熊本県西原村「活断層の村」で家を建てる前の地震対策とは?
2016年4月14日と16日に震度7の揺れを観測した
熊本地震から、半年経過した10月、
やっと仮設住宅が完成して、
来年以降は家を建てる計画を持っている人も
いるのではないでしょうか?
マイホーム購入の時に妥協することがいくつか出てくる中で、
活断層付近を避けるということには妥協をしてはなりません。
熊本県西原村では、活断層が地表に露出して、
泥に亀裂が入り、田畑にも亀裂が入っている場所が
多数あります。
断層マップも公開されていますので、
断層付近を避けながら、
どうやって安心できる家を建てるべきなのでしょうか?
NHKスペシャルで活断層の村=西原村で暮らし続けるか苦悩が紹介!
日本列島をくまなく走る #活断層 。普段目に見えない活断層がひとたび動くとどうなるか。
突如、脅威にさらされた人たちの半年間に密着し、どう立ち向かったのかを記録しました。
金曜夜8時「活断層の村の苦闘 #熊本地震 ・半年間の記録」https://t.co/FnOFYWcjXr— nhk_special (@nhk_n_sp) 2016年10月12日
巨大地震に見舞われて、水が出ない、薬がないなど、
ライフラインが寸断されて、不自由な生活を余儀なくされてきました。
巨大地震から半年経過して、仮設住宅も完成し、
被害にあった家を今後どうするのか?
悩みどころです。
#熊本地震 の発生直後から半年間、家のほとんどがつぶれた #西原村 の集落に密着してきました。地震直後、人々は被害にめげず、集落を取り戻そうとたくましく動き出します。
活断層の恐怖、そして人間の強さを感じていただければ幸いです。明日夜8時
ナレーションは俳優 #山崎努 さん— nhk_special (@nhk_n_sp) 2016年10月13日
活断層への恐怖がある半面、
西原村に限らず、日本各地で地震から立ち直ってきた
経緯があります。
西原村も今後、活断層が原因の地震のリスクに
対処する方法を考えながら、
地域が復興していくのではないでしょうか?
#熊本地震 の前から住民同士の団結力が強かった西原村の小さな集落・大切畑(おおぎりはた)。集落の絆で、いくつもの難局を乗り越えました。
しかし時が経つにつれ、活断層のさらなる脅威がわかり、その結束が揺らいでいきます。
ふるさとへの愛着と現実の壁との間で苦闘する人々。今夜8時— nhk_special (@nhk_n_sp) 2016年10月13日
最大震度7を記録した熊本県西原村で活断層が露出!
益城町と西原村では最大震度7を記録しました。
観測地点は西原村小森です。
西原村では、道路に活断層の亀裂が発生して、
全面通行止めにもなりました。
また、畑にも地割れが発生しています。
活断層が露出した西原村の主な場所
活断層が露出した場所としては、
西原村田中地域にある農地で活断層が
露出しています。
また、大切畑ダム付近の道路にも断層の亀裂が露出ししました。
さらに、ダム本体が分断されるように横にずれていることも、
確認されています。
ダムは廃止して、活断層がない場所へ作るべきという議論があります。
自分の家のことになると愛着があったり、
冷静になれなかったりしますが、
水害の危険性もあるダムのことになれば、活断層上にあるなら、
別の場所に移動するというドライな判断がしやすいです。
熊本県西原村で活断層を避け家を建てるときの注意点は?
基本的に、大切畑ダムの例ではないですが、活断層がすぐ近くにある
場所では家は建て替えないほうが無難です。
かといって、100%安全な土地など全国どこにもないと
いってもいい状況です。
西原村を通る活断層マップは、
AISTが提供している「活断層データベース」で
確認することができます。
西原村で家を建てかえるときには、活断層マップを
確認して、活断層から離れているかだけは
確認しましょう。
⇒益城町 新耐震基準の家も全壊!マイホーム土地選びで妥協できないポイントは断層を避けること!
もご参照ください。
熊本地震後に、活断層が分かる本という本が出版されましたが、
活断層にいついて学ぶことも
マイホーム建築や土地探しには
必要なことです。
熊本地震では、液状化現象も!軟弱地盤に注意を!
家が倒壊する原因には、家自体に耐震性が弱いということも
あり、古い家が多く被害にあっています。
しかし、1981年6月以降の物件で新耐震基準で建築されても、
倒壊してしまった家があります。
主な原因の1つは、軟弱地盤では地震の揺れが増幅されやすいためではないかと
推測されています。
⇒地震に強い土地を探すには地名で液状化しやすい軟弱地盤を避ける!
をご参照ください。
西原村は傾斜地が多い点にも注意!
熊本地震では傾斜地や古い造成地でも被害が
多いことが報告されています。
西原村も山が多く、傾斜地が多い現状もあるでしょうから、
地すべりやがけ崩れを避けるというだけではなく、
緩い傾斜地にも注意が必要です。
⇒益城町 倒壊率高い地域の特徴は傾斜地で古い造成地!熊本地震を教訓にマイホーム探しを!
をご参照ください。
南傾斜の場所は日当たりがよく、見晴らしや眺望がいいので、
どうしてもという方は、
震度7クラスの地震に備えた造成工事を
行う必要があります。