台湾地震でマンションが倒壊した原因はピロティ構造だけ?物件購入時の注意点は?



台湾地震によって16階建てのマンション倒壊しています。

台湾南部で発生した地震のマグニチュードは6.4と

マンションが倒壊するような規模の地震ではありませんでした。

 

倒壊マンションの映像からは柱部分のコンクリートに一斗缶が

埋め込まれているなど耐震強度上の問題が浮かび上がってきました。

 

台湾地震で倒壊した原因となった要素を教訓にして

マンションを購入するときの注意点についてみていきます。

 

 

台湾地震で倒壊した原因は手抜き工事?倒壊マンションの建築時期は?

台湾で倒壊したマンションには柱部分など

台湾地震 倒壊マンション 一斗缶

台湾地震 倒壊マンション 一斗缶

主要構造部分に大量のサラダオイルの一斗缶が使用されていました。

 

恐らく倒壊した原因の1つの要素にはなるでしょう。

 

 

一斗缶を利用することによってセメントを利用する量が減りますから、

建築費を軽減する目的で違法な建築が行われてしまった可能性があります。

 

日本においてもセメントだけではなく鉄筋の量を減らすような

違法建築マンションがたびたび問題になってきました。

 

台湾においてもコスト削減の為に手抜きをするときの

原材料を減らすという発想は似ていることが分かります。

 

問題の倒壊したマンションは1995年に完成していました。

つまり1995年までは、倒壊したマンションのように

 

壁や柱のコンクリート部分に一斗缶を埋め込むなどして、

手抜き工事が行われてしまった可能性が高いです。

 

従って、台湾においてマンションを購入しようとするなら、

1995年以前の物件は注意をして購入する必要があります。

 

台湾では1999年の地震で耐震基準が強化されている!

さらに注意をすべきは、倒壊したマンションは1999年に発生した

地震でダメージを受けていたことも指摘されています。

 

残念ながら1999年の地震が発生して損傷が発生しても

補修をしないままになっていました。

 

台湾では1999年の地震を受けて耐震基準を強化しています。

具体的には1999年の耐震基準強化では

鉄筋の数が増えています。

 

1995年に完成した倒壊マンションは旧耐震基準であるために

鉄筋の数が1999年以降の新耐震基準のものよりも

少ないという弱点があります。

 

ですから、台湾でマンションを購入しようとするなら、

1999年よりも後に完成しているマンションを購入する方が安全です。

 

1999年以前のマンションを購入する場合では修復歴のチェックは

必須になります。

 

倒壊する原因を作った施工会社や分譲時の売主が現存するかも確認!

台湾で倒壊したマンションで違法性が疑われていますが、

マンションが倒壊する原因を作り出した責任がある

分譲した売主も施工会社も廃業しているという状況です。

 

つまり、マンションの倒壊で被害を被った人たちが損害賠償を

する相手が存在していません。

 

日本では最近横浜の傾斜マンションが問題になりましたが

売主が三井不動産であったために、

建て替えをする補償をしてくれました。

 

購入するときは耐震性が優れているという文言が入った

販売パンフレットで分譲されたのですが、

マンションが傾いてしまいました。

 

同じようなことが台湾のマンションでも日本のマンションでも

今後発生することが考えられます。

 

中古で購入するとしても、マンションを当時販売した

売主や施工会社がどの会社で現存しているのか、

 

将来的に継続していけるような強いブランド力があるのか

などをしっかりと確認することは重要です。

 

最悪、マンションに不具合が発生した時に

損害賠償ができる可能性があるからです。

 

また、会社が現存する場合では、上場企業かどうかなど、

法令順守意識が高そうな会社かを知ることも大切です。

 

 

建物の1階が主に柱だけで支えるピロティ構造は耐震強度を弱める原因!

倒壊した台湾のマンションの特徴は1階部分にもありました。

 

1階部分は主に柱だけで支えるピロティ構造とよばれるものでした。

地上階部分に壁がないことで強度的に不利であるが、

立地面積が限られる物件では、上記の飲食店や中低層マンションなどで

地上階部分の全体ないし一部をピロティ様とし駐車場や建屋裏手に

抜ける車道に充てる形態としているものが少なくない。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A3

 

柱だけで建物の重量を支えるか、

柱と壁で支えるか、どちらが地震が発生した時に

安全性が高いか、耐震強度が高いかは簡単に想像できます。

 

まとめ

  1. 築年数は1999年以降の物件かどうか?
  2. 施工会社と売主は現存していて違法行為とは無縁な会社か?
  3. 1階部分がピロティ構造になっていないか?

 

以上、台湾地震でマンションが倒壊した原因や教訓を

物件選びの時に注意しましょう。

 

⇒バングラデシュ違法建築崩落事故は日本人が地震に備える教訓!ダッカ近郊ビル崩落事故の原因とは?

 

勿論、日本でマンションを購入するときも

同様の注意を払うことは大切です。

 





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