林輝太郎 うねり取りの基本スタンスや特徴とは?



うねり取りを実践したプロの相場師として知られている

林輝太郎さんは、

 

適格な相場観をもっていたのか、

日経平均が1989年に天井をつける直前の1988年5月に全銘柄を手仕舞って、

天井をつけて下落が確定した1989年5月に空売りをスタートするまで、

1年間ほどは区切りをいれて、「休むも相場」を実践していたことが知られています。

 

独自の取引技術を駆使して、大変な資産を築いた相場師である

林輝太郎さんは、著書「うねり取り入門」の中で、

 

どのようにして相場のうねり、上げ下げを利用して

いくべきなのかその基本スタンスを具体例を交えて

紹介されている参考になる本です。

 

 

林輝太郎著「うねり取り入門」には投資家が学ぶべき投資スタンスが紹介されている

株価は日々上下動を繰り返しえいるのですが、

上げ下げの仕方には銘柄によって特徴があります。

 

変動が大きいものがあれば、比較的おとなしい動き方をする銘柄などが

あります。

 

個人投資家に人気がある銘柄といえば、1日の値動きが大きな銘柄となります。

 

プロの相場師である林輝太郎さんの場合は、

一般の個人投資家とは違って、

 

ボラティリティの大きな銘柄はトレードしていないことなどが

著書「うねり取り入門」で紹介されています。

 

その他にも、

  • 銘柄選択
  • 取扱銘柄数
  • 投資する金額
  • 信用取引の利用方法

など、投資をする上での基本姿勢が

紹介されているので非常に参考になります。

 

参考記事⇒林輝太郎著「勝者へのルール」で相場のやり方がわかる!

 

信用取引は目一杯利用しない

林輝太郎さんは投資をするにあたって

買いでも利益を追求するだけではなく、

売りでも利益を重ねています。

 

一般的に信用取引はリスク高いと言われますが、

信用取引の枠で、資金の3倍まで取引できるとしても、

目いっぱいは利用しないことが肝心であるといいます。

 

追証が発生しないように資金の半分程度で抑えておく程度の

スタイルが望ましいと考えていることがわかります。

 

資金をフルに活用するほうが投資効率が良さそうに思われるのですが、

ときには負けることもあるでしょうし、

冷静な対処をしていくためにも

ゆとりを持つことを重視するスタンスともいえます。

 

特に、空売りでの信用売を増やしすぎないことも

注意点として指摘しています。

 

危機管理

ロスカット基準などのルールは特にないようですが、

林輝太郎さんは「変動感覚」という「カン」で

まずいと思ったときにはすぐに撤退する方法で

危機管理を行っています。

 

買いで入ってみたけれども、思うように動かずに、

手数料損かトントン、若干の損失なら

買いを切って、ドテン売り(空売り)に転じる

ようなスタンスを持っています。

 

銘柄固定式売買

ある銘柄で買いでエントリーして、駄目だと思って

損切りして、他の銘柄に乗り換えるのではなく、

損切りした銘柄は下落方向と察知できたわけなので、

空売りをするというスタイルは、

取り引きする銘柄が固定されていることの証明です。

 

1~2銘柄に絞り込んで取引をして、

「手を広げない」で技術をもとにした売買をするというのが、

うねり取りの基本となっています。

 

変動感覚を磨くにも、銘柄固定

変動感覚を磨くには、日足、週足、月足で終値の

折れ線グラフを描くことが日課とされています。

 

多くの銘柄を取り扱うということは、

グラフを作成するなどの日々のルーティーンに

手抜きが生じることがあるので

 

質を高める意味でも銘柄固定売買が

望ましいというわけです。

 

多くの投資家は、アナリストレポートを参照しながら、

あるいは、投資情報誌などを活用しながら、

上がる銘柄を当てに行く傾向があるので、

結果的に銘柄が広がってしまいます。

 

銘柄が広がると、一つ一つの銘柄に目が行き届かないので、

自然に塩漬け株もできてしまいがちです。

 

大底や天井で仕込むわけではない

林輝太郎さんのような億万投資家でも、

大底や天井を当てるのがうまかったというわけではありません。

 

むしろ、上げ始めた途中からでもエントリーしてして

OKというスタンスを取っています。

 

3ヶ月周期にうまく乗る

株価はランダムな動きをすると言われます。

 

もしも、サイン、コサインという三角関数に示されるきれいな

カーブを描いているなら、

山で売って、谷で買い戻し、

 

更に、谷底から上昇に転じたら買いで入って、

山頂付近で売却すればいいので楽です。

 

株価チャートがキレイなサインカーブを描くことはないにしても、

3ヶ月程度の周期や3ヶ月の倍数の周期で

相場が形成されていることを利用して、

うねり取りを行ったのが

林輝太郎さんです。

 

林輝太郎さんが売買しない銘柄

  • 値がさ株
  • 仕手株
  • 商いが薄い銘柄

などです。

 

値がさ株を扱わないのは、

価格変動が大きいためでもあります。

 

メンタルを維持する意味でも、

1000円未満の低位株のほうが

面白みにかける反面で、

取扱しやすいとも言えます。

 

著書の中では、「仕方なく動いている株」

という表現がされています。

 

株式投資でもっとリスクヘッジをして、

勝率を上げたいという方は、

林輝太郎の本は必読です。

 

 

 





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