東京都心では連続猛暑日 最高記録更新した異常気象の理由とは?
2015/8/7金曜日は、都心では、
1日の最高気温が35度を超える猛暑日が
連続8日となり、最高記録を更新しました。
連続の猛暑日記録は
一旦今日までになる可能性がありますが、
これからも猛暑日はやってくるでしょう。
猛暑日は都心だけに限らず、
最高気温が35度を超えるのは
東北から、九州まで幅広く、
暑い日が続いています。
最高気温が35度を超える東京を
中心とした首都圏と呼ばれる
一都三県(東京 神奈川 千葉 埼玉)は
似たような気候になりますが、
地域によって若干特色が違います。
また、関東で夏の暑さが有名な地域は、
埼玉県熊谷市、群馬県館林市で、
全国の最高気温を記録することが多いです。
茨城県古河市あたりも同様に暑く、
首都圏プラス北関東の茨城、群馬、栃木あたりは、
場所にもよりますが、
夏はエアコンなしで
暮らせるような状況ではありません。
特に、都心部における記録的な猛暑日が多い理由を
都心部が持つ特徴から説明したいと思います。
地価上昇中の都心部が猛暑日連続記録を更新する理由は、人口集中や土が少なく照り返しが厳しく、室外機の熱風も噴出するから?
東京の都心部は35度を超え、
140年の中で最高記録更新と言われた
5日連続を超えて、
8日連続の猛暑日を記録
しましたけれども、
最高気温そのものは、
全国の最高気温ではありません。
関東地方の最高気温は
埼玉県熊谷市や群馬県館林市
などが記録することが多いです。
ところが、体感的な気温は、
東京の都心は最高(最悪)だ
と思います。
その理由や特徴とは・・・
- 理由1 土が少なく、路面がアスファルトに多く覆われていること。
土がないと、緑も少なくなります。
結果として、アスファルトは
照り返しがきついです。
都心のオフィス街にはアスファルトの道路と
鉄筋コンクリート造のビルが多くて、
土を見ることできるのは公園くらいしかありません。
コンクリートジャングルとは
よく言ったものです。
そして、歩道を歩くと、店舗や事務所からの
室外機の熱風が出てきて、
更に暑さが憎悪していきます。
仕事とはいえ、よくこんなところで
多くの人が活動するものだと感心します。
- 理由2 地価が高く、日中、人口が多く集中する。
企業に限らず、都内には学校も多い。
公立以外でも、私立の小学・中学・高校や大学に
県外から学生が通学してきます。
最近人気がある東京都豊島区にある
豊島岡女子学園は土地が限られている為に、
地上のグラウンド部分にあったプールを
屋上に建設しました。
土地の有効活用という点では立派なのですが、
自然が豊かで、川で遊べるような地域や、
立派なプール設備を持っている地方の学校と
比較すると異常としか思えません。
以上、都心にヒートアイランド現象が
起きる理由です。
今年は、これまでの猛暑日連続4日の記録を
更新してしまいました。
来年以降、都心で更に猛暑日の日数記録
は増えるのでしょうか?
今後も猛暑日記録が更新される理由は政府による都心部の容積率緩和でビルや人口がますます増えるから?
都心部で猛暑日の連続記録を更新してきた
という気温の上昇傾向が理由ではありませんが、
財務省、厚生労働省、法務省、警視庁、防衛省、
などが、埼玉県さいたま市にある「さいたま新都心」
に移転されています。
「さいたま新都心」のように都心から一部は離れる動きはあったものの、
政府は、2020年東京オリンピック開催に向けて、
国家戦略特区を策定しました。
東京圏はそのうちの1つです。
国家戦略特区内での目的は
いろいろありますが、
容積率を大幅に緩和して土地を高度に利用することも
含まれています。
簡単なイメージとしてこれまで5階建てのビルを
50階建てに建て替えられるような
可能性もあるでしょう。
これまでより以上に都心部に人が集まりやすくなり、
外国人も多く訪れるようになります。
猛暑日になる日が増える理由は、
湾岸のビルが高層化していくと、
海からの風を遮断する効果が生まれ、
結果として
都心部には海風が入らなくなって、
気温が下がりにくくなるからです。
関東北部の
埼玉県熊谷市や群馬県館林市が暑い
理由の1つは、
都心部のように海風が
入らないからですね。
こういう動きが継続していくと、
都心部の猛暑日は、
今後も増加傾向になる可能性が
高いと思います。
⇒異常気象の根室市では最高気温33.1度を記録!トヨタ自動車は過去最高の売上で温暖化を加速?
都心部の猛暑を避けて、
土日くらいは、
涼しい別荘地でゆっくりと過ごしたい、
と思う人も多くなるのではないでしょうか。