渡辺次男著 解法すいすい理解 数学1をどう使う?



渡辺次男先生は予備校講師として活躍した伝説の受験数学の講師でした。

 

なべつぐ先生という相性でも知られていました。

 

渡辺次男先生の参考書は今では絶版になってしまいましたので、

書店で購入することはできませんけれども、

Amazonやオークションなどで当時の定価を超える価格で

取引をされている状況です。

 

つまり、なべつぐ先生の参考書には希少価値、

プレミアムがついているので、いかに優れた参考書であるかが

証明されているといってもいいでしょう。

 

手元に「解法すいすい理解 数学1」がありますので、

どう活用するべきなのか改めて確認していきましょう。

 

 

解法すいすい理解 数学1目次を見ると、普通の単元別参考書にみえる

高校生が数学の授業を受けながら基本を確実にマスターして

基礎から応用まで単元別に学ぼうとするなら

数研出版のチャート式数学シリーズはもっとも使いやすい

スタンダードな選択となります。

 

学校の教科書レベルから応用まで教科書に沿った学習ができるので

チャート式は使いやすいです。

渡辺次男著 解法すいすい理解数学1

 

渡辺次男先生の「解法すいすい理解」という本についても、

目次を確認すると、学校の教科書にある単元別の配列になっていることがわかります。

 

解法すいすい理解 数学1の目次

 

解法すいすい理解数学1目次

第1章 数と式(§は(セクション)マーク)

 §1.式の計算 

 §2.因数分解

 §3.分数式の計算

 §4.数と集合

第2章 方程式と不等式

 §1.1次方程式

 §2.2次方程式

 §3.高次方程式

 §4.応用問題と整数解

 §5.不等式

 §6.等式と証明

 §7.命題と必要・十分条件

 

 

解法すいすい理解数学1目次

第3章 関数

 §1.関数

 §2.関数とグラフ

 §3.最大・最小

 §4.図形の移動

第4章 図形と式

 §1.点の座標

 §2.直線の方程式

 §3.円の方程式

 §4.軌跡と領域

 §5.図形の応用問題

第5章 三角比

 §1.三角比

 §2.正弦定理・余弦定理

 §3.三角比の応用

 

学校の授業のペースに合わせて受験対策ができる参考書

解法すいすい理解という参考書は単元別の配列にはなっているのですが、

実際に中身を開いてみると、

学校の教科書レベルの問題は一切ありません。

 

あくまでも受験に必要な基礎レベルの代表的な問題を

なべつぐ先生が独自の選択で配列をしているのが特徴です。

 

つまり、高校生が学校の授業を受けて普通の参考書を一通りマスターすれば、

学校の試験ではいい点数がとれるでしょうけれども、

実力テストレベルや受験数学レベルの問題を解こうとすると

全く歯が立たないということが起こります。

 

問題を受験数学のタイプ別になべつぐ先生が分類している点が特徴

 

そこで、渡辺次男先生が解法のテクニック別に

各単元に該当する問題を収録したのが解法すいすい理解という

参考書なのです。

 

渡辺次男先生も解法すいすい理解のはしがきで

次のように述べています。

もともと、高校生が、学校の勉強以外に独立してべつの勉強をするということは

大変困難なことです。あくまでも学校の勉強に合わせて、それを最高度に

能率をあげるべきなのです。

出店:解法すいすい理解数学1

まさしく、なべつぐ先生のこの言葉通りに学習が進むように

編集された参考書ということです。

 

解法すいすい理解 数学1を使いこなすのはやさしくない

一通り数学1を学び終えた人なら、

「なべつぐのあすなろ数学」に取り組むほうが効果がでるといえるでしょう。

 

解法すいすい理解は渡辺次男先生が本書の使い方と学び方と棄て方

で説明しているように、主体性が必要な参考書なのです。

 

ある程度数学の実力がある人が使うと鬼に金棒となるとも言えます。

 

中高一貫校や進学校でバリバリ勉強をするタイプには向いていると言えるかもしれません。

 

あくまでも、学校の授業のレベルを一通りマスターした上で

受験の基礎を身につけるという目的を明確にして使うことが

大切になってきます。

 

渡辺次男先生が推奨する使い方の意味は?

渡辺次男先生は、問題をペンでノートに書いて、

その下に鉛筆で解法を書いて練習をすることを推奨しています。

 

そして、できなければ、さらにもう一度、解法を読み直して、

解き直しをすることを勧めています。

解法すいすい理解数学1

例えば、3時方程式の解法のページは見開き2ページに

代表的な問題が7問掲載されています。

 

練習6と練習7が共通解を求める問題の例題として問題が掲載されているのですが、

本来なら、これらの類題も解いて確実にしておきたいのです。

 

ところが紙面の都合でできないために、

一つ一つの問題を何度もできるまで繰り返し解き直しをして

マスターするという渡辺次男先生がいう「自主性」が必要なのです。

 

できなかった問題をもう一度解き直すという苦行をやり抜く人は

あまりいないので大きな差になるというわけです。

 

結果的に答えがでるまで計算を進められる計算力がつくのです。

 

試験の本番では歯ごたえのある問題が出題されますし、

最後までミスなく計算を進める自信がなければ、

正解までたどり着くことは難しいために、

絶対にミスをしない計算力が合格の必要条件なのです。

 

 

渡辺次男先生のプロフィール

1916年秋田県生まれ

東京物理学校数学科卒

 

著書

  • 受験数学34の原則
  • なべつぐのあすろな数学シリーズ
  • 解法すいすい理解シリーズ
  • なべつぐのひける数学シリーズ
  • なべつぐのひける物理1

 

参考記事⇒なべつぐの解法すいすい理解 基礎解析の目次や内容は?Amazonでも入手困難?

 

渡辺次男先生の本を購入するには?

渡辺次男先生の本を購入するには、ヤフオクやAmazon、楽天などで時々

出品されることがあります。

 

価格は高値での取引となっていますが、

お金では得られない価値があるので、高くはありません。

 

Amazonで渡辺次男の参考書

を探してみてください。

 

購入して目的が果たせたなら、また、高値で出品可能ですので

資産としての価値もありそうですね。

 

渡辺次男の絶版参考書については、書き込みがあっても、

買取をする業者もあるくらいです。

 

参考記事⇒参考書の断捨離どうすれば?売却方法や処分した効果は?

 

 

 





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