和式トイレのメリットに健康増進効果?
中古の一戸建てを購入してリフォームをするときには、
築浅物件なら、掃除だけでトイレもそのままで利用するか、
ウオシュレット(便座)の交換だけでも済みます。
ちょっと年季が入ってきたトイレなら、
便器ごと交換するのが普通の発想です。
しかも、和式トイレがあったなら、洋式トイレに
変更するというのも
大方の人たちに支持されるリフォーム内容です。
しかし、和式トイレって、そんなに洋式トイレに変えなければ
ならないものなのでしょうか?
和式トイレには健康増進機能が洋式トイレに比べてあると
いうのがメリットなのです。
和式トイレには洋式トイレと比較してデメリットを感じる人が多い実情!
家庭では洋式が主流で、子供から「和式は使いづらい」との声が出ているにもかかわらず、
改修が進んでいない。
85・2%の自治体は新築や改修の際に洋式を多く設置したいと回答したが、
予算不足がネックとなっているとみられる。(中略)
調査は熊本地震に伴い、学校に避難したお年寄りらから、
トイレの洋式化を求める声が出たことを踏まえて実施した。
学校でも子供たちからも和式が使いづらいという評価を受ける理由は
姿勢が楽かどうかの違いです。
お年寄りなら余計に足腰が不自由になりがちで、
洋式トイレの使い心地の良さに
軍配が上がっています。
しかし、洋式トイレのメリットとは
イコール和式トイレのデメリットとは
言えないかもしれないのです。
楽なことがいいとは限らない!運動不足解消のメリットが和式トイレに
洋式トイレで用を足す場合には椅子に座るような感じで
利用できる点で脚に負担がかかりません。
その反面、和式トイレを利用するときは、
第一に、初めにスクワットをするように
しゃがみ込む体制をとる必要があって
非常に難儀な体制に入ります。
そして、用を足している間は、
大か小かによりますけれども、
一定の時間は、2本の足で自分の体を支える必要が
あります。
大の場合なら、しゃがんだ体制で一定の時間、
体制を維持する必要があって
使いづらいというのはよくわかります。
しかし、運動不足が叫ばれている中で、
和式トイレでちょっと脚に負担がかかる体制をとることは、
むしろ、下半身を鍛えることにつながって、
日常生活の中で、
トイレを利用しながら、ちょっとした運動が
できているというメリットは見逃すことができません。
70歳を過ぎても、脚がいたいとか、膝が痛いとか、
脚がむくむなどの症状を訴えない元気な
お年寄りの方が和式トイレを利用している
というのは単なる偶然なのでしょうか?
和式トイレのデメリットとされる段差もお年寄りに負担?洋式トイレへのリフォーム額に見合うのか?
古い家にある和式トイレのデメリットには
段差があることで、
お年寄りには優しくない
という考え方が一般的です。
足腰が弱ってきているお年寄りに対しては、
和式トイレはバリアフリー化したうえで、
洋式トイレに入れ替えるのがいいのは
間違いありません。
しかし、元気で暮らしているお年寄りで、
特に足腰も全く弱ってない人たちにとって
わざわざ楽だから、使いやすいからという理由だけで
和式トイレを洋式トイレに高額な費用をかけてまで
リフォームをするのはそれほど費用対効果が
あるとは思えません。
もしかすると、元気の源は和式トイレを
日常的に利用する生活で
脚の筋肉が鍛えられているかもしれないからです。
子供やお年寄りなどに優しくしてあげなければならない
と思う気持ちは大切ですけれども、
本当に、楽になることだけがその人の為になるのかを
考えたうえで和式を洋式に替えるかを
検討してもいいのではないでしょうか?
特に、和式トイレを愛用する元気なお年寄りが
洋式トイレに替えようかと提案した時に
「人が座った便座に腰かけたくない!」
といったデメリットを訴える人たちの気持ちを
くんであげることも大切です。
スクワットは脚の筋肉を鍛え、血流をよくする!
和式トイレを利用するメリットは、本来デメリットと考えられてきた、
脚の筋肉へ負荷をかけることです。
スクワットをするのとほぼ同じような効果があるわけですから、
下半身の筋肉を鍛えることで、
下半身のむくみを少なくする効果や
体全体の血流をよくする効果が期待できます。
些細なことではあるのですけれども、
毎日のことなので、
継続されたときの効果には一定の差がでるのではないでしょうか?
血流の重要性については、
⇒漢方生薬 ヒハツでゴースト血管が改善!スーパーで購入するには?
もご参照ください。
ヤンキー座りが腰痛を改善する
腰痛や膝痛の名医として知られる戸田佳孝先生は、
出来る限り手術無しで
治療をする方針で成果をあげている医師として
知られています。
戸田先生によると座りっぱなしの人は
どうしてもお尻の筋肉が固くなりやすいために
骨盤の動きが悪くなって、
腰痛が起きやすいといいます。
腰痛改善の戸田先生の著書に「腰痛はヤンキー座りで治る」
があります。
肩幅程度に脚を開いて、かかとをあげないで
出来る限り前かがみで深く腰を落とすのが
「ヤンキー座り」です。
「ヤンキー座り」をすることによって
脊柱起立筋が引き伸ばされて腰痛の予防につながります。
戸田先生が名付けた腰痛予防の「ヤンキー座り」こそ、
和式トイレを利用する時のポーズとも言えるわけです。