

 

 

鉄筋コンクリート造の塀を作るなどの

対策が必要な地域であったことが分かります。

 

移住して田舎暮らしを始めるときは土砂災害警戒区域内に入っていないか

についてはよく確認することが教訓です。

 

現実に土砂が流入した住宅は山が迫っていて

近くの道路よりも低い位置に住宅が建っています。

 

水でも土砂でも高いところから低いところへ流れますので

住宅の立地条件にも注意をしていきたいところです。

 

阿蘇山の麓に移住して古民家を改修する井上晴美 自宅全壊から学ぶことは?

井上晴美さんは移住した当時、

筑80年の空家で放置されていた古民家を改修していました。

 

東日本大震災において東北地域で津波の被害が無かった

古民家でも全く被害がなかった物件もあります。

 

古民家の状態ももいろいろだと思われます。

 

古民家には今の住宅で採用されている

布基礎やべた基礎の土台がありません。

 

家を支える柱が石の上に乗っかっているだけの

造りあることが多いです。

 

その意味では地震に強いとは言えませんから

古きよきものを大切にする精神を持ちながらも

 

耐震診断をしたうえで、耐震補強工事をする必要がありそうです。

 

また、地震が予測される地域では古民家ではなく

一般的な住宅を選ぶ方が全壊から免れるという意味では

無難とも言えます。

 

マンション暮らしを選ぶ方は

⇒宇土市役所 熊本地震で半壊した理由は古い築年数と耐震診断にあった!

をご参照ください。

 

南阿蘇村高野台団地の土砂災害は火山灰の液状化現象、岩せつなだれ!

縁准教授が現地調査したところ、土砂が水で運ばれた形跡がなかった。

さらに、同地区で2000年6月〜01年1月に行われた熊本県の遺跡発掘調査で、

約2100年前の弥生時代の遺構が岩せつなだれによって土砂に覆われて埋没していたことから、

宮縁准教授は「同じ岩せつなだれが小規模ながら発生した」と結論付けた。

地盤災害に詳しい京都大防災研究所の千木良(ちぎら)雅弘教授(応用地質学)によると、

岩せつなだれは火山灰からなる土壌の下の軽石の層が地震の強い揺れなどによって崩れ、

泥状になることなどで発生。一般に土砂が流れ下る速度は時速100キロを超え、

東日本大震災などでも起きたという。

出典:「岩せつなだれ」現象…緩斜面の土砂災害

 

熊本大学の調査結果では、土砂災害が地下の火山灰が堆積した層の

液状化現象が発生していたとされています。

 

慎重に移住先を考える時には、

火山灰が堆積していて過去に液状化した経緯がないかを

確認する必要性もあるということです。

 

一般に過去に田畑であった平たん地よりも、

山間部の方が地盤がいいという一般論もありますが、

 

火山灰が堆積している地域では当てはまらないことも

わかります。

 





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