調整区域の貸家にニーズはある?



不動産取引は主に、市街化区域内で行われることの方が

多いのが現状です。

 

特に、住居に限った場合であったとしても、

日本はかつては農民の集合であったものが

今は、会社勤務の人たちが多いのが現状です。

 

サラリーマンの人たちが多く住む場所というのが

市街化を促進する市街化区域です。

 

逆に、市街化を抑制する地域である市街化調整区域では、

農村が保存されている場所とも言えて、

農家の人たちが中心に住む場所となっています。

 

調整区域内のイメージは農村なわけで、

住宅の戸数もそう多くはありません。

 

しかし何らかのきっかけで売りに出る一戸建てがあります。

 

お値段も市街化区域内の戸建てと比較すると、

安いので

買取をして貸家にするという選択肢もでてきます。

 

しかし、問題になるのは市街化区域と違って

不便な農村地帯で貸家に対してニーズがあるのかという点です。

 

これまで、調整区域内で不動産取引をしてきた経験から

言えば、

調整区域内でも貸家を必要とする人たちがいるということです。

 

具体的に説明をしていきます。

 

 

市街化調整区域内で適法に建築された物件であれば貸家にしてもOK

市街化調整区域内の土地が安いからと言って購入しても、

家が建つかどうかは調査してみないとわかりません。

 

家が建てれれない場合も多々あります。

 

また、調整区域内では建築できる用途が非常に限定されています。

 

規制が厳しい調整区域ではあるものの、

一般住宅は比較的許可がでやすい建築物です。

 

そして、合法的に建築された一戸建てであれば、

中古住宅として取得した上で、

人が暮らす住宅として貸しに出すのは法的にも問題はありません。

 

違法になるのは、違法建築物として調整区域のルールを破って

建築された物件の場合です。

 

市街化区域より利便性が劣る調整区域内で貸家は不利では?

調整区域内で一戸建てを貸家にするのは問題がないのですが、

農村地帯で人が少ない場所で、

 

さらに、サラリーマンが住むような市街化区域のように、

小中学校だって近くに、整備されているとは限りません。

 

そして、市街化区域内では、会社員が家族を持って、

子供を生み育てるための学校があるだけではなく、

 

生活するための商業施設(スーパー)などが充実していますし、

病院などもあります。

 

もちろん、通勤するにあたっての交通機関となる

バスや電車が利用できるようなバス停なり、駅が近くにあります。

 

逆に、調整区域では田畑が多くあるような場所になりますので、

一般の会社員が住むには不便な場所になってしまいます。

 

生活の利便性が悪い農村で

貸家として募集をしても

入居したいというようなニーズがあるのかが

非常に疑問に感じるのも無理はありません。

 

調整区域の貸家に住むニーズはある?どんな人が住む?

 

 

わざわざ近くにスーパーもコンビニもないような農村地帯で

住む必要性があるのか?

 

かなり疑問です。

 

電気はもちろんきてますけれども、

ガスだって都市ガスはありませんので、

プロパンガスになってしまいます。

 

駅だって近いにありませんので、通勤やどこかへ出かける時に

不便な場所なのが調整区域です。

 

以上のような考え方をすると、

調整区域ないで貸家に対するニーズがないと

断言する人もいそうです。

 

しかし、

実際に不動産取引をしていると、

いろいろな考えの人がいることがわかってきます。

 

そして、あえて、街中の物件ではなく、

田舎に住みたいというニーズがあります。

 

具体的な事例でも紹介していきましょう。

 

ピアノやバイオリンの音楽家は周囲になにもない物件が好み

バイオリンにしてもピアノにしても楽器の演奏家は、

生活の中で最も重視するのが音楽演奏の時間です。

 

市街化区域内では家と家の間隔は狭いために、

防音工事をしなければ、

ご近所迷惑にもなってしまいかねません。

 

朝でも、夜でもいつでも気兼ねなく楽器を演奏できる場所というのは

音楽家にとって非常に魅力的な場所なのです。

 

調整区域内にある物件で特に、広い土地に建っている物件であれば

集落内の建物だとしても

家と家の間隔は遠いので、

楽器演奏もやりやすくなります。

 

また、調整区域内の物件なら、

周囲が田畑になっていて

家が全く隣接しない物件というのも

夢ではありません。

 

音楽家、アーチストは意外にも

農村や山奥の家を好む場合があるということです。

 

土地が広い戸建てで趣味を楽しむ人達がいる

土地が100坪~300坪もあるような一戸建ても

人気です。

 

広い土地にある庭が好きな人もいますし、

広い土地を活用してちょっとした家庭菜園を楽しむ人もいます。

 

また、車好きで車を何台も所有するような人も

普通の物件では駐車スペースが少ないのですが、

調整区域内にある戸建ては土地が広いおかげで、

 

物件によって駐車スペースも3台~10台と

止められたりします。

 

不便な場所で通勤に電車が使えなくても、

車で仕事に行くような人たちで

広い土地を利用して自分の趣味を満喫できる場所が

調整区域の土地が広い物件だったりします。

 

調整区域内の戸建てを買取して貸家にする時の投資スタンスは?

調整区域内の戸建てを買取して、

貸家にする場合でも、

少数ですが確実にニーズはあります。

 

貸家として一定の期間運営したら、

その後はやはり売却することになります。

 

調整区域の物件なので売りやすさでも市街化区域よりも

劣るのは確かです。

 

しかし、購入したいという人も確実にいますので、

再販するときの価格も想定しながら、

買取価格を決定するべきです。

 

当初は、賃貸で貸家として運営するとしても、

リフォームをして、すぐに転売しても

利益が出るような価格で

仕入れることは頭に入れておきたいものです。

 

参考記事⇒戸建賃貸で儲けるオーナーの買取方法とは?

 

街中の好立地では多くの投資家や買取業者といった

ライバルが多いので安くは仕入れができないとしても、

調整区域ではプロも尻込みしますので、

チャンスは非常に大きいです。

 

 





関連記事:


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