線路沿いの家は鉄粉被害のデメリット!メリットは価格か?
田舎ではあえて線路沿いの家を買う理由はありません。
騒音や振動がひどい線路沿いの家を買わなくても、
いくらでもいい土地があります。
ところが、都会になるに連れて、
物件価格も安くはないために、
線路沿いでもいいかという妥協が
生まれる場合があります。
本当に線路沿いの家のメリットはあるのかを
デメリットとの比較で考えるべきです。
特に、線路沿いで騒音や振動があることは
すぐに気が付きますけれども、
線路から飛んでくる鉄粉については、
目に見えないだけに注意をする必要があります。
線路沿いの家のメリットは安いこと!線路沿いの家を実際に見てみたデメリットとは?
物件価格が土地の値段と同じか土地の値段より
若干安い程度の激安中古住宅を見たことがあります。
一戸建てを買取って貸家にすると利回りが
10%を越えるようなシュミレーションができそうな
価格で興味がありました。
ところが、物件を実際に見てみると、
家が大したことがないだけではなく、
立地が線路沿いというより、
線路に隣接していて、
騒音がひどい物件であったのです。
線路が走っているだけあって、周辺には家も多いですし、
買い物の利便性も悪くはありません。
小中学校も近いです。
メリットはそこそこあるのですけれども、
中に入ってみると、騒音や振動がハンパない状況でした。
線路沿いに建っていた家は、築20年ほど経過していましたけれども、
窓を二重にした様子もなく、
よくぞ、長年暮らせたものだと感心しました。
電車が通るタイミングで窓や雨戸を完璧に閉め切っても、
騒音や振動が家に伝わるので、
揺れるというほどではないものの、
安らげる様な家ではありません。
あえてメリットをいうなら、
線路側への開放感や線路方向からの日当たりなどが
良いという程度です。
家は安いというだけで住む場所を決めると
あとあと大きなつけを支払うことになりかねませんので、
買いは見送ることにしました。
線路に敷地が隣接していると騒音と振動がひどい!家の耐久性にも影響か?
線路に敷地が隣接している物件にたたずんでみて、
電車が通過するたびに騒音や振動をチェックしてみました。
数値にはできませんけれども、
明らかに家に振動が伝わってきています。
長期間振動が加えられることで、
家にダメージが与えられるだろうとイメージできるほどです。
階段を歩いてみると、家が傾いているのを
感じました。
家の傾きと振動との因果関係は明らかではありませんけれども、
度重なる振動が家に何らかの悪影響を及ぼすリスクは
ありえるのではないでしょうか?
線路からやや離れた家でも鉄粉のために屋根がさびている!
雪が降るような田舎では、
屋根がトタン屋根であることが多いです。
線路沿いと言っても、線路に隣接はしていなくて、
直線距離で100メートルほどは離れている家で
トタン屋根の家を見に行く機会がありました。
見た目がパッとしないトタン屋根の家は、
手入れがされてないせいなのか
トタン屋根が錆びが目立ちました。
リフォーム工事をする業者と一緒に見に行ったときに、
大工が、
「線路に近い家だから鉄粉のせいでトタン屋根が錆びてる」
と教えてくれました。
単純に30年も経過した家で定期的に屋根塗装をしていなから
トタン屋根がさびているのだと思っていましたので、
流石はプロの視点は違うと感心したものです。
実際に、電車が通過しても鉄粉が飛んでいるのは
目には見えません。
ただし、時間をかけて屋根がさびてくることで
鉄粉が飛んできたことを
証明しているわけです。
屋根が瓦の屋根であった場合には気が付かない現象です。
雪が殆ど降らない関東地域ではトタン屋根ではないでしょうから、
余計に鉄粉が家に降り注いでいることには気が付かないでしょう。
車も錆びる可能性がある
線路沿いの家はトタン屋根が錆びやすい傾向があることが
わかるので、
車のボディーも錆びやすいことがわかります。
雪国では道路に雪を溶かすためにの塩カルのために、
ただでさえ車が錆びやすいです。
雪がふらない地域でも鉄粉が付着することで、
車が錆びやすくなるので、
洗車の手間が増える点はデメリットとなります。
鉄粉による健康被害が気になる
鉄粉が飛んでくる環境に長期間住むことで、
健康被害が気になります。
線路沿いの住民が健康被害を訴えたようなことは
あまり聞いたことはありませんけれども、
線路沿いに住む住民は鉄粉が飛んでいることにすら
気がついていないことのほうが多いはずです。
体には鉄分が必要であるとされますけれども、
鉄の粉を好んで飲み込もうとする人はいません。
線路沿いの家と国道沿いの家の騒音の比較
線路沿いの家でも、防音対策ができる家であれば、
住んでみてもいいと思えるかもしれません。
また、鉄道には終電があるので、夜は静かになるという
点は救いです。
ただし始発は早い時間からスタートするので、
早朝は騒音がでてきます。
国道沿いであったり、高速道路が近くに走っている物件との
比較では、夜中は静かであることが
救いです。
線路沿いに住む人は騒音に慣れている?
線路に隣接した家に長年住んでいる人に
騒音が気にならないかを聞いてみたところ、
最初は頭痛がしたこともあったそうですけれども、
なれてしまったということらしいです。
悪い環境にも慣れていても、
実際には気が付かいないところで
心理的なストレスになっている場合も
考えられます。
線路沿いでも住めば慣れるというのは
本当かもしれませんれども、
割り引いて考えるほうがいい気がしています。