実家を解体してもど田舎の土地は売れない!築古の中古住宅を買う人はいる?



東北地方に紅葉を見に観光に行った時の交差点の看板に、

解体屋葬儀屋の看板が大きく目立つ場所にあったのが

高齢化と人口減少、その街が衰退していくのを象徴しているように見えました。

 

解体と葬儀の看板

ど田舎に暮らすのは年老いた老人で、子供は都会で仕事をしていたりする。

 

実家の両親が亡くなると、空家を処分することになり、

都会と同じ考えで古くなった家を解体して売却することを考えたりしますけれども、

 

解体してもど田舎の土地はニーズが小さいために、

売れない可能性が大きいです。

 

両親が亡くなって実家を売却するときには、

解体して更地にする前に、対処方法がないのかを説明しましょう。

 

 

ど田舎にある実家が空家になったとき、処分方法は解体、中古住宅での売却、自分で住むの3通り

ある日突然の不幸が起こって、想像していたよりも早く

実家が空家になってしまったという方は、

 

事前の準備もなく兄弟などの相続人といろいろ考えてみて、

1周忌を過ぎた頃に売却をするという結論にいたることが多いかもしれません。

 

実家の両親を田舎の残して、都会で働いていると、

今の職場に通勤する持ち家や家族のこと、住宅ローンなどがあったりして、

仕事を辞めるわけにもいかないという事情もあるかもしれません。

 

ただ、冷静に考えてみると、実家を売却するのではなく、

都会の暮らしやすい環境を捨てて

 

実家に戻って暮らし始める

という選択肢もあります。

 

 

 

 

田舎は生活するのにコストが安いですし、住んでいるタワマンが

値上がりしていたら値上がり益も獲得できます。

 

また、自分が住むのは考えられず、実家を売却する時には、

  • 古い家を解体してきれいな更地にして土地で売却する方法
  • 中古住宅のままで売却する方法

の2通りがあります。

 

解体するには費用がかかる点がデメリット

古い家を空家のままで管理するのは大変ですし住まなくなると家の劣化は非常に早いです。

 

長期間空家にしてしまったような場合は解体してしまうしかなくなるかもしれません。

 

解体する時の相場は木造の場合で坪当たり3万円と考えておけばよいでしょう。

 

 

田舎の家は大きめの家が多いでしょうから、

40坪の木造住宅の場合で、120万円程度の費用がかかることになります。

 

もしも、家の中にものがたくさん残っていると、

残置物の処分代は別途、トラック1台あたり5万円以上で

かかってくることになるでしょう。

 

また、敷地内に植木などの樹木がある場合も、

木の伐採、抜根作業と廃棄処分台がかかります。

 

家だけの解体だけではなく、塀や井戸の埋戻しなど、

トータルで200万円程度は解体費用がかかる場合は

ど田舎の大きめの家なら普通にあると考えられます。

 

古くなった中古の家など見栄えが悪いし売れそうにないからと言って、

解体して更地にするにはそれなりの費用がかかってしまう点が

デメリットです。

 

そして、更地にしてしまうことで、土地の評価額が上がりますので、

土地の固定資産税はよく年以降に売れないとすると

高くなることは覚悟しなければなりません。

 

なにわともあれ、解体費用がいくらかかるのか、

見積をとってから検討するという方は

解体業者への無料の見積もりを依頼して

みることも大切なことです。

 

 

 

 

中古住宅の売却の費用

解体するのが費用がかかるので、中古住宅で売却しようとする場合でも、

売却にあたり、ある程度は費用はかかります。

 

中古住宅を売り渡す時には中の荷物はカラにして引き渡す必要があります。

 

長年両親が住んでいた実家には多くの荷物があるはずです。

 

大きなものとしてよくあるのは、

 

  • 大型の食器棚
  • ベットやベットマット
  • 寝具
  • ソファー
  • テレビやテレビ台
  • 和風の座卓(テーブル)
  • 仏壇

 

など、どこの家でもありそうな粗大ごみが

たくさんあるはずです。

 

どんなに荷物が多くてもすべて処分をする必要があるので、

荷物の処分費用はかかります。

 

まれに、中古住宅を購入してくれる人が、

食器棚や中にある食器などもあわせて引き受けてくれるケースも

ありえますけれども、稀なケースと考えたほうが無難です。

 

荷物の処分費用は解体業者のようなところに

見積を依頼して、トラック1台あたり5万円程度の処分費用は覚悟する必要があります。

 

もちろん、リサイクル業者が買取してくれるような高価な物があれば、

【バイセル】 を利用して故人の大切な遺品を

換金することで処分費用の足しにはできるでしょう。

 

実家を中古住宅で買取を依頼する場合は仲介手数料は不要です。

 

仲介で売却する時には仲介手数料がかかります。

 

いずれにしても売却するには亡くなった親から売却をする相続人に

「相続登記」が完了している必要があるので、

司法書士に支払う相続登記費用はかかります。

 

家や倉庫(車庫)が未登記だったという場合には建物について

不動産の表示登記をする必要が出てきますので、

 

表示登記は土地家屋調査士へ依頼すれば

やはり費用はかかります。

 

中古住宅で実家を売却する時にも費用はかかるものの、

解体費用ほどはかからない点はメリットといえるかもしれません。

 

田舎でも売れる土地の条件とは?

