全管協少額短期保険が高い理由は?共栄火災保険と比較してみた結果は?



賃貸物件探しが完了して、いざ、契約をする段階になると賃貸物件の重要事項説明書と

賃貸物件の契約書の説明が不動産会社からあります。

 

そして、賃貸物件の契約とセットになっているのが火災保険の契約です。

 

そして、火災保険の加入については賃貸物件を仲介する不動産会社が代理店になっているので、

99%の入居者は不動産会社が提案する火災保険を契約することになります。

 

実は、火災保険の加入とはいいながらも、実は賃貸物件の入居にあたっては

ほとんどの不動産会社では少額短期保険の契約をすすめています。

 

私が賃貸アパートに入居するときに不動産会社から斡旋された少額短期保険は

全管協少額短期保険という会社の少額短期保険です。

 

保険会社に言われるままに、賃貸物件の契約締結後にコンビニエンスストアで

全管協少額短期保険へ支払う保険料を支払いました。

 

しかし、よくよく考えてみると、全管協少額短期保険への保険料として支払った18000円というのは

すごく高いのではないかと思い始めたのです。

 

というのも、私は、不動産会社で売買物件や賃貸物件の仲介営業をしながら、

「火災保険募集人資格」を取得して火災保険の見積もりや火災保険の代理店営業をおこなったり、

 

賃貸物件では「少額短期保険募集人」の資格を取得して少額短期保険の代理店営業も行っていた

経験があったからです。

 

私が個人的に契約をした全管協少額短期保険の場合には、火災保険会社の見積もりを取り寄せることで、

保険料を節約することができるので、

具体的な考え方や方法を紹介していきます。

 

保険料が半値以下になるかもしれませんので、是非参考にしてください。

 

 

全管協少額短期保険の保険料が高いと感じた理由は?

 

家財保険は最低でも400万円以上する

全管協少額短期保険に新規加入をして2年経過したので、

全管協少額短期保険から更新の案内と少額短期保険の重要事項説明書が発送されてきました。

 

少額短期保険の保険料は18000円で、補償の内訳は

  • 家財保険が400万円
  • 修理費用100万円
  • 入居者賠償責任3000万円

ということです。

 

ここで家財保険の400万円というのは、私が実際に保有している家財の総額が400万円はあるから

万が一のときに400万円は保証して欲しいということで、

全管協少額短期保険の代理店をしている不動産会社へお願いしたわけでも申告したわけでもありません。

 

全管協少額短期保険のパンフレットには、

家財保険が

  1. Aコース 400万円
  2. Bコース 500万円
  3. Cコース 600万円
  4. Dコース 700万円
  5. Eコース 800万円
  6. Sコース 300万円

といった、6種類から選択することになっていて、

1R、1K、1DKタイプの部屋へ入居する場合は、

A~Cコースがおすすめになっているというだけなのです。

 

つまり、家財が100万円程度しかないという人でも1Kタイプの物件に入居する場合は、

最低400万円の補償(Aコース)がある少額短期保険に加入することになるので

全管協少額短期保険の保険料が高く感じてしまうのです。

 

※Sコースの家財300万円は、保有する家財が少ない場合に選択が可能ではあるが

自分で申し出ないと代理店からすすめられることはない。

 

実際に、私の場合は、冷蔵庫やテレビを所有していないですし、家財の総額が

100万円あるのかなというレベルです。

 

全管協少額短期保険が高い理由は入居者賠償責任の3000万円の補償にも

賃貸物件への入居の場合には火災保険への加入か

少額短期保険を契約する必要があります。

 

その理由は、

  1. 火災、水災などの災害で自分の所有している家財が被害にあった場合、
  2. 自分の過失で大家さんの所有する建物の賠償責任をする場合

の2つに備えるためです。

 

私が賃貸契約した部屋の大きさは、約20㎡の鉄骨造の建物です。

 

仮に、この部屋を全焼させてしまった場合は、20㎡をすべて、

作り直すために必要な費用を想定すると、

割高に見積もっても、1000万円もかかりません。

 

私が火災保険の募集人として火災保険の見積もりを行っていた経験からも、

不動産営業でリフォームの見積もりを算出した経験から、

20㎡の小さな部屋では、借家人賠償責任保険は1000万円でお釣りがくることは

すぐに理解できます。

 

また、隣接する部屋を焼いてしまっても、隣の部屋や隣の家に燃え移った場合は、

火事を出した本人は故意、重過失がない場合は、賠償する必要はありません。

 

なのにもかかわらず、全管協少額短期保険は3000万円の入居者賠償責任を設定しているか?

 

保険料が割高になっている原因がここにあるのです。

 

つまり、全管協少額短期保険は3000万円の入居者賠償責任は、

大家さんに対する借家人賠償責任保険の他に、

個人賠償責任保険がプラスされているために、

3000万円の補償金額となっているのです。

 

 

 

そして、一般の火災保険(少額短期保険ではないもの)では、

個人賠償責任保険については、オプションとして選択をすることができるようになっています。

 

ですので、利用するかどうかは契約者の判断でできます。

 

全管協少額短期保険と比較して、保険料を節約するために、共栄火災で見積もりをとってみた

私の場合は過去に共栄火災海上保険を利用してお世話になった経験があるので、

共栄火災に2年契約の賃貸物件の火災保険料の見積もりを依頼しました。

 

  • 物件の構造は鉄骨造
  • 物件の用途は共同住宅
  • 物件の専有面積は20㎡
  • 契約期間 2年
  • 支払い方法 一括払い
  • 物件の所在地

 

