大手ハウスメーカー施工でも土砂災害には勝てない!熊本地震 震源付近より危険区域が多い県も!
平成28年熊本地震でもセキスイハイムの住宅は無傷であったなど、
今回の震災を教訓にして、
大手ハウスメーカー施工物件は
今後も高い評価を受けていくでしょう。
ただし南阿蘇村で発生したような土砂災害が発生すると
どんなハウスメーカーで建築しても
土砂に埋もれてしまう可能性があるので注意が必要です。
熊本県は南阿蘇村中心に土砂災害が発生しました。
全国的にみると土砂災害が「起きやすい場所」(=危険区域)の数は
熊本県より多い県もあるので注意が必要です。
大手ハウスメーカー施工でも安心できない土砂災害の事例とは?
政府は土砂災害の事例をすべて公開しています。
具体的に国土交通省がHPで公開している
土砂災害発生状況の事例の中から2016年に発生したものを
見てみます。
画像は2016/1/29に山口県萩市下田万にて
発生した崖崩れです。
住宅は某大手ハウスメーカーのものと
外観の特徴から判断できます。
比較的小規模な崖崩れでしたから家が倒壊や土砂を全部被るようなことは
なかったのですが、
家が丈夫で無傷だったとしても地滑りなどスケールの大きな土砂災害では
家ごと飲み込まれてしまうリスクがあります。
新築でも中古でもマイホームを購入するときには
大手ハウスメーカー施工だから安心という
こと以外にも住宅を建てる立地や
既に立っている立地に小規模な崖崩れでも起きるリスクがないのかには
気を付けるべきです。
土砂災害警戒区域の指定がなされている土地を敢えて買うことは
ないかとおもいますが、
中古住宅などを購入するときには
重要事項説明書で必ず土砂災害警戒区域内にあるか否かが
説明されるルールになっています。
ハウスメーカー施工だからといった家の良さだけに惚れずに、
斜面が多い地域は注意をしましょう。
熊本地震で南阿蘇村で土砂災害が多く発生!熊本県より危険箇所が多い県はより注意を
熊本地震では南阿蘇村にある阿蘇大橋が崩落するなど
大規模な地滑りが発生しました。
南阿蘇村での地滑りは全く他人事ではなくて日本には土砂災害が
起こりやすい場所が53万か所以上もあることが
確認されています。
土砂災害危険箇所は
- 土石流危険渓流等
- 地すべり危険箇所
- 急傾斜地崩壊危険箇所等
の3つから成り立ちます。
土砂災害危険個所の合計で
九州地域の数を見てみると
次の様になります。
- 大分 19,640
- 長崎 16,231
- 鹿児島 16,204
- 熊本 13,490
- 福岡 13,150
- 宮崎 11,826
- 佐賀 9,534
熊本地震では熊本県と大分県が中心で、
土砂災害については南阿蘇村でたまたま被害が大きくなりましたが、
危険個所の数では熊本県よりも多い県が
3県あります。
その意味でも南阿蘇で地滑りが発生したのは全く
他人事ではありません。
地震による土砂災害に備えるには?
これから住宅を取得する人は土砂災害警戒区域を避ければ
いいのですが、
住む場所だけが危ないわけではなく道路を通行しているときに
地滑りに巻き込まれるリスクもありえます。
日頃から市町村が発行している警戒区域を示している
防災マップをよく見ておきましょう。
また、少しでも日頃危険に感じる場所があれば
市町村に通報することは大切です。
崖だけではなく崩れて危ないのはブロック塀です。
⇒新築注文住宅の土地探しの注意点古いブロック塀倒壊の危険性についてはこちら
をご参照ください。