熊本地震の液状化現象に学ぶマイホーム新築時の土地探し軟弱地盤に注意を!
熊本地震でも液状化現象が発生しています。
被災して家が全半壊してしまった方は別の場所で新築をマイホームを
建てる場合もあるかもしれません。
軟弱地盤は液状化しやすい地域や傾向があるので注意して
土地探していきたいものです。
熊本地震で液状化現象が起きた軟弱地盤の事例と原因は?
熊本地震では一般の企業の駐車場や自宅の庭も
液状化現象が起きています。
液状化現象の原因がわかりにくい場所もありますが、
九州自動車道で液状化現象が発生した区間がありました。
熊本地震の影響で九州自動車道の盛り土が崩壊した区間は、
かつての小川を埋め立てた場所だったことが、日経コンストラクションの調べで分かった。
詳細な原因は不明だが、地震によって旧河道が液状化するなどして滑り面ができ、
盛り土が滑り破壊した可能性などが考えられる。
つまり、液状化したのは過去において小川だった軟弱地盤でありかつ、
平坦にするために盛土を施していたことがリスクを高めたといえます。
過去に小川だったり沼だったりしたところは低湿地とよばれていて
液状化現象との関連性が高いと言われています。
しかも、軟弱地盤では地震の揺れが大きくなる傾向があって、
建物と地盤が共振しあうと余計に建物の被害が大きくなります。
現在の耐震診断では、建物の構造耐力上の主要な部分や、
屋根ふき材など、建築設備について行うだけではなく、
建物と土地のの共振するリスクを考慮して、
敷地についても行うことになっています。
東日本大震災で液状化現象が起きたの場所の特徴は?
東日本大震災で震度5クラスの地震の影響で千葉県にある
船橋市と浦安市は液状化現象が多く発生しました。
液状化現象を起こした地域の特徴は2つです。
- 湾岸低地
- 谷底低地や低湿地
湾岸低地は東京湾岸の低地です。
湾岸低地とは具体的には
液状化現象が起きた地域として
- 千葉県船橋市、千葉市、習志野市
- 東京都江東区、江戸川区、
- 神奈川県横浜市金沢区、川崎市
など東京湾沿岸にある人工地盤の地域です。
谷底低地とは台地が河川の浸食によってできた
河川や湿地、水田、葦の群生地のことです。
九州自動車道の液状化が小川の埋め立て地というのは
正に谷底低地の例です。
熊本地震で液状化現象が発生した場所の特徴は盛土の造成地?
熊本地震では液状化した場所は500か所にも及ぶことがわかってます。
最も液状化現象が顕著なのは
河川や水路沿いの地域で熊本市、益城町、宇土市など
広範囲に及んでいます。
また、過去に河川だった場所に盛土をして
造成した場所についても液状化しています。
熊本市南区の南北約5キロに集中して住宅の傾斜が
発生した事例や
南阿蘇村向陽地区では谷に沿って盛土をした造成地
に崖崩れが発生してまだ新しい住宅が傾斜した事例があります。
日本全国に盛土をして造成した土地は多くありますので、
盛土の造成工事をいつどこで行ったかという
情報開示が求められるでしょう。
熊本地震 東日本大震災の液状化現象を教訓に新築でマイホームを建てるときの土地探しの注意点 まとめ
熊本地震でも恐らくは船橋市で発生したことと
似たような傾向が今後調査で明らかになるでしょう。
船橋市でで住宅探しをするときには東日本大震災で液状化した
地域名が公開されています。
その他の地域でマイホームを新築するときの
土地探しでは、
- 湾岸低地
- 谷底低地や低湿地
などかつて川だった場所やかつては海だった
場所を避けながらなるべく水はけのいい
高台ならよりいいでしょうね。
海に近い場所は地番が弱いです。
地盤が弱いとわかっているときは
杭打ちなどの費用が多くかかります。
どんなにこだわりの大手ハウスメーカーで建築しても
液状化しては元も子もありませんので、
土地探しには注意を払いましょう。