蛇よけに消石灰をまいてみた理由とは?床下に侵入させない為に
周囲に山や川があって、緑が豊かな
田舎暮らしというのはいいことだけではありません。
虫も多く出ますし、カエルやクモなども
餌が豊富なだけにわんさか生まれてきます。
そして、カエルを餌にする爬虫類としては、
蛇という見た目が良くない
恐ろしい存在に出くわしてしまうこともよくあります。
田畑が広がるようなのどかでゆとりのある暮らしは、
ときには蛇との戦いでもあります。
特に、蛇が床下へ侵入していく様子を目にすると、
蛇よけの対策をしなくてはと思ってしまいます。
蛇よけには市販の薬品があるのですが、
明確な効果があるのかは正直疑問です。
そんなわけで、考えてみたのが
お値段的にもリーズナブルな消石灰を
蛇よけに使ってみることです。
効果のほどはこれから検証する必要がありそうですが、
消石灰を散布することにした理由を説明していきましょう。
蛇よけの薬を何度もまいてみたが効果は?
蛇がサッシにくっついて、
家にどうにかして侵入しようとする姿を何度か目にしたことがあります。
住人としては、蛇に室内に入られたら
たまったもんじゃありません。
そんなわけで、ホームセンターで ヘビレスという、
蛇よけの薬を購入して家の周囲に沿って、
散布してみました。
結果的に、玄関周りに現れた蛇がでなくなったので、
一定の効果はあるのだと思います。
ただし、蛇にとっての悪臭を放つ蛇避け剤は雨に流されてしまったりすると、
また、再度まきなおしをする必要があります。
蛇よけの効果がなくなってしまうと、
またしても蛇はやってきてしまいます。
結局、ある程度蛇よけの薬を準備しておいて、
何度も散布する必要がありますので、
根本的な解決にはなりません。
しかもお値段はそれほど安くもありませんしね。
蛇をサッシから追い払うと、床下へ侵入
蛇よけの忌避剤は蛇が出てしまった時に、まずいと思って
家の周りに蛇よけを散布するという後手に回った
防御方法になりがちです。
蛇がまた、窓のサッシを伝って、家に侵入しようとするのを
再度見つけた時に、サッシから蛇を棒で
はがして、追い払いました。
(※サッシの窓を登って行く様子は、鳥の卵などを餌として狙う、
木登りが得意なアオダイショウの性質です。)
地面に落ちたアオダイショウは、その後、どこに逃げていくかと思えば、
家の基礎の部分の通気孔から体を細くして、
床下へ侵入していってしまいました。
蛇よけの薬を家の周囲に散布しても、
床下から追い出すことはできません。
それに、あまりいい匂いがしない蛇の忌避剤を
床下には散布できません。
そもそも、床下に蛇が侵入するのは
理由がありそうですので、
床下に侵入させないための対策が必要だと感じました。
蛇は床下にも潜り込む習性とその理由は餌に
蛇に床下に侵入された家というのは、
夜になるとネズミがゴソゴソと動き出す音がしています。
また、ネズミが床下から室内に侵入できる隙間がある
場所が一箇所あって、
そこではネズミホイホイ(ネズミ捕りの粘着剤)を設置しておくと
定期的にネズミがかかっています。
つまり、蛇が床下へ侵入していく理由は餌があるからであると考えられます。
もちろん、暗いところが好きだとうい習性にもぴったりです。
蛇の主な餌というのは、蛇の種類にもよるのですが、
ネズミ、カエル、カタツムリ、ミミズ、シロアリなどであると
されています。
家の屋根裏や床下へ侵入したがる蛇はアオダイショウでしたけれども、
アオダイショウはネズミが好物と言われています。
屋根裏や床下にネズミという好物がいるからというわけです。
また、床下には、湿気がおおかったりすると、
シロアリが発生するリスクがあります。
蛇は餌になるシロアリが発生しそうな場所として
暗くてジメジメしてそうな場所として
床下に侵入したがるとも言えます。
床下にはシロアリが潜む場合にはシロアリ駆除が蛇よけにもなる
もしも蛇が床下へ侵入するのを発見したときは、
シロアリが発生している可能性もあります。
シロアリにやられやすい場所の1つとして、
周囲に農地がある場所で、
低地で湿気が多い場所が挙げられます。
周囲が畑や川があるような場所では、
「アオダイショウの幼体」やマムシの餌になるカエルもたくさんいますので
どうしてもアオダイショウやマムシが住みやすい環境です。
そして、湿気が多い低地ではシロアリの発生にも
注意が必要なのです。
参考記事⇒低地の家探しには床下のシロアリと腐朽菌に注意!どんな場所が危ない?
