開運ネックレス詐欺事件で実在するお寺は檀家減少で消える危機が?
開運ネックレスを販売して、その後に、
購入者に電話で僧侶を名乗って、
ありもしない不安をあおって、祈祷の名目で、
数十万円ものお金をお寺名義の口座に振り込ませていた
詐欺事件が、2016年2月に発覚しました。
お寺の信用を悪用する手口に
騙されても仕方ないような状況で、
注意が必要です。
開運ネックレス詐欺の手口が「所さん!大変ですよ」で紹介!
「開運」をうたう激安ネックレスを購入したところ、
高額の詐欺被害にあうという事件が起きた。被害者は300人以上。
捜査担当者が驚いたのは、その多くが40~70代の女性だったこと。
ほとんどが女性ならではの不安につけこまれていた。
さらに警察から連絡を受けるまで、被害にあったとは思っていなかったという。
巧妙な手口の裏には、詐欺とは知らずに関わってしまった寺の存在も。
現代の“不安”につけこむ卑劣な事件に迫る。
女性ならでは不安とは、
産経新聞の報道によると次のようなものです。
逮捕容疑は平成26年12月~27年4月、それぞれ僧侶を自称し、
電話で「水子の霊が付いている」などと伝え、京都・大阪の50~80代女性3人から、
祈祷(きとう)料名目で現金計約40万円をだまし取るなどしたとしている。
同社は、雑誌の広告や折り込みチラシで「開運ネックレス」を販売。
購入した客に電話をかけ「お札に願いを書いて返送して。祈祷する」と伝えた。
返送した客には「お札を祈祷したら祈祷師が倒れた」
「相当悪い霊が付いている。除霊が必要」と話し、
祈祷料として現金を要求していた。
出典:僧侶名乗り〝開運商法〟 ネックレス購入者に「悪霊が」…5500人2億5000万円入金の跡 京都府警、元通販業者の男3人逮捕
被害にあった人はお寺の信用力を信じてしまった!
電話では、僧侶を名乗るだけではなく、
お金の送金口座が実在するお寺名義(山梨県や茨城県)
であったことも詐欺に騙される原因にもなりました。
お寺は檀家が減り続ける状況にも!
「あなたの町からお寺が消える理由」
という本が出ています。
詐欺に利用されたお寺も、檀家が急減していました。
檀家だんかの女性(83)に聞くと、法要に出向く檀家はかつて100人近くいたが、
今は10人ほどに減少。
「29世」という40歳代の住職はほとんど不在という。
出典:貧しい寺詐欺の舞台
檀家(だんか)がほとんどいない状況のお寺に、
祈祷をしてくれるお寺を募集すると詐欺会社から
連絡をうけて、通帳をつくり、詐欺会社へ渡してしまいました。
お寺の住職をもだました詐欺集団こそ、
今後地獄に落ちないように、
お祓いが必要になるのでは、
ないでしょうか?