おとり物件は賃貸だけでない!違法性のある不動産会社の特徴とは?
おとり広告については、不動産業界では広告の表示方法について
宅建業法で規制があります。
おとり広告に掲載されたおとり物件は通常は
ありもしないものを掲載して集客をはかる賃貸物件のことを
指摘することがおおいです。
不動産業界では賃貸物件だけではなく売買物件でも
「おとり物件」を活用している実態があります。
集客の為に実在する中古物件を売買物件としてネット上に掲載して
取引する意思のない「おとり物件」の利用実態の違法性にはまだメスがはいっていません。
中古物件を「おとり物件」として利用している不動産会社の特徴をみていきます。
違法性が高いおとり広告とは?
一般的に賃貸物件で違法性があるおとり広告を使った
営業手法は、
実際には、募集していない物件を募集していると偽り、
客寄せに使う姑息な手段です。
おとり広告については消費者庁がどういうものがおとり広告に該当するのかを
明確に禁止をしています。
「おとり物件」を活用することについては宅建業法だけではなく
景品表示法にも抵触する違法な行為となります。
(1) 取引の申出に係る商品・サービスについて,
取引を行うための準備がなされていない場合のその商品・サービスについての表示
(2) 取引の申出に係る商品・サービスについて,
合理的理由がないのに取引の成立を妨げる行為が行われる場合その他
実際には取引する意思がない場合のその商品・サービスについての表示
出典:http://www.caa.go.jp/representation/keihyo/hyoji/kokujiotori.html
つまり不動産会社の物件の場合であれば、
既に成約済みの物件であったり、
取扱いができない物件だったりと
集客の為に意図的に使う悪質で違法な行為です。
売買物件でもお取り物件を利用して集客する業者がいる!
取引する意思がないおとり広告は、
賃貸物件だけではなく、
売買物件でも見られます。
物件は実在していても実際には、集客用の客寄せパンダ的な
物件情報です。
例えば、800万円の格安中古戸建の物件を広告掲載して、
仮に取引が成立しても、買主からの仲介手数料は30万円(税別)です。
800万円のボロボロ中古住宅を契約するのではなく、
3000万円の新築物件を契約できれば、
買主からの手数料は96万円(税別)に跳ね上がりますし、
新築物件の売主からも手数料が入る可能性があります。
つまり、800万円の格安中古戸建は、問い合わせ獲得用の
客寄せパンダ物件(おとり物件)として、
意図的に掲載する場合も考えられるのです。
不動産会社の狙いは、より高額な物件を仲介することですので、
安くてボロボロの物件は取引する意思が最初からないので、
お取り物件と判断してもよいでしょう。
取引をする意思がない「おとり物件」を掲載する不動産業者とは?
物件についての問い合わせは
スーモ、アットホーム、ホームズだけではなく、
各不動産会社のHPに掲載されている物件の場合もあります。
いずれにしても「おとり物件」を掲載する業者の罠には注意が必要です。
具体的にどういう業者に注意すべきなのかを確認していきます。
中古住宅を「おとり物件」として掲載する新築建売業者に注意!
新築の建売をメインにしている住宅会社があります。
建売業者というのも不動産の免許を持っていますから
中古住宅の仲介もできるのですが、
中古住宅を仲介する意思はなく、
広告にだけ中古物件を掲載する場合があります。
新築の建売を販売するはずなのになぜ中古住宅を
掲載するのか?疑問に思いますよね。
もしも新築建売業者が中古物件についての広告掲載をしていても
実際に取引する意思がないでしょう。
あくまでも新築物件を検討してもらうために
集客用に中古物件を掲載しているだけと推測されます。
もしも、一戸建てを一定の条件で探している人なら
中古住宅と比較しても高くはないというような理由で
新築建売物件を押し付けられる可能性があります。
実際に物件を見ると綺麗な新築の方に魅力を感じてしまいがちですが、
購入してから後悔しないように
誠実に問い合わせをした物件について紹介してくれて、
物件探しをする側の気持ちを尊重してくれる会社なのかを見極めることです。
新築住宅を販売している会社のHPで中古物件が掲載されている場合は
取引する意思があるのかを注意深く観察してください。
明らかに新築しか建築しない業者の中古物件については
怪しさがすぐわかりそうです。
次に仲介業者について。
新築建売物件をメインに取引している仲介業者の中古物件のおとり物件に注意!
不動産仲介業者については、いろいろな特徴の不動産会社があります。
1つは大手不動産会社である三井のリハウスや
東急リバブルなどです。
仲介大手不動産会社は売買の場合は
売主から売却依頼される中古の住宅やマンションの
仲介がメインです。
中古物件中心に取り扱いますから
中古物件をおとり物件にするという行為は少ないです。
注意すべきは、新築建売物件をメインに販売する仲介会社です。
ほぼ中小の不動産会社に多いですが
新築の建売物件を中心に仲介するのが目的ですから、
価格が安くて決まりづらい中古物件は
おとり物件である場合が多くなる傾向になりがちです。
つまり、物件をいろんな角度から検討したいと思っている
人にとっては本来は新築物件だけではなく
中古物件も合わせて検討したいと思っているはずです。
にもかかわらず、問い合わせをした不動産会社が、
新築の建売物件中心に仲介しているとしたら、
ネット上に掲載されていた気になる中古物件については
取引対象ではない扱い方をして、
予想以上に高額な新築物件を押し付けらえる可能性が出てきます。
一戸建てを探している人にとっては高額で綺麗で誰もがいい
と思う物件よりも
仮に古くて汚くても価格面や立地条件、
土地の広さなどを優先する考えもありえます。
ユーザー目線がない不動産会社や
担当者であると感じたならすぐ立ち去る気持ちを持ちたいものです。
おとり物件を活用する不動産会社の特徴のまとめ
やはり、収益が大きい新築建売物件を直接売主として
販売する業者で中古物件で集客しようとする業者が1つです。
新築販売なら正々堂々と正面から広告してほしいものです。
もう1つは新築建売を仲介することで中古物件よりも多くの
仲介手数料を得ようとする拝金主義の
不動産会社に中古戸建をおとり物件として利用する傾向が
ありそうです。
特徴は、新築戸建てを販売する目的がメインであるということです。
賃貸物件について「おとり物件チェッカー」がありますけれども、
売買物件については
「おとり物件チェッカー」はありません。
売買物件で中古の格安物件については、実在しても、
集客のためだけに使うような業者は姑息であると
感じますし、策略を感じます。