前田浩 崇城大学教授はノーベル賞候補!経歴やDDS研究の受賞歴とは?



2016年のノーベル賞受賞が誰になるのか、

予想される時期になりました。

 

米情報調査会社トムソン・ロイターは、

今年のノーベル化学賞の有力候補者に、

前田浩崇城大学教授を選んだと発表されています。

 

前田浩・崇城大学教授は現在すでに、実用化されている

DDS(ドラッグデリバリーシステム)のもとになる発見を

しています。

 

前田浩・崇城大学教授はこれまでにも、多くの受賞歴がありますので、

経歴などについてみていきます。

 

 

前田浩・崇城大学教授はノーベル賞候補と報道

米情報調査会社トムソン・ロイターは2016/9/21に

 

今年のノーベル生理学・医学賞と化学賞の有力候補者に、

日本人計3人を選んだと発表しました。

 

生理学・医学賞の候補者

本庶佑 京都大客員教授は免疫細胞の働きを抑制するたんぱく質「PD―1」

の発見者として生理学・医学賞の候補者

として予想されています。

 

ノーベル生理学・医学賞候補となっている本庶佑京大教授は

小野薬品が抗がん剤オプジーボの開発につながって、

免疫療法の新たな手法を確立した先生です。

 

本庶佑教授については、

⇒ノーベル賞候補 本庶佑京大名誉教授はオプジーボ開発で慶応医学賞受賞!
をご参照ください。

 

化学賞の候補者

 

前田浩・崇城大特任教授と

松村保広・国立がん研究センター分野長は、

がん細胞を狙って薬を送り込む

「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」についての

 

研究を進めたことで化学賞の候補者として

名前があがりました。

 

 

化学賞の候補となっている前田崇城大学教授についても

現在既に、実用化されて薬に応用されている

DDSの研究に貢献した方として知られています。

 

ノーベル賞候補 前田浩・崇城大学教授が研究したDDSとは?

DDSとは、(drug delivery system)ドラッグデリバリーシステムの略称です。

薬を投与したときに、必要な部位に、必要な量が、必要な時間だけ作用するように

考え出された投薬システムです。

 

例えば、がん細胞だけに特定の抗がん剤で攻撃することで、

することで、効率よく治療効果が上がって、

他の臓器に対する薬の負担が軽くなります。

 

抗がん剤の投与は血管からしみだして、がん細胞以外の

正常な細胞にもダメージを与えるからです。

 

日本企業では、日油という東証一部上場企業が

DDS事業部を持っています。

 

前田浩教授の功績とは?

前田教授と松村博士の功績としては、

がん細胞周辺の血管は不完全であって、

隙間が多く、

 

正常な血管なら透過しない数百nmの高分子薬剤

が通り抜けることを突き止めました。(EPR効果と命名)

 

EPR効果を利用することで、抗がん剤治療の効率が

向上しています。

 

EPRは「enhanced permeability and retention」の略称です。

 

 

前田浩・崇城大学教授の受賞歴や経歴は?

前田教授は多くの受賞歴があるので、

列挙していきます。

 

受賞歴

米国サンアントニオ市名誉市長

オクラホマ州名誉州民

日本細菌学会浅川賞(日本細菌学会の最高賞)

高松宮妃癌研究基金学術賞

ドイツFrey Werle財団金賞

米国CRS学会賞

王立英薬学会 Life Time Achievement Award

西日本文化賞(西日本新聞社)

日本DDS 学会 永井賞(2011年6月)(日本DDS学会の最高賞)

日本癌学会 吉田富三賞(2011年 10月)(日本癌学会の最高賞)

熊本日日新聞社より熊日賞を受賞

 

経歴

兵庫県出身、1938年生まれ

兵庫県立龍野高校卒業

東北大学農学部食料化学科卒業

カリフォルニア大 大学院修了(フルブライト奨学生)

東北大博士課程修了

東北大医学部助手(細菌学)

ハーバード大学癌研究所研究員

熊本大学医学部微生物学講座助教授

熊本大学医学部微生物学講座教授

熊本大学退官、同 名誉教授

崇城大薬学部教授・特任教授

シンバイオ製薬(創薬バイオベンチャー) シニアアドバイザー

 

シンバイオ製薬については、

⇒シンバイオ製薬 前田浩シニアアドバイザーが共感した創薬戦略とは?

をご参照ください。

 

前田教授は海外での研究もしてきた経歴がありますけれども、

昨年ノーベル賞を受賞した大村智教授も日本だけではなく、

海外で研究をしてきた経歴があります。

 

海外での学びも非常に重要であることが分かります。

 

前田浩・崇城大学教授がノーベル賞候補になった理由は?

前田教授の論文は、薬学分野で非常に多く引用されていることが背景に

あります。

 

前田教授は、2014年と2015年にトムソン・ロイター社が保有する

世界最高水準の学術文献・引用データベース「Web of Science」上で

各分野で被引用数の各分野上位0.1パーセントに入る、

 

Highly Cited Researchers[高被引用論文著者であり、

世界に影響力を持つ研究者]に選ばれています。

 

どれだけ多く論文が引用されたかもノーベル賞受賞に

近いといわれているのですけれども、

 

論文が多く引用された優秀な研究者が

必ずしもノーベル賞を受賞をしてきてはいないという

事実もあります。

 

前田教授のDDS研究が世界的にどれだけ多くの貢献をしているのかが

注目ポイントになるのでしょう。

 

前田浩教授の医療技術が本として紹介されている!

ジャーナリストの奥野修司氏が実際の医療現場で

ステージ4の末期がん患者が寛解していく奇跡を

リポートした治療法を「副作用のない抗がん剤の誕生」という

本で紹介しています。

 

前田浩教授の作ったP-THPという抗がん剤について

説明していますので

 

がん治療の本として

参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

前田浩先生のがん予防対策本

前田先生は新たな抗癌剤治療法の研究者であると同時に、

がん発生のメカニズムを理解しているので、

がん予防についても精通しています。

 

最強の野菜スープ 活用レシピ (抗がん剤の世界的権威が伝授!)

という著者は一般人向けに書かれた非常に読みやすく

わかりやすいがん予防対策本です。

 

発がんのきっかけになってしまう活性酸素に対抗するには、

野菜に含まれるファイトケミカルを取り入れることが

がん予防になると説明されています。

 

二人に一人が癌になると言われる時代に、

がんを予防する意味は非常に大きいです。

 

がん治療の専門家が書いた本だけに、

説得力がありますし、

すぐに実行できる具体的な方法が書かれてあるので、

一読をおすすめします。

 

 





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