旭化成に倒産の可能性は0%?今後の株価上昇には迅速なIRと企業体質の改善が必要!
旭化成の子会社旭化成建材が
横浜市都筑区のマンション
「パークシティLaLa横浜」で
杭打ち工事で手抜きが
原因で
マンションが傾きが発生し
大問題になっています。
傾斜したマンションのデータ改ざんを
行った現場担当者が杭打ち工事に
関与したマンションが
過去10年で3040件中41件もある
ことが公表されました。
41件は9都県に及ぶことがわかった
翌日から、各県からの問い合わせが
旭化成建材に入りましたが、
どの物件が該当するかについては
当初の方針通り公表できないと
いう対応をとったことで、
愛知県をはじめとした各県は
憤りを感じています。
このまま世間から評価を落とし続けていくと
旭化成の株価は今後も下落を続け、
倒産を織り込みに行く可能性すら
あるでしょう。
旭化成については投資家だけではなくユーザー等、利害関係者が多いので
株価動向を踏まえながら旭化成の今後を考えてみました。
旭化成に倒産の可能性はないのか?株価の今後の動向は?
倒産の可能性はいつでも、
どの企業についてもありますが、
旭化成は国内でも有数の優良企業で
倒産のリスクはこれまで低い
と考えられてきました。
旭化成は事業領域も広く
1922年創業の総合化学企業で、
- 化成品や繊維、
- 住宅、
- 建材、
- 電子部材、
- 医薬・医療
などの事業を多彩に展開してきました。
化学メーカーとして技術力を応用して
住宅の分野であれば
断熱材や外壁材などの
製造も行っているメーカーです。
旭化成の事業領域の中で、
「住宅と建材」事業を合わせて
事業全体に占める割合は30%ですから、
仮に住宅と建材から完全に撤退しても、
残りの70%があるために、
倒産の可能性は低いと考えても
よいでしょう。
ただし、旭化成の今後の株価動向は
順風満帆とは言えないかもしれません。
旭化成の今後の株価動向は?株価水準は倒産可能性を占う指標!
旭化成の株価動向を見てみると、
2015/3/19の年初来高値
1260円を付けて以後、
2015/10/15には傾斜マンション問題で
792.7円-125.0円安と
大きく下落して引けました。
2015/10/20には年初来安値となる
693.6円まで下落します。
この水準と言うのは、
チャートの節目である735円どころを
42円ほど、下回ってきていますから、
正念場の水準を下回り
いよいよ株価暴落に向かう
初動の動きにも見えました。
但し、株式市場も冷静です。
2015/10/23金曜日は
日経平均株価が389円高する中を上昇はできませんでしたが、
旭化成株は735.3円の前日比と変わらずで
値下がりはせずに引けています。
株価は正念場の株価水準である
735円どこをろキープしたことで、
一方的な下落をしなかった点は
旭化成株は今後ここから反発に
転じる可能性が残されている
ことがわかります。
2015/10/23時点で、今の株価水準から言えることは
旭化成には倒産の可能性は低い
ということです。
但し、今後の株価は上か下か、
ちょうど正念場の株価水準にあるのは
確かです。
旭化成には子会社旭化成建材に巨額の補償問題が
発生するリスクが今後ありますから、
業績の下方修正リスクが
今後も付きまといます。
また、ブランドイメージの低下で
取引先やエンドユーザーが
へーベルハウスから離れる傾向が
出てくれば、
業績の低迷による株価下落は
容易に想定できます。
今後の業績低迷を織り込みに行く場合、
株価が下落するなら、
次の節目は600円近辺の水準になります。
時価735円どころにありますが、
ここから反発していけるのか、
それとも、下落方向に進み
600円どころで止まってくれるのか
旭化成の今後の問題解決能力に
かかっているといえるでしょう。
旭化成の企業体質を変えることが倒産の可能性を低くして、株価は今後上昇できる!その為には迅速なIRを!
旭化成は、安全性に問題があると分かるまでは
物件の管理者などに連絡しない
としていた方針を僅か1日で変更してきました。
3040件について元請けの施工会社への
情報提供を始めて、
10/26月曜日までに全ての物件について
連絡を終える予定です。
愛知県などから旭化成建材に対して
情報提供が全くないことに対して
不満の声が上がり、
国土交通省から指導が入りました。
旭化成クラスの上場企業であれば、
本来はIRは適切に行うべきで、
行政から指導されるまでもないことでした。
IRが迅速に適切に行わることは
企業としての使命です。
情報開示体制に不満の声が
上がった原因は
ゼネコンや不動産会社など取引先との利害関係を重視する
旭化成の企業体質に問題があります。
旭化成が今後今回の問題をバネに
飛躍するには、
ゼネコンや大手不動産会社の発注者側に対して
下請け企業の立場から脱却することが必要です。
旭化成は研究開発企業として、
ユーザーが利用せざるを得ない
立場を築くことができれば、
倒産の可能性はより低くなり、
今後の株価も上昇に
転じるでしょう。
旭化成建材が杭打ち工事事業から撤退を検討は今後の株価には好材料!
旭化成建材は杭の製造販売は継続するものの、
杭打ち工事事業からの撤退を
2015/11/11時点で、
検討していることがわかりました。
元受業者との利害関係や
下請けの立場の弱さからの脱却から
抜け出す意味では好材料です。
旭化成ホームズが展開するへーベルハウスに対する評判や受注キャンセルの影響についてはこちら!
をご覧ください。
今後の株価は、
直近付けた安値を目先の底にして、
反転上昇する可能性がでてきたと見ています。