ヒジキが含有する無機ヒ素に発がん性があるので注意!
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ヒジキを食べることで長生きできるといわれるくらいに、
ヒジキは栄養分が多い健康食です。
その一方でヒジキにはヒ素が含まれていて、
無機ヒ素は発がん性物質の1つです。
ヒジキのヒ素について、海外ではどう対処しているか?
無機ヒ素の含有率をめぐる動き
2001年10月、カナダ食品検査庁(CFIA)(英語版)は、発癌性のある無機ヒ素の含有率が、
ヒジキにおいて他の海藻類よりも非常に高いという報告を発表し、消費をひかえるよう勧告した。
これは複数の調査によって裏付けられ、イギリス・香港・ニュージーランドなどの食品安全関係当局も同様の勧告を発表した。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B8%E3%82%AD
ヒジキに発がん性のある無機ヒ素が含有されていることは海外では立証されています。
日本ではあまり神経質にはなっていません。
ヒ素には有機ヒ素と無機ヒ素があり、その違いとは?
参考までに、ヒ素には有機ヒ素と無機ヒ素があります。
炭素を含むものを有機ヒ素と呼んでいます。
モノメチルアルソン酸 (MMA),ジメチルアルシン酸 (DMA),
トリメチルアルシンオキサイド,アルセノベタイン,アルセノコリン,
アルセノシュガーなどが有機ヒ素と呼ばれるものです。
有機ヒ素とは違い炭素を含まないもので
亜ヒ酸 (As2O3)やヒ酸(As205)を
無機ヒ素と呼びます。
無機ヒ素と有機ヒ素で有害なのはどっち?
無機ヒ素には,急性毒性とともに発がん性のあります。
有機ヒ素には無機ヒ素にある毒性や発がん性は
低いと言われています。
ヒジキから無機ヒ素を抜く方法とは
ヒジキを水でふやかすことである程度の無機ヒ素は抜けます。
乾燥したヒジキを水で戻したときに、
完全にヒ素が流出した汁を捨てることです。
但し、乾燥ヒジキを水で戻しても1時間後に68%のヒ素が流出するだけで
全てヒ素が抜けるわけではありません。
水で戻すのではなく、ヒジキを茹でることで約85%以上のヒ素が
流出し抜けることが分かっています。
茹でたとしても完全にはヒ素は抜けないことが分かりました。
また、茹でることで栄養分である鉄分なども流出しますが、
発がん性物質を摂取するよりはましです。
心配な人は消費を控えるほうがいいかもしれません。
無機ヒ素は継続的に大量に摂取すると発がん性も?
ヒジキに含まれる無機ヒ素が体にどう影響するか気になりますが、
無機ヒ素が一度に、または短い期間に大量に体の中に入った場合は、
発熱、下痢、嘔吐、興奮、脱毛などの症状があらわれると報告されています。
また、無機ヒ素が長期間にわたって、継続的かつ大量に体の中に入った場合には、
皮膚組織の変化やがんの発生などの悪影響があると報告されています。
出典:http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/qa.html#1
農林水産省によると、短期間に大量に体内に入った時はという条件付きで、
症状がでることが説明されています。
また、長期間にわたり、継続的に大量に体内にはいあった場合は
発がん性があることも示唆されています。
ヒジキは時々食べなければとよく言われますが、
ヒ素を含むので発がんリスクがあることを
理解して調理をしましょう。