四谷大塚は難しい反面、週テストの見直しで合格へ!
四谷大塚の予習シリーズのカリキュラムに即して、
小学4年生から中学受験準備をすすめている人は多いかと思います。
地方ではあまり関係ないかもしれませんけれども、
都内の中学受験率は8割を越える地域もあります。
小学校の授業の内容をベースにしながらも、
算数や理科は特に次元の違う問題のレベルに
四谷大塚は難しいと感じる人が多いはずです。
内容的にも量的にも難易度が高い四谷大塚の教材や
テストを通して、中学受験を制覇してきた人が多くいるのは
事実です。
四谷大塚のカリキュラムや予習シリーズ、週テストの難しさを
クリアしていくことが志望校合格へつながるはずです。
四谷大塚の予習シリーズは独学するには難しい
四谷大塚の予習シリーズを購入するとカラフルなテキストで
説明も詳しくて学習意欲が湧いてきます。
解答集の説明も非常にわかり易い内容になっています。
かと言って、小学生が独学で学べるかと言えば、
よほどの天才肌ではないかぎり難しいはずなのです。
天才数学者と呼ばれた岡潔先生は著書の中で、
小学生のときに鶴亀算のやり方を忘れて問題が解けなかったことがあると
凡人ぶりも語っています。
子供にとって受験算数は易しいものではないはずです。
結局、親の直接指導か四谷大塚直営や準拠塾に通塾して
カリキュラムに沿って学ぶ必要が出てきます。
四谷大塚の予習シリーズを適切に教えるのは難しい
父親も母親も中学受験を経験していない場合には、一流大学を卒業していても、
算数独特の解法や理科の指導について
小学生にわかりやすく指導することが非常に難しいです。
鶴亀算や差集め算などの特殊算とよばれるものは一定のパターンがあるので
パターンどおりに教えることはできるかもしれません。
しかし、速さの考え方、比の考え方や使い方など、
伝え方がまずいと子供の思考能力が十分に育ちません。
大人が今更、子供の発達段階を理解して指導することは
非常に難しいです。
中学受験の内容が大好きで教えるのも好きな人以外は、
小学校の先生といえども、基本的には
進学塾へ通塾させる必要性を感じているはずです。
四谷大塚のテストや予習シリーズの内容が難しいだけではなく学習量が多い!
子供が塾に通って四谷大塚の予習シリーズを基本テキストにして、
塾で四谷大塚のカリキュラムに沿って学ぶことも、
やってみると非常に大変な学習量になります。
学習する単元は毎週変わるわけですから、
1週間という時間の中で各科目ともに、
一定の知識や考え方を習得していく必要があります。
その上で、問題を正しく解き明かす力も
要求されてきます。
塾の授業へ参加するために予習をする必要がありますし、
塾へ通った時に改めてポイントを学び、
家庭に帰ってから復習をして、さらには、次回の授業へ向けての
予習も必要になってきます。
子供が塾の授業を中心にしながら予習⇒授業⇒復習のリズムで
パーフェクトマスターできればいいのですが、
遊びたい時期でもありますし、
簡単なことではありません。
毎週のカリキュラムをこなしたうえで、週テストの結果を反省するのが難しい!
