南海トラフ地震の周期からいつくるかが予測可能!津波から家を守る方法とは?
南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率は
60%~70%とも言われています。
南海トラフ地震の発生は海側のプレートが
沈み込むことでひずみが生ずることが原因なので、
時々刻々と時間の経過とともに発生確率は
高まる一方です。
過去に発生した南海トラフ地震の周期から
いつ発生するのかを大まかに予測することは可能です。
東日本大震災と同等以上の巨大津波の発生が
予想されるので、
南海トラフ地震によって家を失うことや
生命の危機にさらされる可能性が
高い地域では、
南海トラフ地震で家や生命を失わないために
防災意識を高めていきたいものです。
南海トラフ巨大地震の想定震源域と津波の影響をうける危険性のある地域は?
南海トラフ巨大地震の影響を大きく受ける地域として、
太平洋側の九州宮崎県~東海地方にかけての
広い範囲が巨大津波の影響を受ける可能性がある地域です。
もしも、南海トラフ巨大地震が東日本大震災のような被害をもたらすなら、
西日本大震災と呼ばれるようになるかもしれません。
具体的には
- 土佐海盆(とさかいぼん)がある高知県付近
- 室戸船状海盆(むろとしゅうじょうかいぼん)がある四国室戸岬~和歌山・三重県の紀伊半島付近
- 熊野海盆(くまのかいぼん)がある三重県~愛知県
- 遠州灘がある愛知県渥美半島~静岡県御前崎
といった4つの地域が南海トラフ地震で津波の危険性が
高い地域になります。
過去の南海トラフ巨大地震 発生周期をみるといつ発生するかが予測可能!
30年以内に南海トラフ地震が発生する確率が高いのは
過去に発生した南海トラフ地震の周期によります。
過去の南海トラフ地震は次の通りです。
- 1361年正平(康安)地震
- 1498年明応地震
- 1605年慶長地震
- 1707年宝永地震
- 1854年安政地震
- 1944/1946年昭和地震
以上の過去の地震発生の周期を計算すると
次のようになります。
- 1361年の正平地震から1498年の明応地震まで137年
- 1498年明応地震から1605年の慶長地震まで107年
- 1605年の慶長地震から1707年の宝永地震まで102年
- 1707年の宝永地震から1854年安政地震まで147年
- 1854年安政地震から1944年の昭和地震まで90年
過去のデータ上では、100年~150年くらいの周期で南海トラフ地震が
発生してきたことが分かります。
前回の1946年の昭和地震から150年後は2096年となりますし、
1946年から100年後は2046年が予測される発生時期です。
大まかに100年~150年周期としましたが、
ある程度の誤差はあるものです。
例えば、90年後に発生した時期があるので、
100年という周期からするとぶれは10%です。
ですから、100~150年周期というのは
大雑把に10%のブレを考慮して、
90年~165年周期になると推測もできるでしょう。
仮に直近発生した南海トラフ地震である
1946年の昭和地震の90年後は2036年です。
地震学者の尾池和夫氏は「2038年南海トラフの巨大地震」という
著書で、「次の南海トラフ巨大地震は2038年頃に起こる」と
主張しています。
2016年から計算して22年後の2038年に
南海トラフ地震による巨大津波が発生する
と考えると恐怖です。
楽観的に前回の南海トラフ地震があった
1946年から165年後であれば、
2111年の発生となり、2016年から90年以上先のことになりますから、
今は無防備でも問題ない程度の時間があります。
南海トラフ地震の巨大津波から家を守るには?
東日本大震災では、釜石の奇跡と呼ばれてた
防災教育の重要性がピックアップされました。
片田敏孝・群馬大教授(災害社会工学)がハザードマップなど
これまでの常識を信じないで、想定外のことを
予測して逃げることを強調する防災教育が実って
釜石市内の小中学校の児童の生存率が99.8%にもなりました。
東日本大震災の釜石の奇跡から学ぶことは、
南海トラフ地震も「いつ地震が来てもおかしくない」
という心構え、防災意識を持つことです。
津波から100%命を守る方法は
高台へ逃げることに尽きます。
津波が発生した時に高台へ逃げるのは勿論、
今住んでいる住宅についても津波が来たら
流される可能性はないのかをよく考えておきましょう。
東日本大震災では海辺の地域が危険地域にしてされ
住めなくなった事例として、
⇒仙台市荒浜地区 集落解散や消滅で住民の絆まで引き裂いた大津波
をご参照ください。
津波の被害に合いそうな沿岸近くの
集落の人たちは思い切って
高台移転という方法や
個別に、引っ越し時期や建て替え時期が来たときには
高台へ転居するという選択もありなのかもしれません。