長野県川上村出身 油井亀美也氏 宇宙飛行士の資質はどこから?
2015年7月23日午前6時2分に宇宙船ソユーズの
打ち上げを日本中が注目しています。
日本からは、油井亀美也さん(1970年1月生まれ45歳)が
宇宙飛行士として、約5か月間にわたり、
科学実験を行う予定になっています。
いろいろな実験の中でも、
宇宙線観測装置により、
宇宙最大の謎である
暗黒物質の発見を目指しています。
暗黒物質の発見がなされると、
ノーベル賞級の成果になるそうです!
そんな夢と目的をもって
油井亀美也さんは、宇宙へ旅立つことになりました。
油井亀美也さんは、宇宙飛行士になる夢を実現するまで、
長期の訓練に耐え抜いてきたことについて、
故郷長野県川上村の両親や
家族(妻や子供達)のバックアップに対して
感謝をしています。
油井亀美也さんの人柄が出てますよね。
そもそも、油井亀美也さんが
宇宙飛行士になるまでの経緯ですけれども、
宇宙飛行士・天文学者になる夢は、
少年時代に育まれました。
宇宙飛行士になりたいと思った理由は、
油井さんが生まれ育った環境にも
大きく影響を受けています。
油井亀美也さんが宇宙飛行士としての
夢をかなえるまでのプロセスを通して、
宇宙飛行士になる夢を実現できた理由や
宇宙飛行士になるための資質
には何が必要なのでしょうか?
生まれ故郷の長野県川上村は標高1000m超!で星空がきれい。理解ある父と望遠鏡で天体観測にはまっていたった少年時代。
油井さんが生まれたのは、
長野県川上村(人口約4080人2015年5/1現在)です。
油井さんの実家は、
レタス栽培をする農業を
営んでいました。
少年時代の油井さんは
もレタス栽培を手伝いながらも、
お父さんに、星に興味があることを伝え、
望遠鏡を買ってもらいました。
天体観測をするには、
長野県川上村はいい環境にあります。
川上村の最寄り駅といえば、
JR小海線 信濃川上駅ですが、
この駅の標高が1135mと
JRの駅の中で4番目に標高が高い駅
なのです!
標高が1000mだと、
夏も日中、日が照っていても涼しいですよ!
また、川上村には、
「シャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳」
というスキー場が、
があります。
このスキー場にアクセスするには、
最寄り駅がJR小海線の八ヶ岳駅で、
この駅の標高が1375mと、
「全国の駅で最も標高が高い」
ところにある駅
ということでも有名です!
八ヶ岳駅は
山梨県にある有名なリゾート地・清里がある
清里駅の隣の駅
です!
長野県川上村にある駅の標高を見てもわかる通り、
村全体の標高が高いです。
八ヶ岳周辺の標高の高さと、
晴天率の高さもあり、
夏以外でも冬に天体観測をするのは
最高にきれいだと想像できます。
油井さんは望遠鏡から観測できた、
土星のリングや、
木星の縞模様、
プレアデス星団(通称スバル)
などを見て、天体・宇宙の星に
魅了されたのだと思います。
少年が望遠鏡で土星や木星の位置にピッタリと照準を合わせられる
というのは知的レベルの高さを感じさせます。
月は大きいですから、肉眼で誰でも位置がわかりますけれども
土星や木星の位置を突き止めるには
それなりの知識や学習が必要だと思います。
つまり、油井さんが宇宙飛行士を夢見るようになれたというのは、
単純に星がきれいな場所で生まれたから
とは言えないのです。
全国に星がきれいに見える場所は多くあります。
例えば、最も星がきれいに見えると言われているのは
秋田県東成瀬村(標高約900m)です。
川上村のように、標高が高く、空気が澄んでいる地域は
全国にいくつもあります。
天体観測に感動を覚えやすい環境に恵まれなただけではなく、
正確に星を観測するだけの
スキル(望遠鏡を活用する観測技術)がなければ、
私たちがよく写真で見るような、
「土星のリング」を肉眼で確認することができません。
田舎に住んでいる人たちの多くは、
都会に住んでいる人たちよりも
きれいな星を観測する機会には
恵まれています。
しかし、望遠鏡まで保有して観測をする人は
少ないでしょう。
その意味で、油井亀美也さんにとって、
理解のあるお父さんが望遠鏡を買ってくれたこと
が宇宙飛行士への夢を抱かせる一歩になった可能性があるでしょう。
油井亀美也さんは最難関のテストパイロットコースを修了!身体的にも心理的にも高い資質に磨きをかけ宇宙飛行士の夢実現。
油井さんは、野沢北高校を卒業後、
防衛大学校に入学します。
父親思いの油井さんは
学費がかからないという理由で
防衛大学校へ進学したそうです。
そうは言っても、
防衛大学校は地方の国立大学との比較でも、
学校によりけりですけれども、
同等以上のレベルか数段高いと思います。
また、精神的にも肉体的にも
健全でないと合格できないですね。
つまり、防衛大学校に入学できるということが、
知力体力気力のトータルなレベルが高いことを示すので
宇宙飛行士になる資質や適性を持っている
という指標になるかもしれません。
油井亀美也さんは防衛大を卒業後、
防衛庁の航空自衛隊に入ります。
F15戦闘機のパイロットになり、子供の頃のパイロットになる夢を実現しました。
さらには、テストパイロットコースも修了しています。
このように経歴をさらっと書いていますが、
テストパイロットコースとは、
自衛隊で最も厳しい訓練と言われています。
テストパイロットコースの修了者は
1969年からこれまで46年間で
250名程度です。(凄い!)
