スクラップ・アンド・ビルドで芥川賞 羽田圭介の実家は埼玉県松伏町。石川遼の実家近くで駅がない?
芥川賞受賞作家の羽田圭介さんは、芥川賞をピース・又吉直樹さんと
同時に受賞したため、
「じゃない方の芥川賞作家」
と呼ばれています。
受賞作品の
『スクラップ・アンド・ビルド』
(文藝春秋)では、
介護する側と介護される側を
通して人間の幸せの意味を
書いています。
そのベースになっているのは
家族ですね。
作家・羽田圭介さんを産んだ故郷
埼玉県北葛飾郡松伏町の実家について
見ていきます。
羽田圭介の実家は石川遼の実家近く埼玉県松伏町
羽田圭介さんは、東京で生まれますが
出身を埼玉県北葛飾郡松伏町
と公表しているように
実家が松伏町にあります。
松伏町の自慢といえばプロゴルファー石川遼さんの
実家があることですね。
とても狭い町なので、実家が近いのは当たり前です。
松伏町とはあまり聞かない地名だと思いますので
地理を説明しますと。
埼玉県の越谷市の東に隣接し春日部市の南側に位置していて
吉川市よりも北側に位置している町になります。
また、江戸川を隔てて千葉県野田市とも
隣接しています。
越谷市は駅も多くあり人口も増えている市です。
越谷に隣接する松伏町の特徴は駅がなく
陸の孤島と言う人もいます。
ですから、 松伏町の悲願は鉄道の誘致です。
この不便そうな松伏町ですが、越谷市の人口が増えていて、
土地の値段も安いとは言えないことで、
隣だからという理由で、車通勤の人は
松伏町で住宅を購入する人もいるでしょう。
そのせいなのか、松伏町の人口は
羽田さんが生まれた
1985年に2万人を突破し、
2001年には3万人を突破し、
2015/9/1現在は30,396人と
更に人口は増え続けています。
松伏町の住宅街は区画が整然と
整備されていて道路も広いです。
石川遼さんは、今やプロゴルファー
として大金を稼いでいますが、
実家のお父様は地元の埼玉県信用金庫に
実直に勤務する会社員でした。
客観的に見てしまうと、敢えて、駅もない不便な松伏に
住宅を購入する必要はありません。
しかし、閑静な住宅街で区画は整然としていて
住環境は整っている地域であると言えます。
羽田さんは中高一貫校の
- 明治大学付属明治中学校
- 高校は明治大学付属明治高等学校
- 明治大学商学部
の出身です。
中学受験をして私立中高に
入学させられる家庭ですから
教育についての意識も高く、
羽田さんが物事をいろいろ勉強し
調べるのが習慣になっていますが、
ご実家のご両親の教育方針の
賜物でしょう。
最近、老人ホーム「アミーユ」を
運営する母体企業のメッセージが
職員による虐待で社会問題になりました。
身近な介護問題を考察して介護という庶民の持つ悩みに
注目して「幸せ」って何?
と問いかけた作品で
芥川賞を受賞しました。
駅が近い越谷に住むことと、
駅がない松伏町に住むこと、
どっちが幸せですか?
答えはありません。
「幸福感や充足感って対人関係でしか得られない気もする」
と羽田さんは雑誌の取材で
語っています。
羽田さんの実家は駅もない
松伏町から毎日、
明大付属明治への電車通学は
大変だったと思われます。
羽田さんにとっては
芥川賞受賞の土壌になった
素晴らしい町なのでしょう。