数学検定1級の過去問でわかる史上最年少合格した13歳中学2年生は大学生以上?
数学検定1級技能検定で、最難関の1級に史上最年少合格をしたのは13歳の中学2年生です。
合格した中学2年生は大学生レベルと言われる、
数学検定1級に合格するにはどんな
過去問を解いていたのでしょうか?
実用数学検定1級に史上最年少合格したのは13歳の中学2年生!
ことし4月に実施された実用数学技能検定で、最難関の1級に史上最年少となる13歳の中学2年生が合格しました。
菅原響生君、13歳。4月に実施された数学検定で、最難関の1級に史上最年少で見事合格しました。
1992年に始まった数学検定。志願者数はのべ450万人以上で、大学レベルの1級の合格率は、
今回、わずか7%という狭き門でしたが、菅原君は、14歳だったこれまでの最年少記録を1歳更新しました。
千葉県に住んでいる菅原君、2日は学校が終わってすぐに都内の塾に向かいました。
「最近は複素解析とか代数入門とか、入門といっても難しいけど、とにかく過去問を解くですね」(数学検定1級 最年少合格 菅原響生君)
塾に到着した菅原君に早速、大学レベルの数学の問題を解いてもらいました。
「固有値というのが存在するのですが、それをまず求めて、それぞれベクトルというのが対応してるので、1個1個求めて―」(菅原響生君)
「この年でできるのはすごい」(塾の講師)
ほかに苦手な教科はないという菅原君。将来は、やはり数学者になって、数学の新たな分野を開拓したいということです。
数学検定1級は大学レベルの問題だというのですが、
実際には大学生の大半が解けない問題のレベルではないでしょうか?
具体的に過去問をみていきましょう。
13歳の史上最年少合格者が解いた、数学検定1級の過去問を検証!大学生でも解けないのでは?
数学検定1級の過去問は「公益財団法人 日本数学検定協会」の
HPに掲載されています。
問題1は大学生ならとけるでしょうけれども、
問題2については、三角形の面積を求めたり、
円の半径を求める問題ですが、
普通の平面図形ではなくて、
複素数平面上の問題です。
はたしてこの問題を大学生が解けるかといえば、
複素数平面という内容を学んでなければ
何のことなのか?さっぱり理解できない問題です。
実際にはX、Y座標上にある3つの点の
関係としてとらえることができれば
簡単な問題なのでしょうけれども、
複素数平面というものの扱い方の
基本的な知識がないと解けません。
中学2年生13歳の菅原君、恐るべしです。
更に過去問の問3では、大学1年生の
線形代数で学ぶ内容です。
確かに、真面目な大学生なら解けるかもしれません。
行列の固有値を求める問題ですが、
確かに、何も理解していなくても、
解き方だけを覚えれば
小学生でも解けるゲームのような
問題なのかもしれません。
この問題が難しいのか簡単なのかは
よくわかりません。
確率密度関数なんて聞いたこともありません。
確率密度を表す関数なんでしょうけれども。
難度が高いかどうかの判断もつかないのは
基本的な知識がないからです。
大学生でも数学検定1級に出題される内容を
学んでいれば回答できるでしょうけれども、
学ぶことがない分野では、知識がないので
意味が理解できません。
菅原君は、大学生が履修する数学の学習内容を
幅広く学んで習得していることはわかります。
恐るべき中学2年13歳です。
ただし、本物の思考力があって解答しているのか
というとわかりません。
理解する能力の凄さは感じますので、
今後の活躍に期待したいですね。