北海道ニセコ町はなぜ人口増加しているのか?理由は外国人移住者の流入。観光客数のピークは夏と冬の2回。
北海道というと、フジ系で放映された、
ドラマ「北の国から」(1981-2002年)が有名です。
理不尽な思いをしたり、苦労する役がよく似合う、
俳優の田中邦衛さん(1932年11/23生まれ82歳)が
主演で、
ドラマのシーンの一部に、
内地(本土)への「出稼ぎ」なども描かれていましたが、
冬の北海道で生活していくのは、
仕事や経済面で
雪がない地域よりもそれはもう厳しいんです。
そんな北海道の豪雪地帯の中でも、
特別豪雪地帯に指定された地域は、
冬の生活環境が厳しく、経済活動も停滞しがちな地域という風に、
言われています。
そんな特別豪雪地帯にあって、雪質の良さが世界的に知られるようになって、
ニセコスキー場を中心に、
地域の活性化(町おこし)に成功している町がニセコ町です。
アルペンスキーでは、
2006年のイタリアのトリノオリンピックにも出場した
吉岡大輔選手もニセコ町の出身です。
町の人口がわずか、5000人弱の小さな町でオリンピック選手が輩出されたことも、
驚きなのですが、
「年間で約150万人もの観光客がニセコ町に訪れている」
と聞いて、
「凄い!」
と思いました。
今、ニセコ町が、世界からも注目され観光客が訪れていますが、
地域が活性化することで、観光客が増えて、
「ニセコ町の定住人口が増加しているという驚きの実態」
を調べてみました。
ニセコ町は15年以上もなぜ人口増加しているのか?理由は外国人移住者の流入。
地方の市町村では、昔から過疎化が問題になってきましたが、最近は少子高齢化の
人口減少が問題になっています。
こういった、社会現象に反して、
ニセコ町という北海道の中でも、「たぬき」や「りす」が出るような「田舎」で、
ここ15年以上、少しずつ人口が増加している驚異的な町なのです。
ニセコ町の5年ごとの人口の推移を具体的に見てみると、
- 2000年の人口 4553人
- 2005年の人口 4669人
- 2010年の人口 4827人
- 2015年の人口 4886人(6月末)
・・・というように、人口が増加傾向にあることがわかります。
日本国内で例外的に人口が増えている地域の例としては、
- 東京・・・若者が毎年、進学や就職で集まってきます。
人口が結果的に増加します。(他県からの流入)
- 沖縄・・・沖縄には少子化の問題はなく、
人口が増える理由は、日本一の出生率の高さです。
こういった、人口が増加している元気な地域も少数、
ありますけれども、
地方の田舎町というイメージがある、
ニセコ町の人口がなぜ増えていると思いますか?
その理由は、国内だけではなく、
海外からくる外国人の移住者が流入しているからです。
ニセコ町のレストランでは、外国語を話す人たちの賑わいがあって、
外国人がいるのが当たり前の光景です。
日本人の目から見ると、カナダのレストランにでもいるかのような
雰囲気ですね。
ニセコスキー場のお蔭で、
世界的に有名になったニセコ町は、多くの観光客が集まりました。
更には移住する人口までも増えました。
人口が増加する程、ニセコ町が活性化した理由や魅力を
見ていきましょう。
外国人のニセコ町への移住者増加の理由2つ:外国人が就職先しやすい環境!観光客数のピークは夏と冬の2回ある!
《理由1》 外国人の移住希望者が町で就職できる環境がある。
移住者の増加で外国人にとっての
「就職の門戸も広い」のが魅力です。
結果的に、国際結婚も多くなって、
永住につながっていきます。
日本人の私ですら、仕事探しや、
入社してから企業に溶け込むのは苦労しましたから、
ニセコ町の町民の方々も外国人を受け入れるための、
努力をしてくれていると思いますね。
観光で、外国人がニセコを訪れるだけではなく、
永住するところまで外国人と親密な関係を作っている環境が
ニセコ町の魅力ですよね。
《理由2》 ニセコ町の観光客数のピークは冬だけではなく「夏」にもある。
ニセコ町は「冬」のスキー場として有名なのは勿論ですが、
統計によると
1999年からは、
夏(5月~10月)の観光客の方が、
冬(12月~4月)の観光客よりも多くなり、
それ以降、継続しているというのです!
夏は、カヌーやラフティング(川下りをするスポーツ)などの自然を生かした、
アウトドアスポーツが盛んになっています。
ニセコの観光地としての強さは観光客数のピークが
「夏の8月」と「冬の1月」、
2回あるということです。
ニセコはリゾート地らしい求人も多いのが特徴です。
リゾートでバイトをしながらニセコの大自然を楽しみたい方は、
をチェックしてみてください。
人口増加のニセコ町で、夏の観光客増加に成功した理由は、外国人の考案による、アウトドアスポーツ。
さらに、驚くのは、このような夏の「川下り、トレッキング」などのアウトドアスポーツは
冬に訪れていた外国人(オーストラリア人)の実業家による
考案だったという点です。
ニセコに「長年住んでる地元の人」ではなく、
「観光でやってきた外国人」がニセコの良さを発掘してくれたことに、
「地域おこしのヒント」があるように私は思いました。
NHKラジオ「ここはふるさと旅するラジオ」(2015年6/30放送)で、
ニセコ町のことを紹介するイントロダクションの、
「今、ニセコが大きく変わろうとしています」
という表現にひきつけられました。
ラジオで言っていたように、
ニセコ町には自らが変化していく土壌があるという点で
他の市町村よりも、一歩進んでいるように思います。
ニセコ式の地域の活性化策や人口増加の理由は、
外国人の提案を受け入れて、
外国人とともに、変化を継続していく
住民の受け入れ姿勢にあるのだ、
と思います。
「人口増加」の対策を考えるとき、地域住民だけで悩むのではなく、
「外部(=外国人)」のアイデアを取り入れていくべきだ、
と思います。
ドラマ「北の国から」の影響で北海道の富良野は、
「無名の何もない田舎」から、「有名な観光地」になり
訪れる観光客が増えました。
小中学校廃校なしの島根県邑南町は出生率2.65を誇る日本一の子育て村についてはこちら!
あなたが「何もないと思っている田舎」には、
外部(県外や国外の人)から見ると恵まれた観光資源が見つかる可能性が
あるかもしれません。