及位駅周辺は観光名所もない山奥!若者が東京に流出する理由満載?



山形県を走る奥羽本線の最北端の駅に

及位駅(のぞき)という駅があります。

 

山形県内で最も栄えている山形市にある

山形駅周辺にはマンションなどもありますけれども、

及位駅ともなると、

 

秋田県と山形県との県境の寸前にある駅になるので、

周囲は山々に囲まれている場所になります。

 

とは言え、及位地域は人が住めない程

山が深いわけでもありません。

 

実際に、及位駅周辺がどんなところなのか

観光名所などがあるのかを見ていきましょう。

 

 

及位駅のある場所を確認

グーグルアースで及位駅を見てみると、

山が東方向、西方向に迫っている谷間に

奥羽本線が走っていることがわかります。

及位駅

写真で及位駅を見てみると、これが本当に駅なのかと

思うような小さく、ささやかな佇まいです。

 

立派な大きな駅ではない点が余計に惹かれます。

 

ユニークな及位の由来は?

及位を「のぞき」と読むのは知らなければ

読めない読み方です。

及位の由来

及位駅には「及位」という名称の由来が記載されている

プレートがあります。

 

まとめると、

山岳修行が盛んだった時代に、

断崖から宙吊りになり、横穴を「のぞき」込む修行をして、

その後、京の都で修行者が高い位を授かりました。

 

横穴を「のぞき」こむ修行の結果として、

高い位に及んだことから、

 

「及位」を「のぞき」と読むようになったという

説が及位という地名の由来です。

 

ちなみに、近年ではまだ真室川町からは誰もが知るような偉人がでては

いません。

 

真室川町からは、ウインタースポーツの選手としては、

青木富美子さん(1966年11月22日 生まれ )や高橋涼子さん

が排出されています。

 

雪の降る豪雪地帯という環境が素質を

開花させることもあることがわかります。

 

及位駅の時刻表

及位駅時刻表2018年

時刻表をみると、及位駅で上り、下り方面とも乗車できるのは

1日に9本あります。

 

及位駅まで真室川町路線バスが来ているが利用者はいるのか?

電車の本数ほどはでていませんけれども、

路線バスが及位駅に到着します。

路線バス時刻表 及位駅

及位駅に13:33発の秋田行の電車から下車した後で、

13:35発の路線バスが及位駅に到着するような

連結の良さもあったりしますけれども、

 

及位駅に下車する人が少ないために、

及位駅で路線バスに乗車する人はいないまま

バスが出発していく光景も稀ではありません。

 

真室川町が町民のために赤字でも運行している

路線バスと言えるのでしょう。

 

及位駅周辺にあるのは民家だけ!

及位駅は雄勝峠という秋田県と山形県の県境に接近している

駅なので、山形県内でも山奥にある駅の1つと言えます。

 

及位駅周辺

画像は及位駅を背にして国道13号線が走る東側方向の

風景です。

 

季節はGWのある5月で、雪が完全にとけて、桜の花も散り、

新緑が美しい時期です。

及位駅周辺

及位駅から南方向には田畑も広がっていきますが、

民家は若干ある程度の落ち着いた場所です。

 

郵便局はある!

及位駅前から南方向に1.7キロほど南下すると

及位郵便局があります。

 

居酒屋はなし

及位駅前には特に商業的要素のある建物はありません。

 

駅前によくある居酒屋やスナックなども

ありません。

 

及位駅周辺の観光名所はない?紅葉や新緑の知られざる名所ともいえず?

及位駅周辺には地元の人達が住んでいるだけで、

基本的に外部から人が集まるような場所ではありません。

 

ど田舎なりに、駅周辺に町が発達していたり、

観光名所があるということがありません。

 

及位駅ホーム

ひたすらなにもない山奥を好む人には

線路が通っていてアクセスがいいと言える場所です。

 

地元の若者にとっては、及位駅から電車に乗れば、

東京方面へ出られるという夢や希望がある駅で、

過疎の原因になる人口の流出の窓口でもあります。

 

及位温泉は地図上にあっても実際にはないとおなじ

山奥なのだから温泉ぐらいあるのだろうと思って

古い地図を見てみると、

及位温泉という表示があります。

 

最近の山形県の観光ガイドには

及位温泉の紹介は見つけることが出来ません。

 

及位に温泉が出ることを利用して地域創生をしようとする

機運がいつかくるのか、永遠にこないのか

今後が気になります。

 

ホテルや宿泊施設はない

及位温泉として営業していた民宿も休業していることで、

基本的に及位駅周辺にホテルなどの宿泊施設はありません。

 

及位駅周辺に宿泊したいとうい場合には、

隣接する新庄市や湯沢市あたりで探すことになりそうです。

 

及位駅周辺の住民は買物は新庄より湯沢市か?

及位駅周辺に住む人達は電車にすぐに乗れるという

非常に便利な場所に住んでいるようで、

スーパーなどの買物をする場所が駅近くにはありません。

 

ということで、買物は、真室川駅周辺や新庄や湯沢方面に

車で移動することが多いはずです。

 

及位駅から院内駅まで土曜スペシャルでも紹介された

及位駅周辺は何もないながらもテレビで紹介されることがあります。

 

土曜スペシャル「ローカル路線バスの旅」(2013/8/31放送)では、

真室川のローカル路線バスに乗り、

及位駅まで乗車して、となりの秋田県を目指す内容が紹介されています。

 

及位駅(山形県)と隣の院内駅(秋田県)までの移動には、

バスが利用できないので、院内駅前まで約10キロメートルを

歩いて移動しています。

 

県境の山奥といっても距離が短いですし、

他の県境と比較して山が深くないので

どうにか歩ける場所です。

 

秋田県と山形県の県境である雄勝峠付近をでると

すぐに民家がでてくるのも、

どうにか人が住めるような場所であることを

示しています。

 

及位駅の歴史と今後

及位駅

及位駅の開業は明治37年10月21日です。

 

西暦1904年ですので、日露戦争があった年に

開業しています。

 

110年以上の歴史がある及位駅ですけれども、

今は無人駅で、便数も減少傾向です。

 

 

 

山奥なのに電車が停車する山形県真室川町及位地域には、

及位駅から電車に乗って東京方面に行けば、

 

何かがあるという希望につながっている駅

とも言えます。

 

結果的に外部に若者が流出する装置になっているのが

及位駅であるとすれば、

 

駅周辺は栄えるという常識を覆して、

駅周辺に誰もいなくなったという日が来るのかもしれません。

 

及位駅周辺エリアの

今後に注目です。

 

 





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