夜寝れない人の睡眠薬代わりに葛根湯!肩こりの緊張を緩和し熟睡?
葛根湯といえば、風邪をひいちゃったとき、
ひきはじめに飲めばいいという漢方薬として
ドラッグストアで気軽に購入できます。
私の場合も風邪の常備薬として準備しています。
普通は風邪に利用するのですが、
葛根湯は肩こりがひどいときや
夜寝れない時、熟睡して睡眠の質を高めて疲れを取りたい時など
寝る前に睡眠薬代わりにも利用できます。
葛根湯の漢方薬としての効能とは?
葛根湯の効能は、一般的には
「鼻風邪、蓄膿症、肩こり、神経痛、偏頭痛」などに
あう漢方薬とされています。
葛根湯は風邪だけではなく、肩こりにも効果があることも
徐々に知られるようになってきました。
風邪をひいたときに肩がこるような症状があると思うのですが、
背中が寒い時などは肩がこりやすいので
葛根湯が体を温めながら
肩こりも解消してくれるのでしょう。
念のために漢方製薬大手のツムラのHPを確認すると、
葛根湯の効能として
体力中等度以上のものの次の諸症:
感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
という記載があります。
「手や肩の痛み」とあるように
リウマチにも応用できます。
葛根湯を寝る前に服用すると熟睡できて睡眠薬代わりに使える?
製薬メーカーが表現していないようですが、私の経験では、
夜に寝れない時に葛根湯を飲むと
熟睡して疲労が解消できます。
夜寝れないくらいで葛根湯を服用するなどもったいない気もします。
ただ、風邪をひいたときの常備薬として葛根湯を
準備している人も多いのではないかと思いますし、
薬の使用期限を考慮すれば、
夜なかなか寝れないときに、葛根湯を取り出して
飲んでみるというのも有効な使い方です。
また、夜寝れないのは仕事の疲労で精神的な高揚感がおさまらず、
肩こりもある場合があります。
肩こりがあって寝付けないようなときには
葛根湯を服用して寝ると、
眠りが深くなって肩こりも取れてますし、
熟睡できたおかげで疲労も解消できる
一石二鳥の効果が得られます。
おそらく、寝れないとか、熟睡できないというのは
肩こりなどの筋肉の緊張が睡眠を阻害しているかもしれません。
肩のこりをとる効能がある葛根湯の服用は
体をリラックスさせてくれるという意味で、
睡眠の質を高める働きがあるのかもしれません。
病気でも風邪でもないのに漢方薬を乱用するべきではありませんが、
漢方薬ではない睡眠薬よりは副作用は小さいはずです。
葛根湯が肩こりを解消する作用がある理由は?
葛根湯は(葛根、麻黄、大棗、桂皮、芍薬、甘草、生姜)という
7つの生薬で構成されています。
特に「芍薬(しゃくやく)の根」には
筋肉を緩める働きがあるとされています。
芍薬と甘草の2つの生薬だけを配合した芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は
筋肉痛や関節痛、胃痙攣などに効果があるのですが、
芍薬が筋肉を緩める働きがあるためか、
即効性があるとされます。
葛根湯の肩こり解消効果も
風邪薬としての効果よりも即効性を実感できます。
夜寝れない時の睡眠作用がある漢方薬は葛根湯以外にも!
注意していただきたいのは、葛根湯なら夜寝れない時に
睡眠薬代わりのファーストチョイスとは思わないでください。
葛根湯は体質と合っていれば、睡眠の質を高めてくれるのですが、
睡眠薬としての効果を期待するなら
ほかにも漢方薬としては酸棗仁湯(さんそうにんとう)など
多くの種類があります。
葛根湯は初期の風邪に使われるように、
比較的元気な人に対して利用されます。
ですから、身体虚弱な人や、お年寄り、胃腸が虚弱な人には
相性がよくないので注意が必要です。
不眠症は様々な原因が考えられるので、
その原因によっては利用される漢方も、
ケースバイケースで選択されるべきです。
肩こりを感じる場合で寝る前に葛根湯を服用したことがないかたは、
Amazon葛根湯で注意書きもよく読んで、
自分に合いそうかどうかのチェックは
必要です。