中学受験の弊害は拝金主義?いつから通塾するべき?



中学受験熱が高い関西や首都圏では、小学校3年生から

本格的な通塾がスタートしています。

 

子供の学ぶ習慣を育てて、知力を鍛えるという意味では

中学受験で合格して有名私立中へ進学することは

子供の将来に大きな意味があります。

 

その反面で、主体的に通塾を決める子供はほぼ0ですから、

弊害も生まれかねないと感じます。

 

いつから中学受験準備をするべきなのか悩む人も多いはずですが、

理想は通塾せずに独学での合格といえるかもしれません。

 

中学受験をする目的は子供にはない

小学4年生になったら塾に通わせようと考える人達は多いです。

 

具体的には新小4というのは、進学塾では

小学3年生の2月から3月の時期からスタートしています。

 

小学3年生でそもそも、受験を意識するような子供はいないでしょうし、

将来、医者になりたいと考えていたとしても、

 

医者になることから逆算して、

中学受験で合格して、

有名私立中学へ進学しなければと

考える子供はいません。

 

もしもいたとしたら、親がマインドコントロールしているから

としか思えません。

 

つまり、中学受験は、親の都合で、

親の考え方で子供に受験をさせるところから

スタートしているということが前提にあることを

おさえておきましょう。

 

子供によっては反発するのは当然の姿と言えます。

 

高収入の家庭が中学受験を通じて子供の稼ぐチカラをあげることが目的

中学受験をさせる目的は簡単に言ってしまえば、

親の年収が高くて、

 

社会的なステイタスが高い仕事をしているから、

子供にも同じようになって欲しいという

考えがないでしょうか?

 

御三家中の卒業者は年収が高い

実際に、開成や灘中の卒業生を比較したり、

卒業後の年収を

 

開成や灘以外の一般的なレベルの大卒と比較してした

調査では、

 

年収で1000万円以上になっている確率が

非常に高いことが報告されています。

灘や開成を卒業して東大卒の看板があると

なおさら稼ぐチカラがアップしているという

報告まであります。

 

中学受験の究極の目的が御三家中学への合格だとすれば、

 

子供が将来、研究者、大企業での活躍、独立開業医になることなど

を通じて、

経済的に豊かな人生を歩むことが、

小学生が通塾することの意味、目的とも

言えるのかもしれません。

 

中学受験に200万円もかける

大手進学教室に通塾する場合は

 

小学3年生から小学6年生まで、塾の月謝、入会金、

教材費、テスト費用、春、夏、冬の講習への参加などで

トータル200万円もの費用がかかると言われています。

 

小学生時代からまとまったお金を投資するのは、

子供が将来、大きく稼げるようになるためであると考えれば、

高い費用ではないことがわかります。

 

もしも、私立中に進学しても、成人になって特別稼げるようにならない、

変化がないということなら

 

親は200万円も子供に投資しないかもしれません。

 

お金が第一という思考回路から抜け出せない弊害もある

人は一度決めたことについては、

なかなか後戻りできません。

 

考え方や行動について一貫性があることが

いいことであると考えるのが普通です。

 

  • 小学校低学年から大手進学塾へ通う
  • 私立中学へ進学する
  • 有名な大学を卒業する
  • 大企業へ就職や医師などになる
  • 勤務先では部長以上に昇進し年収も1000万円超え

 

以上のような一貫性がある生き方を

子供に指し示して、

 

その通りになるために、

通塾をスタートしていくとう構図です。

 

通塾させたり、私立中学へ進学させる親も

年収1000万円前後が多いと言われています。

 

つまり、金を稼げることがいいという考え方に

生涯、縛られてしまうのが弊害となるように感じます。

 

実際には、年に1000万円も2000万円も稼がなくても、

貧しい生活をするわけでもありません。

 

お金は程々にあればよくて、

何かやりがいとか、楽しいことに熱中できること

を大切にするライフスタイルもありなはずです。

 

お金を通して物事を考えると

人間関係がギクシャクしたり、

 

不満に感じることすらでてくるかもしれません。

 