家を解体して更地にすればきれいになりますし、

買い手も付きやすいと考える人は多いです。

 

ただ、土地が売れていくには、住宅用地としてなら

ある程度の条件を満たしていないと簡単には売れません。

 

ましてや人口がどんどん減っていて若者が激減しているど田舎では、

土地を購入して家を新築する人の数が日増しに減っているわけですから。

 

では、どんな土地であればど田舎であっても売れていくのでしょうか?

 

ど田舎ですから、積水ハウスが建売の分譲地として買取ることもありえないでしょう。

 

飯田グループのアーネストワンのような建売業者は

地方都市で土地を仕入れて建売を販売しています。

 

しかし、地方都市とまでいかないど田舎では建売業者のめからみても

買取対象にならない可能性があります。

 

結果的に、土地を買う可能性があるのはやはり地元の若者が家を建てるために

購入する場合を想定できるかどうかということになります。

 

ど田舎でも住宅用地には一定の需要がありますけれども、

その条件は、

 

  • スーパーなどの利便性が高いこと
  • 小中学校が近いこと
  • 病院やクリニックが近くにある事
  • 高校通学を考えると駅も近いかバス便があること

 

などです。

 

ど田舎であっても小中学校が近くにある場所なら

土地を買う人のニーズは高まります。

 

あくまでも、若夫婦が子育てをするときにどうしても必要なのが

小学校ということになります。

 

解体した土地が売れなくなるような場所とは?

 

逆に言えば、小学校も中学校も廃校になってしまったようなど田舎の地域では、

家を解体して土地で売ろうとしても、

無理ゲーなのではないでしょうか?

 

解体して更地にしても住宅用の土地としてのニーズがないために

売れないというわけです。

 

田舎には土地が有り余っています。

 

土地を探す人はど田舎ではよりどりみどりの状況ですから、

ライバルが多い土地にして売却するというのは

勝算は高くないとも言えるでしょう。

 

 

農村の中にある中古住宅には希少価値があり!解体しないほうが売りやすく費用も少ない

小学校が廃校になってしまったような農村地帯のど田舎では、

中古住宅で売却をするのがファーストチョイスになります。

 

実家が超ド田舎にあって中古物件としても売れないのでは?

と思うような場所であっても、

 

ただの更地ではなく、家がついているというだけで

非常に価値を見出す人達がいます。

 

田んぼや畑のど真ん中にボツント家が建っているようなところに

住んでみたいという夢の様なことを考えている人たちも

まれにはいるものです。

 

しかし、現実に、田んぼや畑を購入して家を建てられるかと言えば、

農地法の厳しい制限があるために、

 

農地に家をたてることができないわけです。

 

ところが、農家の特権で、農家を営むために建てる家として

農地法やその他の法令をクリアして建築された家が中古住宅として

残っていれば、

 

田んぼや畑の多い場所(調整区域に該当する場合も多い)で

家を購入するということが可能になるわけです。

 

調整区域で基本的に農家を営む人たちを保護する場所では

簡単に家が建てられませんし、

 

ましてや、農地を購入したり、農地を宅地に転用することは

非常に面倒な手続きがありますし、

農地法上の制限をクリアする必要があります。

 

農村地帯にあるような実家を売却しようとするなら、

簡単に売れないというイメージを持ちがちですけれども、

 

実は希少性が高い住宅とも言えるかもしれません。

 

 

ど田舎にある築古の中古住宅を購入するのはどんな人?

ど田舎にある築年数が経過した古い家を欲しい人などいるのだろうかと

思われるかもしれません。

 

ただ、世の中には都会の便利な場所でなければ暮らしたくないという人が大勢である反面、

不便なところに快適な暮らしを見出す人も少数派ですけれどもいるのです。

 

つまり価値観が便利なのか不便なのかではなく、

例えば、「頭痛がする場所なのか、頭痛が消える環境なのか」など

住環境を選ぶ判断基準は人それぞれであるということです。

 

電磁波に過敏な人は街中で暮らせないという方もいます。

 

古い物件については、汚い、古くて使いづらい、などのデメリットがありますけれども、

リフォームやリノベーションを施すことで快適な暮らしがイメージできる人がいます。

 

大工をやっている人、住宅関連の仕事をしている人などは

比較的、古い物件でも手直しをする方法を知っていますし、

リフォーム後の住宅をイメージできるので

古いことに抵抗が少ない人がいます。

 

というわけで、超ド田舎の実家を相続して売却しようとするなら、

ボロボロでも解体する前に中古物件として売却する方法を

 

地域の不動産屋と相談しながら取り組むことから

スタートしてはいかがでしょうか?

 

 





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