全室南向きの間取りに隠された一戸建てのデメリットとは?



全室南向というふうにチラシやネット広告に

表示されている物件をときどきみかけることがあります。

 

日本人は日当たりの良さを重視する人が多いので、

全室南向きであるということが

 

全室が日当たり良好であるというふうに

解釈もできるために、

とてもいい物件のようにも感じられます。

 

一方で、全室南向きであるということは

全部の部屋を南向きになるように間取りを作成しなければ

ならなかったというふうにも解釈できます。

 

特に、一戸建ての場合の間取りというのは、

土地の形状や、どの方向の道路に面しているかによって

影響を受けるという側面があります。

 

その意味で、本当に、全室南向きであることは

明るいなどのメリットだけではなく、

 

土地付き建物としてトータルに見たときには、

デメリットが隠されていることがあるので

注意が必要になることがあります。

 

 

全室南向きというコピーの一戸建てには注意すべき理由

一戸建ての住宅の良さを語るキャッチフレーズやキャッチコピーでは、

最もアピールされるのは周辺の住環境の良さです。

 

駅に近く、スーパーやコンビニなどの買い物など

生活の利便性の高さがある土地であったりすると

大変な人気物件になります。

 

駅から徒歩3分の物件ならチラシのキャッチコピーは、

「駅徒歩3分」や「駅近」などの言葉で

物件をアピールするはずです。

 

物件のキャッチコピーの第一番に、

「全室南向き」という表示があったら、

 

裏を返せば、「それしかいいところがない

というふうにも解釈できるのです。

 

人気がない地域で、スーパーや病院などが近いわけでも

小中学校区が人気エリアでもないような地域で、

 

特段、セールスポイントがないので、

仕方ないので、物件の間取りが全部南向きである場合に、

 

「全室南向き」というキャッチコピーを全面にださざるを得ないという

業者の実情が見え隠れしてきます。

 

誰でも資産価値が低い不人気エリアの物件を

間取り上、部屋が全部南に向いているというだけで、

多額の住宅ローンを組みたくはありません。

 

不動産屋さんから物件資料をもらったり、

ネット上のPR文に「全室南向き」が使われていたら、

 

「他になにかいいところないんですか?」

とツッコミを入れてより物件の詳細を

引き出すようにするべきです。

 

もちろん、物件を実際に見学するときには、

デメリットがないのかをチェックする姿勢が望まれます。

 

全室南向きというキャッチフレーズの物件は重大なデメリットを抱えている事がある

私がこれまで多くの物件を見てきた中で、

「全室南向き」とだけ表示された物件には、

デメリットを感じるものがいくつかありました。

 

具体的に紹介してみます。

 

狭小な土地

全室南向きはいいのですが、たったの83㎡の土地の大きさしかなくて、

駐車場は1台分しかありませんでした。

 

建物は3階建てであるために、

全室が南向きになっているという

物件でした。

 

しかも、隣近所にある家との間隔が狭いので、

南向きであると入っても

日当たりがいいのは

2階と3階部分だけで、

1階部分の日当たりはいまいちであるということがあります。

 

全室南向きでも物件によっては、

日当たりが良くなかったりします。

 

それは土地が狭すぎるために、

南側に十分なスペースが取れてないためです。

 

土地が東西に細長い

全室南向きということは建物は南側に向いているのは間違いないです。

 

しかし、道路は南側に接道しているというわけではないのです。

 

南側の道路ならたしかに、道路の幅員だけ南側にスペースができますので

確実に日当たりはいいと言えます。

 

しかし、実際には道路は東側や北側、西側であることがあります。

 

南側にも同じような家が建っている場合には、

南側の空きスペースが十分ではないことが予想されます。

 

なぜなら、全室が南向きであることで、

土地が東西に細長い事が多いからです。

 

土地が東西に細長い土地であるがために、

全室が南向きの間取りになってしまうわけです。

 

東西に細長い土地というのは、

南側に十分なスペースがないので、

 

2階部分はいいでしょうけれども

1階部分は必ずしも、

日当たりは必ずしもいいとは言えません。

 

セットバックが必要な幅員が狭い道路

「全室南向き」で日当たりが良いことは間違いない場合でも、

道路付けがイマイチの物件であることもあります。

 

幅員6メートルの道路に接するような道路付けのいい物件なら、

車の出入りなどがしやすいです。

 

「全室南向き」というセールスポイントを第一にPR

せざるを得ないのは、

セットバックが必要な幅員が4メートル未満の

狭い道路に面しているようなことがあります。

 

セットバックが必要な道路であったとしても、

道路が南側にある場合では、

 

日当たりもいいですし、物件の見栄えも良くなりますので、

人気もそこそこですが、

 

それ以外の東、西、北道路で、狭い道路に接するような土地は、

物件のパワーとしてはイマイチと写ってしまいます。

 

特に女性で運転が苦手な方は注意すべき点です。

 

以上のように、全室南向き物件で実際にあった

デメリットを感じさせる事例をいくつか紹介しました。

 

建売にしろ、中古住宅にしろ、建物だけを買うわけではなくて、

土地がある住環境や、道路付けなど、

いろいろな要素を総合して

購入することになります。

 

「全室南向き!」とPRする物件広告があったら、

よく現物をみて、

 

弱点がないのか、

確認することをおすすめします。

 

 

 





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One Response to “全室南向きの間取りに隠された一戸建てのデメリットとは?”

  1. 商社 マン より:

    正直笑っちゃいました。
    田舎の公務員だからこそ目立つのかもしれませんが、この程度の人間は民間企業にはゴロゴロ居ます。
    相談者に対する言葉遣いにしても洗練されておらず、何か勘違いしているのか45歳には合わない若造りの風貌。
    一民間企業なら極々普通の人間ですよ。
    NHKの都合良い制作に踊らされたピエロですね。
    可哀想にも思えます。
    せいぜい田舎の公務員で目立って下さい。

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