お金に不自由することがないように、

いい会社に就職したり、

 

ビジネスや投資で成功することを目指すはずなのに、

お金に囚われた考え方をしてしまうのは

残念なことです。

 

「稼ぎが悪い人」と人を低く評価するのは、

評価の基準がお金であるからです。

 

親の考え方を子供に押し付けて受験に望むわけですけれども、

知力をアップすることは大切ですけれども、

 

経済力が最重要というふうなことにならないか

心配です。

 

教わらないと学べないという弊害

塾でうけた教育で、より自発的に学ぶようになる子どもたちもいる反面、

教わらないとできない子どもたちが量産されているきがしてなりません。

 

塾で教わった算数、国語は得意だけれども、

理科や社会を受講してないから

あまり成績がよくないという声がよくあります。

 

人に教わらないと自分では学ぶことができないというのも

問題です。

 

個別指導塾SS-1代表の小川大介先生の本

【頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある】

では、

 

子供が自発的に学ぶ力をつけるための家庭環境の作り方が

説明されています。

 

日常生活で地図や図鑑、地球儀などを使って、

知的好奇心をいかに育んでいくことは、

子供にとって大きな財産になるのは間違いないでしょう。

 

例えば、イオレという上場企業を創業した吉田直人社長は

インタビューで、

 

子供の頃は勉強は好きではなく、本が好きで、得意科目は「社会」

と答えています。

 

子供の頃に本が好きで、社会が得意であるのは

塾で教わったからではなく、

 

なんらかの仕掛けが家庭環境にあったからかもしれません。

 

経営者として時代にあったビジネスモデルを構築する力は、

進学塾で身につくものではなさそうです。

 

落合陽一 自宅に図鑑があったと証言

世間からは天才と呼ばれることがある作家の落合信彦氏を父に持つ

落合陽一さんは、対談本の中で、

 

家には小学校の図書室にあるのと同じ図鑑が

自宅にあったと語っています。

 

落合信彦氏の遺伝子を受け継いでいるからというだけではなく、

図鑑や本が沢山家にあるという家庭環境も

重要なのかもしれません。

 

リビングに百科事典がない家庭は、

購入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

それでも中学受験をする価値はある

塾通いをして名門中学へ進学していい大学へ進学する人達は

なんだかんだいって、優秀です。

 

通塾する意味があった人達が多いのは現実的な話として

認めざるを得ません。

 

ただ、

教わるのではなく、できるだけ自発的に学び、

理解力を高められるようにしていきたいものです。

 

中学受験の通塾をいつからはじめるべきか?

四谷大塚の予習シリーズを全て解いてみた感想では

本格的な受験の学習は小学5年生になってからといえます。

 

小学4年生までの部分は助走段階にすぎません。

 

小学校の授業から大きくかけ離れているとも思えませんし、

親が教えることもできるレベルとも言えるでしょう。

 

できることなら、小学4年生までは出来る限り遊びを優先させながら、

家庭学習で受験準備をするほうがいいのかもしれません。

 

様子を見ながら、小学5年生になる小学4年生の3月頃の

春期講習からの入塾からでも本来は十分間に合います。

 

小学4年生のうちはまだ難度が高くないですけれども、

スムーズに小学5年生の授業に親しめるようになるという

程度で捉えたほうがいいかもしれません。

 

実際に、塾のプリントなどは学ぶ楽しさを

感じられるように工夫されているので、

場合によっては小学4年生からのスタートもありでしょう。

 

早期に準備をスタートしたいという方は、

自宅でZ会 小学生向け講座 を活用して

通塾に備えるという考え方もあります。

 

中学受験をZ会だけで通塾せずに合格した方の

体験談を拝見して、

 

理想的すぎると驚きました。

 

これからはAIの発達でもしかすると、通塾より、

効率的な学び方が提案されるかもしれません。

 

一般的には通塾なしでは合格は難しいはずなのですけども、

Z会で学ぶ力が開花するとコスパも最高ですね。

 

なにより、人に教わらないとできないといった

弊害もありません。

 





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