旭化成建材の施工実績はマンションだけではない!物件一覧・リストを国土交通省が公表後、工法について確認か?
旭化成子会社の旭化成建材が横浜市都筑区の
大型マンションの杭打ちの基礎工事について、
データの改ざんが原因でマンションが傾き、
住民だけではなく、旭化成のへーベルハウスに
住んでいる住人からも不安の声が広がっています。
2015/10/22木曜日には旭化成建材が
過去10年間の間に杭打ちの基礎工事を
手掛けた約3000棟の
施工実績があった物件リストを
都道府県別に国土交通省へ
報告することになっています。
また、今現在わかっているものだけでも、
施工実績一覧は、マンションだけではありませんでした。
旭化成建材の施工実績で今のところ判明した
物件はあるのしょうか?
旭化成建材の施工実績は全国に!東日本大震災後の福島県の高校でも杭打ち基礎工事があった!
旭化成建材はマンションだけではなく、
小中学校、高校、病院などの
大規模建築物で公共性の高い物件の
杭打ち基礎工事に施工実績がある
ことがわかってきました。
2015/10/22には国土交通省の指導により、
過去10年間の施工実績の報告を
することになっています。
杭打ち工事をした施工実績には、
東日本大震災で被災した福島県にある
高校の杭打ち基礎工事も
含まれていたことがわかりました。
現時点でわかったものをリストアップすると
- 福島県の高校
- 千葉県の学校の改築工事
- 千葉県の団地
- 太陽光発電所建設(北海道、福島、千葉、茨城)
- 静岡県の特別養護老人ホーム
以上が判明してきました。
福島県の高校については問題があった
横浜市都筑区のマンションと同じ工法で
杭打ち工事を施工していました。
マンションの杭打ち工事について施工実績は、
旭化成建材の他にはないのでしょうか?
また、旭化成建材の杭打ち工事の工法には問題はないのでしょうか?
マンション施工実績大きい長谷工コーポレーション株が下落したのはなぜ?旭化成建材と新工法の共同開発実績があったから。
株式市場では、旭化成や三井住友建設の
株価がこのところ
下落してきましたが、
マンション建設主力の
長谷工コーポレーションの株価も
大商いで下落しています。
下落の理由はマンション建設の施工実績が
多いだけではなく、
旭化成建材と新工法の共同開発実績があるため、
悪材料が出たわけではなく、
連想で売られています。
今は株式市場だけが反応していますが、
旭化成建材の基礎工事の杭打ち工法に
問題があったとなれば、
長谷工コーポレーションにも影響が
及んでくる可能性があります。
長谷工はマンションの施工実績は
かなり大きいですから、
更に大きな問題に発展する
可能性もあるでしょう。
旭化成建材、施工実績3040件中、改ざん社員(=担当者)が41件関与!都道府県別・建物種別の一覧リストが公表!
横浜市都筑区の大型マンションが
傾いた問題で、
杭打ちデータを改ざんしていた現場担当者が
関与していた物件は、
この10年で41件あることが判明しました。
41件の都道府県別、建物種別の内訳は以下の通り
になります。
主に、愛知県が多い状況がわかります。
- 茨城県(1件) 公共施設 1件
- 千葉県(1件) 不明 1件
- 東京都(2件) 事務所 1件 工場・倉庫 1件
- 神奈川県(1件) 集合住宅 1件(今回問題のパークシティーLaLa横浜)
- 石川県(1件) 医療・福祉施設 1件
- 岐阜県(6件) 集合住宅 2件 事務所 1件 商業施設 1件 医療・福祉施設 1件 学校 1件
- 静岡県(1件) 工場・倉庫 1件
- 愛知県(23件) 集合住宅 9件 事務所 1件 工場・倉庫 5件 医療・福祉施設 2件 学校 2件 公共施設 1件 その他 3件
- 三重県(5件) 集合住宅 1件 事務所 1件 商業施設 1件 工場・倉庫 2件
改ざんをした担当者が関与した41件のうち
集合住宅(マンション等)が13件
集合住宅以外物件が28件
という内訳になります。
マンションの様に高層になって
重量が重くなる物件の方が
傾きやすくなるでしょう。
また、地域的には首都圏は
地盤が弱いのが特徴です。
旭化成建材3040件施工実績の一覧リストが公開!
現時点では、都道府県別の件数と用途のみが
公表されています。
物件名までは公表しない考えです。
風評被害で物件の資産価値や
売却価格の値下がりを考慮していることも
理由の1つです。
旭化成建材過去10年の施工実績3040件の一覧は?
都道府県別では、
- 北海道が最多で422件です。
東北では、
- 福島県が87件、
- 宮城県が80件、
- 秋田県が27件、
- 青森県が19件、
- 岩手県が13件、
- 山形県が5件
となっています。
関東甲信越地域では、
- 東京都が356件、
- 埼玉県が198件、
- 神奈川県が192件、
- 茨城県が179件、
- 千葉県が168件、
- 群馬県が39件、
- 山梨県が35件、
- 長野県が29件、
- 栃木県が17件、
- 新潟県が3件
となっています。
- 東海地域では、
- 愛知県が82件、
- 静岡県が55件、
- 岐阜県が17件、
- 三重県が13件、
北陸では、
- 石川県が25件、
- 福井県が1件、
- 富山県が1件
となっています。
近畿では、
- 大阪府が262件、
- 兵庫県が89件、
- 京都府が48件、
- 奈良県が22件、
- 滋賀県が21件、
- 和歌山県が0件
となっています。
- 中国地方では、
- 島根県が121件、
- 広島県が112件、
- 山口県が44件、
- 岡山県が27件、
- 鳥取県が16件、
となっています。
四国では、
- 愛媛県が64件、
- 徳島県が19件、
- 香川県が9件、
- 高知県が7件
となっています。
九州では、
- 福岡県が47件、
- 宮崎県が25件、
- 熊本県が12件、
- 大分県が10件、
- 鹿児島県が10件、
- 佐賀県が7件、
- 長崎県が5件
となっています。
沖縄県は和歌山県と同様に0件です。
以上、ほぼ全国に旭化成建材の
施工実績が散らばっています。
まずは、横浜の傾いたマンションの
杭打ちデータ改ざんをした
担当者が関与した41件の物件を
優先的に調査を進めるということです。
横浜とは別の担当者による北海道釧路市の道営団地の杭データ流用問題についてはこちら!
他の物件が全く無傷であれば、
旭化成も面目が保たれるでしょう。