四谷大塚はかつてはテスト会とも言われていたように、
毎週実施される、週テストに特徴があります。
週テストは小学5・6年生はS・C・B・A・αの5コースに分かれていて、
コースごとに週テストのレベルも違っています。
四谷大塚のCコースやSコースに在籍する子どもたちは
かなり学力は高いと考えられています。
ハイレベルなクラスは内容は難しいかもしれませんけれども、
下位クラスでも、学ぶ範囲は同じですし、
毎週の週テストへ参加するだけでも非常に大変なことです。
週テスト、月例テスト、組分けテストなど本来は遊びたい日曜日に
テストを受験する必要があります。
そして、テストが終わって結果がまた帰ってきますけれども、
テスト結果を踏まえて、間違った所、できなかった部分を
しっかりと反省して、子供が自分の弱点に目を向けることは非常につらいことで、
難しいことです。
四谷大塚が中学受験で高い合格実績を何十年も継続できた秘訣は
週テストや組分けテストの存在です。
おそらく、週テストに参加して学力を高めて、
合格している子供はテストで失敗した弱点を
そのままにせずに、
解き直しをしたりして、
テストの失敗に向き合える強さを持っているはずです。
メジャーリーガーになったイチローは3割打者として、
高い評価を継続してうけてきました。
イチローの強さの理由は3割の成功にめをむけるのではなく、
7割の失敗に目を向けて軌道修正をする姿勢です。
失敗や弱点に目を向けるのはつらいことですけれども、
中学受験を制覇するための秘訣ともいえるかもしれません。
週テストの間違えた箇所の解き直しは算数の計算力アップにも
算数が苦手という場合には、考えるのが苦手ではなくても、
最後まで間違えずに答えを導き出す計算力が不足していて、
正解できない場合もあります。
週テストで正解できなかった問題でわからなかった問題ではなく、
途中で計算ミスで正解までたどり着かなかった場合もありえます。
計算力不足のために、算数が苦手だと思いこんでしまうわけです。
計算ミスだろうが理解力不足だろうが不正解した算数の問題を
正解できるまで解き直すという繰り返しをすることで、
粘り強い、正確な計算力がつきます。
結果的に合格に必要な実力が備わっていきます。
算数の場合は特に、間違えた問題については、
いかなる理由であってもやり直すことをおすすめしたいです。
できなかった問題が正解できるようになると
自信がつきますし、自ずとミスしない集中力が身につきます。
計算間違いなど絶対にありえないというレベルになれば、
後は合格するためのトレーニングを塾で行い、
得点力をつけるだけになります。
四谷準拠塾でも週テストの反省まではフォローが難しい
四谷大塚のカリキュラムに即して予習シリーズを学び、
日曜日に週テストに参加するサイクルを続ける中で、
予習をしっかりしているか、復習をしっかりしているかまでは、
塾の教室内でノートをチェックするなどして確認ができます。
しかし、週テストは塾の外部で行われるものなので、
通っている塾によっては週テストの結果や反省についてまでは、
フォローしないケースが多いかもしれません。
その意味では、四谷大塚のカリキュラムを十分に活かすためには、
父親や母親が週テストの結果について一喜一憂するのではなく、
かわいそうだけれども、できなかった部分をしっかりと
反省すること、解き直しをしてできるまで学びなおすことを
子供に促す必要があります。
経済的に余力があるのであれば、
SAPIX・日能研・四谷大塚講師が運営。プロ家庭教師を派遣。
などを活用する方法もあります。
SAPIXの合格実勢の背景には、算数の場合では、前回の授業の内容を
再度、振り返る授業と新しい単元の学習との2本立てで進行することで、
学習効果を高める工夫がされていることがあると
プロの家庭教師は指摘しています。
参考図書⇒中学受験 (岩波新書)
四谷大塚の良さを引き出すには、作問担当者が苦心して作成した
テストの見直しをすることで
これまでの学習の振り返りをして定着を図ることが
一つの方法になるはずです。
テスト用紙を綺麗にプリントアウトして再挑戦すると気合が入りやすい
週テスト、月例テストなど、鉛筆で書き込んでいる状態になっているので、
子供の心理からすると、
再度、解き直すモチベーションが上がらないという
心理状態があります。
テストで間違えた箇所の解き直しなど、
できればやりたくありません。
そんなときは、ご自宅にあるプリンターで
テスト用紙を取り込んで、
ミスした部分だけをプリントアウトすれば、
弱点プリント集に早変わりします。
ミスした箇所に再度向き合うモチベーションをあげる
方法として活用してみてはいかがでしょうか?