といった情報を申告して、共栄火災が物件の価値を査定します。

 

その上で、共栄火災の代理店が私が住んでいる物件の構造や専有面積から評価した建物の再建築価格を算出して、

加入できる借家人賠償責任保険の上限は1000万円であると判断したようで、

借家人賠償責任保険は1000万円に加入することにしました。

 

更に、家財については、100万円程度で良いと伝えましたが、200万円からしかないということで、

家財保険は200万円で設定しました。

 

全管協少額短期保険に設定されていた個人賠償責任保険には共栄火災では未加入にして保険料を算出

個人賠償責任保険は、アパートの場合であれば、階下への水漏れなどで利用されることが想定されています。

 

しかし、私の場合は、1階部分に住んでいるので、階下への水漏れの心配はありません。

 

個人的に必要性を感じなかったために共栄火災ではオプションになっている個人賠償責任保険は

選択せず、加入しませんでした。

 

その分、全管協少額短期保険より保険料が安くなる要素となります。

 

全管協少額短期保険を見直した共栄火災の保険内容の比較

  1. 家財保険は400万円を200万円に半減させた。(保険料が安くなる要素)
  2. 全管協少額短期保険で自動的に設定されていた個人賠償責任保険には加入しないで借家人賠償責任保険1000万円のみの加入に。
  3. 修理費用100万円は全管協少額短期保険と共栄火災も同じ金額で設定。

 

全管協少額短期保険の保険料がどのくらい安くなったのか?

全管協少額短期保険 18000円

共栄火災      6650円

 

つまり、少額短期保険より、火災保険を選択して自分で必要な内容だけ契約をすることで、

費用が半分以下、3分の1近くまで減らすことができたのです。

 

この差って大きいと思いませんか?

 

少額短期保険は物件の構造によって保険料は変化しないが共栄火災は変化する

少額短期保険を取り扱う全管協少額短期保険より、損害保険会社の共栄火災のほうが保険料が大幅に

安くなった理由は、共栄火災は、契約対象の部屋の構造についても保険料が高くなるか安くなるかの違いとして

評価しているからです。

 

今回私が見積もりを依頼した物件はセキスイハイム施工の鉄骨造の物件です。

 

共栄火災では、木造の物件なら非耐火構造(H構造)、鉄骨造の物件なら耐火構造(T構造)として取り扱いをします。

 

どちらが火災に対してリスクが高いかはわかりますよね。

 

共栄火災だけではなく少額短期保険会社ではない「損害保険会社」の場合は、

木造より鉄骨やマンション構造の方が保険料は割安にできる可能性が高まります。

 

 

全管協少額短期保険が高い理由は代理店への紹介料も?

少額短期保険の代理店への紹介料はネット上にも3割以上だとか、記載があるようですが、

実際に、私が取り組んでいた少額短期保険会社の代理店営業の紹介料もかなりもらえるんだなと

感じたほどで、ネットで噂されている内容はほぼあたっています。

 

全管協少額短期保険の紹介料がいくらか知りませんが、

火災保険の代理店営業と少額短期保険の代理店営業を行った経験からも、

火災保険より少額短期保険のほうが紹介料率は高いという感覚があります。

 

不動産会社としても火災保険の見積もりを作成するよりも少額短期保険の見積もりと申込書を作成するほうが、

時間的にも楽ですし、紹介料も高いとなれば、火災保険より少額短期保険を積極的に取り扱うのは当然ですよね。

 

ですので、もしも、賃貸物件の入居にあたって少額短期保険の契約締結を仲介業者から

提案があって、保険料を節約したいというふうに感じたなら、

 

少額短期保険ではなく、自力で普通の火災保険会社の見積もりをとってみるというのが

保険料を節約するコツになります。

 

私の場合は共栄火災を選びましたが、共栄火災は一般の個人からの問い合せを積極的に受け付けていませんし、

損害保険会社なら、共栄火災ではなくても構いません。

 

【インズウェブ火災保険一括見積もりサービス】 などを活用して、

各社からの提案を取り寄せてみましょう。

 

まとめ 少額短期保険が高いと感じたら損害保険会社で見積もりをとる

今回は、私が利用した全管協少額短期保険と共栄火災を例にとってみましたが、

少額短期保険の会社の場合は、火災保険会社の見積もりをとることで

保険料が安くできる場合も十分に考えられます。

 

特に、家財が少ない人の場合は少額短期保険会社が想定する家財の額よりも、

低い設定にすることで保険料が節約できます。

 

また、個人賠償責任保険も任意に選ぶことが本来はできます。

 

インズウェブ を活用して、見積もりを取得してみてください。

 

不動産の管理会社も火災保険については自分で見つけた保険会社の選択を

拒否するところは少ないという印象です。

 

賃貸管理を行っている管理会社の物件には上場企業が契約する法人契約の案件もよくありますし、

大手企業が賃貸物件を契約する場合は、その企業がすでに利用している保険会社があるようなら

無理に不動産会社が推奨する少額短期保険を強要することはほぼないです。

 

私の場合は、法人契約でもなく一般の個人の賃貸借契約ではありましたけれども、

不動産管理会社が代理店を行っている全管協少額短期保険ではなく、

損害保険の保険を利用してもよいと言うことで、契約後に、火災保険証券の画像を管理会社へ

メールで報告することで承諾を得られています。

 

入居している物件の管理会社へ、他の保険会社を利用してもよいかを確認の上、

見積もりをとってみましょう。

 

 

 

 





関連記事:


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