マイホーム新築や建替えで断層は回避すべきか?熊本地震後に建築制限は?



マイホーム新築の為に土地を探す人もいますし、

現在住んでいる自宅の敷地に建替えを検討している人もいると思います。

 

熊本地震があった益城町や西原村、熊本市では

中央構造線上の断層が走っている地域ですから、

 

もしも全半壊して家を再度新築する場合には

倒壊してしまった自宅の敷地で立て直すのか

 

断層を回避して別の場所へ集団的に移転してしまうのか

考えどころになります。

 

断層上での建築制限をしている自治体も存在します。

 

具体的に熊本地震で自宅が被災してしまった場所での

新築・建て替えをするべきなのか

 

別の場所で土地を購入するべきなのかを整理してみたいと思います。

 

 

熊本地震の原因 布田川断層が走っている場所がほぼ明確になっている!断層上では建築制限でリスク回避を

益城町役場にしても、西原村役場にしても断層上での

建築制限を行っていません。

 

他県で中央構造線上にある市町村では

断層上にあるとおもわれる立地については

 

建物の新築について制限がかかっています。

 

特に断層上で新築を禁止されているのは

人々が多く集まるような公共的な施設です。

 

一方で一般住宅についてはまだ、断層上での

建築制限まで実施している市町村は聞いたことがありません。

 

益城町や西原村のように活断層上にあったために被害件数が

多くなったという状況も踏まえて、

 

町や村の見解として、或は熊本地震を受けて、

熊本県が断層が何処にあるのかを明示して、

 

公共の建物については建築を回避するような

方針を打ち出していくことが住民の迷いを

解消する方法です。

 

一般住宅のマイホーム新築や建て替えを考える人はまず断層上に新築するリスクの理解を

マイホーム新築に当たって地震に強い住宅の技術は進化

しています。

 

新耐震基準を満たしていれば震度7で倒壊はしないことに

なっています。

 

但し、益城町では比較的新しい住宅で新耐震基準で

建築されたと思われる住宅が傾きました。

 

場所的には被害が集中している場所でしたので

家が傾いた理由の1つが

 

断層上にあるか断層に近かったためではないかと

推測されます。

 

断層がどこにあるのか、自宅敷地や取得予定土地が活断層上にないかを確認しましょう

 

⇒益城町 布田川断層帯付近に全壊集中!活断層マップを確認しマイホーム購入失敗の回避を!

の記事をご参照いただき、

 

ご自宅のあるある場所やこれから取得しようとする土地が断層上にあるのか

をまずは把握することが大切です。

 

⇒阿蘇大橋 俵山トンネル崩落は布田川断層帯至近!地図上で熊本地震 危険地域は?

の記事では布田川断層が熊本県内でどのような地域を通過しているのかを

私なりにまとめてみました。

 

マイホーム新築や建て替えを考えている方で

熊本県だけではなく、

 

全国の断層がどのように分布しているのかを

「AIST」が提供している「活断層データベース」などを活用して

 

確認をすることをお勧めします。

 

確認した上で活断層の上だけれども

被災しても構わないという方は後悔はしないと思います。

 

活断層の上では心配で大地震が発生して

マイホームが倒壊してしまうと後悔すると思う方なら

 

断層上の土地は回避することが大切です。

 

「活断層の上ではなく」地盤が悪いために家が倒壊した場合の新築建て替えの考え方は?

活断層上ではなかったけれども地盤が悪かったために

自宅が倒壊してしまったという場合もありえます。

 

地盤調査は2000年から義務づけられました。

 

仮に2000年以前に完成している

物件での被害であれば地盤調査が甘かった可能性があります。

 

専門家に地盤調査を依頼して地盤改良工事や

杭打ち工事などをすることによって

 

安全な住宅を建築することができるなら

今の自宅の敷地上に新築を建て替えても

大丈夫である可能性があります。

 

⇒益城町 倒壊率高い地域の特徴は傾斜地で古い造成地!熊本地震を教訓にマイホーム探しを!

をご参照いただければ、

 

地盤の重要性や造成工事は最近の記述で

行う必要があることが理解できるかと思います。

 

⇒熊本城 石垣崩壊で飯田丸五階櫓 が倒壊の危機!擁壁付き中古マイホームは要観察!

の記事でも家の土台部分がのっている土地の危険性がないかを

確認するようにコメントしました。

 

東日本大震災でも古い石垣の上に立つ家が倒壊

していますし、

熊本城が大きな被害があったのも、

石垣部分の土台がもろかったからです。

 

仮に被災してしまった自宅の敷地が石垣の崩壊はなかったのか

或は、擁壁に亀裂などは入っていなかったのかについても

 

自宅のある敷地が本当に地震に強いのかを

確認する意味でも大切な作業です。

 

仮に地盤改良工事を行ったり崩れた擁壁を

完全に修復するだけで500万円~1000万円もかかるなら

 

新しい土地を購入した方がいいという

結論にもなります。

 

土地探しをしている新築マイホーム取得者も

益城町で起こったことを教訓にするべきです。

 

家が古い旧耐震基準であったために倒壊しただけなら敷地内で建て替えもOKか?

周囲の新しい家が無傷なのに古い我が家だけが

全半壊したという状況では

 

地盤が悪いとか断層があったということではなく、

旧耐震基準で建てられた昭和56年以前の物件であったことで

耐震強度が不足していたことが原因と推測できます。

 

勿論、地盤調査もしたうえですが、地盤改良工事や

擁壁補修工事など土地の修復に対して多額の費用が

 

かからないのであれば倒壊してしまった自宅を

同じ敷地上で新築することもありです。

 

長年住み続けてきた愛着のある土地であって

悩むところです。

 

 

いずれにしても市町村や県側がどのような場所に住むべきかの

指針を出してくれれば迷いも少しは軽くなるかもしれません。

 

 







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