南阿蘇村 東海大学農学部 学生アパート全壊は大家さんのリスク
熊本県南阿蘇村にある東海大学農学部に通う
学生アパートの一部が全壊しています。
学生寮と報道されていますが実質的には学校が運営するものではなくて、
地元の地主が運営する大家さんのアパートです。
不動産投資家として大家さんになることは意義深いことでも
ありますけれども、リスクもあることがわかります。
平成28年熊本地震で南阿蘇村にある
アパートが倒壊したのは自然災害であるから
大家さんの責任はないのでしょうか?
仮にアパート建築に対して十分な配慮が不足していたなら
責任が発生し訴訟にもなりかねません。
南阿蘇村 東海大学農学部はどこにある?
東海大学農学部がどこにあるのか、地図で確認してみましょう。
所在地住所は熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽5435です。
南阿蘇村立野地区にある地滑りで崩落した
阿蘇大橋もすぐに近くにあることが分かります。
また、南阿蘇村では民家も土砂崩れによって
倒壊している場所もあります。
東海大学農学部キャンパスはその意味では
土砂災害は免れています。
地震発生後には東海大学体育館が全学生や地元の人たちの
避難場所として解放されています。
熊本地震で全壊した東海大学学生アパートがある場所は?
1階部分が地震で押しつぶされたアパートは
農学部キャンパス近くに建っていました。
東海大学まで400m~500m付近に建っています。
住所としては熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽地区や黒川地区ということに
なります。
東海大学学生アパートは1階部分がつぶれて全壊!構造は?
1階部分がつぶれて全壊した東海大学学生アパートの
構造は木造2階建てとなっています。
木造だから、鉄骨だから強いとか弱いではありませんが
参考までに。
東海大学阿蘇のアパート pic.twitter.com/5HFZ4qD2gS
— kouji@相互フォローOK (@kouji2525) 2016年4月16日
画像を見た感じでは倒れ方が不自然な気がします。
1階部分に土砂が入ってきたわけでもありません。
揺れが激しかったのは理解できますが
避難先になった東海大学体育館は
中が空洞の構造でも倒れていません。
アパートが全壊して被害を被った入居者=学生に大家さんは責任が発生するリスクがあるのか?
東海大学学生アパートが倒壊してしまった原因は
熊本地震であることは間違いありません。
地震のせいだから不動産投資を行う大家さんは
責任もないのでしょうか?
東日本大震災では津波被害にあって子供たちが被災したことで
学校側の責任が追及されました。
また福島の原発についても地震だから仕方ないとも思うのですが、
東電に対して責任があるという主張が多いです。
不動産投資を行う大家さんは入居者に安全に暮らしてもらう
責任はあります。
地震が起きるのは自然災害ですから大家さんの責任はありません。
ただし地震に備えたアパートを建築するという責任は
持っているはずです。
株式投資も損失をこうむるリスクがあるのと同じで、
不動産投資を行う時にも、
新築で法令順守の上で自らが建築したものならいいですが
中古で売買された物件を取得することは
購入後に建築上の問題が発生して責任を追及されることは
大家さんとしての大きなリスクになります。
過去の東日本大震災では大家さんが提訴された事例があります。
⇒熊本地震で耐震診断せず旧耐震基準 賃貸アパート倒壊のリスクは?大家は民法717条適用で損害賠償!
をご参照ください。
東海大学学生アパートについて大家さんに
過失があるとかないとかの主張は一切していません。
被害を受けた方の為には調査は必要であるとは
思いますが。
不動産投資をする大家さんやこれから始めようと
する方は収益率や利回りも大切ですが
大家さんとしての責任も自覚が必要でしょう。