つまり、シロアリという餌が床下にいる可能性があるから
蛇に床下に入られるというわけで、
蛇を家の床下に入れたくなければ、
シロアリの防蟻工事をすることが
蛇よけになるというわけです。
シロアリ防蟻工事の薬剤の代わりに、消石灰も有効な理由とは
シロアリ防蟻工事をできるだけお安く実施したいという方は、
自分でシロアリハンター
を設置するような方法もあります。
ただし、より完璧なシロアリ防蟻工事をしたいとなれば、
業者を手配するのが一番いいです。
とは言え、お値段はそこそこします。
消石灰でリーゾナブルにシロアリ対策ができる理由とは
シロアリは湿気が多くて腐朽菌という木材を腐食させるような
カビが発生しやすい場所に出やすいです。
裏を返せば、床下を乾燥させて、
腐朽菌が発生しないような状態を維持することで
シロアリの発生を予防することができるというわけです。
そこで有効であると考えられるのが
消石灰(水酸化カルシウム)です。
自力で床下に消石灰を散布するのは大変ではありますが、
しっかりとマスクとゴーグルなどをして、
吸い込んだり目に入らないようにしないように
気をつける必要はある点には注意が必要です。
消石灰は海苔やその他の食品に乾燥剤として
入っています。
ですので、湿気を取り、乾燥させるパワーもありますし、
強いアルカリ性であるために、
細菌類の繁殖も予防してくれます。
床下の木部の腐食を予防する意味でも、
床下へ消石灰を散布することは
シロアリ対策にもつながって、
間接的にシロアリを餌にしている
蛇よけにもつながるという理屈です。
消石灰は病原菌予防にも
消石灰は農作物にかけることで、土のpHを酸性からアルカリ性に改善して、
病原菌を不活性化して、農作物を病気から守ってくれる働きをしています。
農薬を使わずに農作物を栽培する農家さんはいろいろな石灰を利用していたりもします。
参考図書⇒農家が教える石灰で防ぐ病気と害虫
また、消石灰を畑に散布することで害虫の発生も抑制できるという
報告も「農家が教える石灰で防ぐ病気と害虫」でされています。
蛇の餌になるネズミについても効果があったという報告がされています。
消石灰は床下以外にも、家の周りにも散布する
必要な消石灰は家の周りに散布するだけでも
10~20kgは必要でしょうから、
ホームセンターへ買いに行くのも
持ち運びが大変です。
アマゾンで消石灰を購入するか、
楽天 を活用すると楽です。
シロアリが出そうな場所というのは床下を見なくても、
家の周囲が湿っぽいのも特徴です。
湿気が多い場所では、敷地内には苔が生えていたりします。
苔は生えると、余計に、水分を蓄えてしまいます。
ですので、家の基礎部分のコンクリートや犬走りのコンクリート部分に
苔が生えていたりするなら
苔が生えている部分にも消石灰を散布しましょう。
消石灰のパワーで簡単に苔は死滅してしまいます。
苔というのは湿気の多いところに繁殖するのですが、
乾燥に強いので、
乾燥してカラカラ状況になっても死滅せず、
生きています。
それを枯らしてくれるのだから消石灰の
アルカリパワーは素晴らしいです。
蛇は山中の湿気の多いところにも出ますけれども、
山の中もやはり苔がたくさん生えています。
苔が多いところというのは
蛇も住みやすいと認知しているのかもしれません。
家のコンクリート部分に生えた苔を取り除くことは、
コンクリートの劣化を予防して
家を長持ちさせることにも繋がります。
消石灰を散布した後の対策
消石灰を床下や家の周りに蛇よけとして、
散布した後でも、
家の周りの農地や庭がある場合に、
しっかりと草刈りをして
蛇が住みやすいような環境を排除することも大切です。
その上で、蛇を家に近づけないで、
床下へ潜らせないようにするための対策を講じていきます。
床下へのネズミと蛇の侵入予防
基礎の通気孔に金網を設置します。
最近の住宅では通気孔が大きくないのですが、
古い家では通気孔に蛇が入れない程度の
網目のものを設置する必要があります。
参考記事⇒100均のバーベキュー網を折り曲げて通気孔カバーにリメイク!蛇とネズミ対策に
蛇が入れないだけではなく、ネズミも入れません。
床下にネズミが入れなくなれば餌がなくなるので蛇も床下へ入ろうとする
意味が1つ消えることにも繋がります。
環境改善 畑や庭から蛇の餌をなくす
家の近くにある庭や畑のの除草をする。
除草は草むしりをするというより
できる範囲で除草剤を散布するほうが良いかもしれません。
良質な土壌にはミミズ(蛇の餌)が住みますが、
除草剤を散布することで、
生物も住みにくくなります。
草が生えていないと蛇が姿を隠せなくなるので、
蛇を食べてくれるカラスが見つけやすくなります。
草がぼうぼうではなくても、
庭に背の高いコスモスなどの
草花が多いと蛇がカラスからみえなくなってしまうので、
花の栽培も地面に目いっぱいにしてしまうと、
蛇の住処になりやすい点には注意が必要です。
倒木の除去(シロアリ対策)
床下にシロアリ対策をするだけではなく、
敷地内にある倒木などがある場合には、
腐食が始まります。
木の腐食の匂いを嗅ぎつけて
シロアリが発生してしまいます。
シロアリがでると、カエルの餌にもなりますし、カエルはマムシや「幼体のアオダイショウ」の餌になるという流れになって、
害虫が生きやすい環境になってしまいます。
切り倒した木や枝はそのままにせずに、
ゴミとして処分するなど敷地内からなくすことが必要です。
特に松の木はシロアリの好物です。
木の抜根と穴を塞ぐ(家の近くに蛇のすみかをなくす)
蛇が松の木の根っこの部分の穴に、
何匹を入っていったのを目撃しています。
木の根がはっている地下部分は
蛇の住処になっているようです。
できるだけ蛇を寄せ付けたくないのであれば、
敷地内にある木は抜根して、
蛇のスミカを完全になくしてしまいましょう。
まとめ 蛇はネズミやシロアリの天敵だが、ネズミやシロアリを床下に発生させないこと
以上、蛇を家の床下へ侵入させないための
消石灰の活用法などを紹介しました。
蛇はネズミやシロアリを食べてくれるので
床下に侵入されても全くだめというわけではなさそうです。
ただし、気持ち悪いですし、最悪、室内に侵入されたら
恐怖そのものです。
その意味では、蛇の餌になるようなものを
床下に近づけてはならないということです。
消石灰を蛇よけとして活用するすることで、
床下や敷地内の状況を改善していきたいものです。
消石灰は畑の土壌改良剤にもなるので、
田舎で暮らす人は
うまく活用していきたいですね。