ナッツ類のアーモンド、カシューナッツにがん予防効果?
日本では死因の1位ががんとなっています。
老衰で亡くなる人は3%もいない状況です。
がんは若年性のものもありますけれども、
一般的には年を重ねることで発症率が高まります。
逆に言えば、アンチエイジング効果がある食べ物を食べることで、
がん予防効果が期待できるわけです。
アメリカの有数の研究機関であるダナ・ファーバー癌研究所で、
ナッツ類にがん予防効果があったという発表がありました。
ナッツ類とはアーモンドとカシューナッツをさしています。
ダナ・ファーバー癌研究所はナッツ類にがん予防効果があると発表
アメリカのボストンにあるダナ・ファーバー癌研究所は
週に57グラム以上のナッツ類を食べた患者は、
食べなかった患者と比較して、直腸がんの再発率や
死亡率が低かったという統計結果を発表しました。
再発率は42%、死亡率は57%も低いという結果です。
がんは一旦手術や抗がん剤などで治療して、除去できたとしても、
再発してしまうとより強力ながんとなってしまい、
これまで利用した抗がん剤が効かなくなると言われています。
つまり、再発を予防することが余命を長くすることにもつながり、
がんでの死亡率が低下するというわけです。
57グラムのナッツというのは、
- アーモンドなら48粒
- カシューナッツなら36粒
の量に相当します。
この程度なら毎日少しずつ食べることで
十分にクリアできる量です。
ボストンの研究機関で発表されたナッツ類とは、
アーモンド、カシューナッツと解釈しておきましょう。
アーモンドの栄養成分やがん予防効果が期待できる理由とは?
ダナ・ファーバー癌研究所が公表するまでもなく、アーモンドには
がん予防効果があるのではないかと期待されていきました。
アーモンドに含まれる栄養成分として、
たんぱく質、ビタミンE 、ビタミンB2、食物繊維、マグネシウム、マンガン、
ナイアシン、葉酸、脂質(オメガ9オレイン酸)
などがあります。
ビタミンE は特に豊富で、100グラムに含まれるビタミンE は、
31.2ミリグラムにもなります。
ビタミンEの抗酸化作用によって、がん予防を始めとして、
生活習慣病の予防になると考えられています。
また、免疫力に影響する腸内環境を整える
食物繊維も含まれている点も見逃せません。
アーモンドの薄皮にはポリフェノールが含まれているので、
皮ごと食べるのがお薦めです。
アーモンドには美肌効果やアンチエイジング効果があるとされていますけれども、
アンチエイジング効果ががん予防にもつながっていると言えるのではないでしょうか?
1月に食べる量を決めて、一ヶ月分単位で
ストックしておくと良いでしょう。
低糖質なので、間食用には最適です。
ナッツ類のカシューナッツにもがん予防効果が期待できる
カシューナッツもアーモンドと並んで、がん予防効果があると期待されています。
主な栄養素は
たんぱく質、食物繊維、マグネシウム、マンガン、亜鉛、鉄、セレン、モリブデン、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンK、ナイアシン、脂質(オメガ9のオレイン酸)、
などです。
アーモンドと似ているものの、違いは、マグネシウムが豊富である点です。
また、ナッツ類の中では比較的脂質の占める割合(約47%)が少ないのも
特徴です。
とはいうものの、オレイン酸は悪玉コレステロールを減らして、
善玉コレステロールを増やし、動脈硬化予防につながります。
食物繊維の整腸作用や豊富なミネラル、ビタミンなどが
アンチエイジング効果を発揮してくれます。
やはりアーモンドと同様にアンチエイジング効果が、
がん予防につながっていくのではないでしょうか?
カシューナッツは炒め物などの料理の食材としても利用されています。
もちろん、アーモンドのように
おやつとして利用もできます。
ナッツ類ではくるみにもがん予防効果が期待?
ナッツ類でがん予防効果が期待できるものでは、アーモンド、カシューナッツの他には、
くるみがあります。
くるみの栄養素には、
たんぱく質、食物繊維、マグネシウム、カリウム、カルシウム、マンガン、亜鉛、ポリフェノール、脂質、
ビタミンE、B1、B6、メラトニン、葉酸、
などがあります。
くるみに含まれる脂質はくるみの7割にも及ぼますけれども、
良質な脂質です。
くるみに含まれるαリノレン酸は体内でDHA,EPAに変換されるので
血管年齢の若返りや脳にも良いです。
動脈硬化を予防して、アンチエイジング効果が期待できます。
また、便秘を改善して肌や髪にもよいとされ、
美肌効果も期待されています。
くるみはナッツ類の中でも強力な抗酸化作用を持ちますので、
がん予防になると期待されています。
くるみは、味噌と混ぜてくるみ味噌として利用してもいいですし、
そのまま間食用のおやつにも向いています。
アメリカのほうが日本より、予防医学が進んでいます。
アメリカに習い、予防的に健康食品やサプリメントなど、
いいものは取り入れていきたいものです。