パイロットになるにも、
訓練を受ける前にテストがあり、
「身体的な面と心理的な面」
での適正が必要です。
テストパイロットコースの具体的な訓練の中に、
「背面スピン」があり、
戦闘機に乗り、
背面からスピンして、
地上1万メートルから落下していく
訓練だそうです。
怖すぎますよね。
当初の油井さんの経験談によると、
戦闘機部隊の研修で、
小型ジェット機に搭乗して、
重力が2倍かかる状況下では、
意識を失ったそうです。
もうやめたくなりますよね。
油井さんがテストパイロットコースを
修了できたのはなぜでしょうか。
それは、油井さんが高い適正・資質として持っていた
だけではありません。
その理由は
チームのバックアップによって
身体的能力をさらに磨き、
いかなる状況化でも
自分の気持ちをしっかりコントロールできる
心理的能力を心理学や実践的訓練を
通して学問的にも学び、
質を高めて行ったことです。
このような、テストパイロットになれる資質・適正
を踏まえて、努力をしてきたからこそ、
今回、油井さんが宇宙飛行士になれたのだと
思います。
これまでの日本人宇宙飛行士が研究者として
搭乗してきたのですが、
油井亀美也さんの場合は、
科学的な視野も持ち、
さらにパイロットとしての高い資質がある点に、
注目が集まっています。
これからの国際宇宙ステーションにおける、
5か月間の活躍に期待したいと思います。
そして、油井亀美也の故郷、
長野県上川村に注目が集まることにも期待します。
宇宙飛行士としての資質の高さを証明する時が再度到来!「こうのとり」キャッチ操作を行うのは油井亀美也さん!
2015/8/19夜に鹿児島県の種子島から国際宇宙ステーション(ISS)に
向けて打ち上げられた無人補給船「こうのとり」には、
ISSで活動するための食糧や
実験や観測に使う装置が搭載
されています。
無事、打ち上げに成功した「こうのとり」が、
ISSに2015/8/24到着します。
「こうのとり」をアームを使って、キャッチする操作を
行うのが宇宙飛行士・油井亀美也さんです。
アームの操作を行うことができる宇宙飛行士は、
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)
と呼ばれています。
NASAに所属する宇宙飛行士という位置づけで
スペースシャトルの運用全般を担当することが
できます。
油井亀美也さんがISSから放ったツイッターと写真は悩み事を解決する名言集はこちら!
中年の星、宇宙飛行士・油井亀美也さんは、
日本のテストパイロットコースを修了している
ということのレベルの高さ、
航空自衛隊・パイロットのレベルの高さ、
油井さんが持っている宇宙飛行士としての
資質の高さを「こうのとり」をキャッチする
操作を行うことを通して
証明してくれるでしょう。
宇宙飛行士の知られざる真実
宇宙飛行士の知られざる真実という本の中には
油井亀美也さんの名前も上がっています。
宇宙飛行士は宇宙でどんな生活をしなければならないのか、
年収はどのくらいなのかなど、
面白い内容が記載されています。
宇宙飛行士に興味はあるけど、
実態はどうなのか興味のある方は
手にとって見てはいかがでしょうか?