ユーザー車検で確実に合格する方法は?コバックより安いって本当?
車検の時期は2年に1度の割合でやってくるのですが、
そのたびに考えるのが、
できるだけ安い車検を提供する
激安な車検整備工場はないのだろうか
ということだったりします。
車検で利益を上げたい整備会社と車検の時にかかる費用を
極力抑えたという消費者の考え方は相反しているので、
難しい問題です。
安い車検を打ち出しているのがコバックですけれども、
実際に2回連続でコバックで車検を通してみると、
激安と言えるほどの実感はありません。
というわけで、次回はコバックよりも安く車検を仕上げる意味で、
自分で陸運局で車検をうける
ユーザー車検というものに
挑戦をしようと考えました。
ただし、ユーザー車検を一発で合格するには、
テスター屋と事前の法定24ヶ月点検を行っておく必要がありそうです。
実際に、ユーザー車検はコバックの車検費用よりも
安く抑えられるのでしょうか?
コバックの車検とユーザー車検を比較するポイントは基本料金
コバックで車検を受ける場合に、安いと感じられなかった理由は
基本料金にあるのではないかと考えられます。
コバックでは主流になる商品はスーパーセーフティー車検という
商品で、
コンパクトカーの場合には、
基本料金は、26105円(全国価格)(首都圏価格は28162円)
となっています。(2018年7月時点税込み)
スーパークイック車検は基本料金が9500円(消費税8%込)
と安い点が魅力ではあるのですが、
基本的に整備が一切不要なケースでしか適用にならないので、
現実的な選択ではないのが現実です。
実際に、コバックへ行って説明を受けてみるとわかりますけれども、
ほとんどの人が「スーパーセーフティー車検」を
選択するようになるはずです。
実際には、割引が適用してもらい、
スーパーセーフティー車検の基本料金は
21076円(税抜き)にしてもらったこともあるので、
基本料金はおおよそ、25000円前後はかかるという
イメージです。
一方で、ユーザー車検という方法で、
自分で陸運局へ行くことで、
コバックへ支払う基本料金は不要になります。
逆に、陸運局で支払うべき手数料は、
1700円ですみます。(コンパクトカーの場合)
コバックのスーパーセーフティー車検の基本料金と
ユーザー車検の手数料には、ざっと2万円の差があることが
理解できます。
コバックのスーパーセーフティー車検の基本料金と
ユーザー車検の手数料を比較すると
明らかにユーザー車検の方が安いと考えられますが
実際には単純比較はできません。
ユーザー車検を利用するときにはテスター屋を利用!
ユーザー車検を利用する場合には、
大抵の場合には、
陸運局で行われる車検を直接受験するのではなく、
テスター屋と呼ばれる、
車検と同じテストをする会社で合格できるかどうかを
確認してから本番の陸運局の車検に望みます。
つまり、テスター屋さんへ支払う費用を考えておく必要があるのです。
テスター屋の料金やサービス内容は?
テスター屋は基本的に陸運局のすぐ近くで営業しています。
例えば、北関東では埼玉県熊谷市、栃木県宇都宮市と佐野市にある
陸運局のすぐ近くにあるタジマキコーというテスター屋です。
タジマキコーの場合でフルサービスの基本料金が
4100円(税込み)です。
車屋さんが顧客の車を陸運局へ持ち込むときには
タジマキコーのテストを前もって受けてから
不具合を調整した上で、
確実に陸運局での車検を合格するようにしているという
実態があります。
テスター屋がおこなている検査サービスは
- 光軸検査
- サイドスリップ
- 排ガス
- スピード(時速40キロ走行のメーター表示チェック)
- サイドブレーキ
- ブレーキ
といった内容になります。
光軸がずれている場合には、調整ができるので、
整備をするのではなく、
車検に通るように矯正をしてくれます。
逆に言えば、矯正であって整備はできないので、
どんな整備が必要であるかどうかの判断や
実際に整備については自動車整備工場で
相談しなければならいないというわけです。
実際の陸運局の検査では下回りについてのチェックも実施されます。
具体的には、
- マフラーに穴がないか
- ブーツが切れていないか
- グリスが漏れていないか
と言った内容がチェックされることになります。
テスター屋では以上のような
下回り検査まではしてくれません。
下回り検査で不合格になったときには、
自動車整備工場で整備をしなおしてから2週間以内に
再受験をする必要がでてきます。
ユーザー車検で確実に合格するには24ヶ月点検とテスター屋の活用
つまり、ユーザー車検を利用して、
確実に1回で合格するには、
ある程度整備が整っている状況であることが望ましいというわけです。
法定24ヶ月点検をすることが
車検の受験条件ではないですけれども、
24ヶ月点検を実施した上で
陸運局へ行けば確率高く車検に合格できるというわけです。
ユーザー車検を確実に通す流れをまとめると、
- 車検を受けるために24ヶ月点検をして欲しいと整備工場へ依頼する
- テスター屋で光軸検査などのチェックを受ける
- 陸運局での本番の車検を受ける
という流れになります。
そして、24ヶ月点検を実施するには
当然費用がかかってくるというわけです。
ユーザー車検をするときにかかる費用は
整備が必要な部品代や整備代を除いて、
「陸運局に支払う手数料」+「テスター屋の費用」+「車屋へ支払う24ヶ月点検の費用」
ということになります。
コンパクトカーの場合で、テスター屋をタジマキコーを利用すると仮定すると、
5800(1700+4100)円+「24ヶ月点検の費用」
となります。
コバック車検の基本料金には24ヶ月点検も含まれている
コバックのスーパーセーフティー車検の基本料金には、
「法定24ヶ月点検の費用」も含まれています。
さらに、コバックの場合は、陸運局へ車を持ち込む必要がない
車検整備工場となっています。
ですので、車検場と同等の検査を実施できる設備を持っているということになります。
つまり、コバックの場合は、当然ですけれども、
テスター屋を利用するような
必要性がないわけです。
まとめ:ユーザー車検はコバックより安いとは言えない
以上のように考えると、コバックのスーパーセーフティー車検の
基本料金は高くないと言えるのかもしれません。
ユーザー車検をするために、法定24ヶ月点検をどこかの自動車整備工場へ
依頼したり、
車検の直前にテスター屋を利用する費用も不要になります。
陸運局が近くにあるとも言えませんし、
最寄りのコバックへ持ち込むほうがガソリン代が
節約できるというメリットもあるかもしれません。
コバック以外では、例えば、
全労済指定の整備工場を利用するときは車検の基本料金は
コンパクトカーの場合で、25500円です。
コバックの車検と非常に近い数字であることがわかります。
ユーザー車検を自力でやる労力を考えると、
必ずしも車検整備工場で行うほうが高いとは言えません。
現実的に、車検を安く仕上げるには、
楽天車検を活用していろいろな車検サービスを
比較検討しながら、
コバックも含めて、良心的でお安い整備工場を見つけることを
おすすめします。