松本明子は親から相続した実家の維持か売却か?出身地 高松市の空き家を遺言に逆らい処分
空き家についての議論が、このところ盛んになっています。
「空き家」問題と言われて「なんのこと?」と実感がわかない方は、Trailerとして、こちらのWEB特集をご覧ください◎→郊外住宅地の見えない空き家 NHKニュース http://t.co/FdjMGWoE0I #日本新生
— Nスペ「私たちのこれから」 (@nhk_ourfuture) 2014, 12月 21
地方の市町村も空家バンクを作ってみたり、
不動産屋さんだけに任せられないという感じです。
特にこのところ増えているのが父親や母親がなくなって
実家が地方の田舎にあるようなケースで
管理をするのも大変だけれども、
先祖代々の墓もあるし、生まれ故郷であることなどで、
売却して処分することにためらいがあるので、
空き家が増える側面があります。
タレントの松本明子さんもその一人です。
ご出身の香川県高松市の実家を相続して遺言を守って
年間数百万円もの維持費をかけて空家のまま管理してきたのです。
松本明子さんの故郷である香川県高松市の場合を通して、
生まれ故郷の実家が処分できない実態を見ていきます。
松本明子にとって実家がある高松市は地価が高く、土地に対する思い入れが強い地域!
まず、松本明子さんの生まれ故郷の実家が何処にあるのかを
確認していきます。
松本さんの実家は
香川県高松市屋島
というのが、住所です。
地図でも、ご参照ください。
地図で見てわかる通り、香川県は地方かもしれませんが、
高松市は四国の経済の中心地で
田舎というより、都会ですね。
イメージとしては、埼玉県なら「大宮+浦和」
神奈川県なら、横浜といった場所ですね。
高松市の概要を確認すると、
瀬戸内海に面する港町で、かつて国鉄の宇高連絡船が就航していたこともあり、
四国の玄関口として四国を統轄する国の出先機関のほとんどや、多くの全国的規模の企業の四国支社や支店、
また四国電力やJR四国といった、四国全域を営業区域とする公共サービス企業の本社などが置かれ、
四国の政治経済における中心拠点である。
現在、高松市の人口は平成の大合併などを経て42万人を擁し、さらに高松市を中心とする高松都市圏の人口においては約84万人(2005年国勢調査基準)と、
香川県の人口100万人の過半数に達する四国最大の都市圏を形成している。
どんだけ、四国の人たちが高松に集中して住んでいるかがわかります。
ですから、四国の高松は地方だから、土地の値段は安いのではと
思っている人も多いかもしれませんが、
とんでもありません。
香川県という小さな県の中にあるさらに小さい
高松市という限られた場所に、
多くの大手企業の支店も存在しています。
有名なところでは味の素の四国支店は高松にあります。
12月2日は女性教室の館外学習で、香川県庁舎東館と日本銀行高松支店の見学に行ってきました!庁舎見学ではモダニズム建築等について、日本銀行では偽造防止の技術等について学習しました。 pic.twitter.com/WN38m4Ldq3
— 屋島コミュニティセンター (@yashima_c) 2015, 12月 3
松本明子さんの実家がある高松市は県庁所在地であるだけではなく、
日銀高松支店などもあることがわかります。
このように、高松市は非常に土地の面積が狭いエリアであるにも関わらず、
企業や、多くの人口が集中していて、
土地価格の相場は安くはないですから、土地を取得するにはそれなりの金額が必要になります。
供給が少ない中で確実に需要がある地域が高松市ということも
いえますから、土地についての価値観の高さは
高松市に住む人なら
狭くて高いと実感しているひとも多いはずです。
それだけに、高松市で土地を取得できたなら、それなりの苦労や
愛着がわくのも当然です。
なかなか出ない売り物の中でも特に条件がいい土地であれば
なおさらのことです。
つまり、松本明子さんの実家のご両親も高松市屋島にある
実家については
そう簡単には手に入らない希少性があると感じていたと思いますよ。
高松市の実家に対する思い入れを遺言という形で、
松本明子さんに託したくなる気持ちはよくわかります。
松本明子さんにとっては空家になって住みもしないのに、
地価が高い高松市の実感固定資産税は、
負担になっていたとことでしょう。
地価か高い土地ほど手放すのは惜しいという気持ちが
わく反面、維持費は軽くありません。
相続した実家を空家のまま維持するにはどんな管理費がかかるのか?
親は子供に土地や建物などの財産を残そうとしますが、
不動産については資産価値が高いほど、
固定資産税や都市計画税が重くのしかかります。
住まない空家といっても、負担するコストは
固定資産税や都市計画税の他には、
- 敷地の草刈代
- 電気代の基本料金(時々帰るために電気の契約を維持)
- セコムや空家管理会社への支払い(これについては地域性にあわせて)
- 定期的な清掃代金(空家でもなぜか汚れる)
- 交通費(実家へのアクセス時)
- 雪下ろし費用(雪国の場合)
- ハチの巣撤去(空家はハチの巣ができやすい)
などの他は空家にして締め切ったままにしておくことで、
家の劣化がどんどん進みます。
雨漏りの発生など、場合によってはリフォームをしなければならない
こともあるでしょう。
松本明子の実家は豪邸ではなかった
松本明子さんの祖父は香川県では高松市に次ぐ第2の都市である、
丸亀市で初代の市長を務めた立派な方でした。
松本明子さんが生まれ育ったのは高松市でも繁華街の近くでしたけれども、
その後、繁華街からは離れた
高松市屋島へお引越ししています。
丸亀市初代の市長の息子さんがお父様だっただけに、
ご実家は立派なお宅である可能性があると思ったりもしたのですが、
テレビで紹介された実家は、
一般の庶民的なお家でした。(売却価格も数百万)
故郷の高松へは定期的にお墓参りをするなど、
松本明子さんの原点がある場所ですから、
両親から家を相続して住まないからすぐに
処分をするという決断は簡単ではないまま、
悪いところはリフォームまでして保存していました。
松本さんは市役所経由で情報を開示して空き家を売却していますけれども、
不動産会社の意見を聞いてみることも
参考になります。
売るかどうか迷う時には、
まだ売るか決めていなくても、
いくらで売れるのか、売却時に経費はどのくらいかかるのかなど、
を活用すると、
簡単に大まかな売却査定額を知ることができます。