わらび座 小島克昭社長の秋田仙北市田沢湖の活性化法がカンブリア宮殿で紹介!



わらび座秋田県仙北市田沢湖に拠点を置く劇団ですが、

地域活性化に貢献しているということで、カンブリア宮殿で紹介されます。

 

わらび座を経営している小島克昭社長による、

文化として伝統芸能を生かした劇団と秋田県仙北市田沢湖町が持つ

 

環境や観光資源を生かして集客するいうリアルメディア戦略は

地方の地域活性化担当者や地方公務員にもは学ぶべきところが多いでしょう。

 

 

カンブリア宮殿でわらび座が紹介される!

秋田県仙北市に拠点を構える劇団「わらび座」。

日本の伝統芸能を重んじ、民謡や民舞などを得意とする一方、

和製のミュージカル要素を盛り込み、熱狂的なファンを抱える劇団だ。

「わらび座」は仙北市の わらび劇場で、年間200公演を行いながら、

全国各地で巡業公演を行い、年間で25万人もの観客を呼び込んでいる。

劇団「わらび座」の観客動員は、「劇団四季」「宝塚」に次ぐほどの人気ぶりなのだ。

演劇だけでない。わらび座は、地元秋田では、地ビールの製造にはじまり、

ホテルやレストランの運営など、多角的な経営を行い、地元経済を潤している。

異色の劇団の地域活性化を図る経営術に迫る!

出典:秋田発!地域を活性化する異色の劇団飲む・見る・泊まる!複合エンタメ企業

 

わらび座が先なのか、仙北市田沢湖町の魅力が先なのか、

とにかく集客力が高い企業の代表です。

 

地元JR東日本秋田支社から感謝状を贈られています。

 

わらび座を率いる小島克昭はいかにして劇団経営を成功させたのか?

劇団四季がブロードウェイの作品を日本の俳優で演じるとするならば、

わらび座は、あくまでも東北、とりわけ秋田にこだわり、

この地で生きた人びとを題材にしたオリジナル作品が多い。

北海道出身で1983年以来、わらび座の代表取締役を務める小島克昭氏(69)は、

「地域興しは、若者・馬鹿者・よそ者がやるとよく言われます」と笑うが、

「足元を掘れ、そこに泉が湧く」と、秋田の地域資源に徹底的にこだわってきた。

そして、秋田の歴史性と現代性、地域性とグローバル普遍性をバランスした明確かつイノベーティブな経営姿勢ゆえに、

小島氏はわらび座を90年代以降、

一地方劇団に留まらない全国レベルの文化事業複合体へと発展させ得たのである。

出典:劇団四季、宝塚に次ぐ動員力 地域劇団・わらび座の経営ノウハウ

 

わらび座の運営方法と比較すると

劇団四季はブロードウェイの模倣なのかもしれません。

 

秋田県をテーマにしたオリジナル作品という点で勝負をしているというのも、

独創性、独自性が感じられます。

 

秋田をテーマにしながらも、全国から集客できるというのは

偉業です。

 

東京、ニューヨークでヒットしたものを全国へ発信するなら

わかりやすいのですが、地方から作品を発信するというのは

非常にユニークな取り組みです。

 

また、その背景には、小島社長が北海道出身で、

外部の目で秋田県仙北市田沢湖町を見れるから

というところも大きかったのではないでしょうか?

 

秋田県田沢湖町で見つけた経営資源=温泉でブレイクしたわらび座

そうはいっても、わらび座も順風満帆に成長してきたわけではありませんでした。

 

74年に常設劇場、翌年には宿泊施設を設立した。だが、入場者数は年間3万人ほどと頭打ちの状態が続く。

現・代表取締役会長の小島克昭氏らが活路を模索する中、幸運にも近くから温泉が湧いた。

92年に温泉施設をオープンさせると、翌年には入場者数が計約13万人に激増した。

温泉目当てに来て、それまで興味のなかった演劇を見てハマった人も多かったようだ。

出典:演劇以外でも「楽しみ」創出

 

同じ秋田県でも、湯沢市にある秋ノ宮山荘や稲住温泉のように、

独自の温泉源泉を持ちながらも経営破たんしてしまう、

体たらくな経営者もある半面、

 

温泉源泉を掘り当てて温泉施設で再度ブレイクするという

経営手腕を発揮しています。

 

温泉だから成功したのではないでしょう。

 

参考記事⇒秋の宮山荘へリハビリかねて日帰り入浴の口コミ!倒産へて再生への課題は?

 

温泉と劇団、田沢湖という観光資源を上手に生かして

融合させたからこそ成功したのではないでしょうか?

 

わらび座事業ポートフォリオ

興行 わらび劇場、国内海外での公演を年間約1,200ステージ行っています

「あきた芸術村」の企画運営

<人間再生・出会いの場>

★共生 ― 地域・自然・伝統と現代

★交流と情報と体験研修

自然、温泉、芸能、工芸、郷土料理 まるごとのリフレッシュゾーン

温泉ゆぽぽ(ホテル、温泉、お食事処ばっきゃ、喫茶片栗花、売店等)

わらび劇場(オリジナルミュージカルの上演を年間約250ステージ)

森林工芸館(手作り体験、木工・陶芸、製作見学等)

田沢湖ビール(ビール醸造・販売、レストラン)

デジタルアートファクトリー(民族芸能の3次元デジタル舞踊符の開発等)

男鹿国定公園 男鹿桜島リゾート「HOTELきららか」の運営

真木真昼県立自然公園 川口温泉「奥羽山荘」及び「太田ふれあいの里」「モリボの里」の運営

秋田駅ビルトピコ内「えきのビアバルMANMA」の運営

提携劇場「坊っちゃん劇場」(愛媛県東温市)への作品制作協力

出典:株式会社わらび座 会社概要

 

日本人の食生活やライフスタイルが欧米化してきているのは映画の影響であると

言われていますが、

 

わらび座は演劇を通して秋田県独自の伝統工芸や

観光資源を販売する企業とも言えるのです。

 

共産党という政治的なバックボーンもあるわらび座

修学旅行で、わらび座を訪れる学校が150校もあるといいます。

 

大変、教育上も参考になるコースでありますので、

先生方から評価された結果ともいえるのですが、

 

わらび座の創業には共産党という政党の影響があったことも

学校教育の場からひいきにされているという幸運もあるのでしょう。

 

 

劇団という文化芸術と観光の融合をして経営をすすめるわらび座は地方のコンテンツプロバイダー

以上をまとめると、わらび座は、劇団を通じて秋田の伝統芸能を

伝えるメディアでもあり、

 

温泉、田沢湖という名称を利用した

田沢湖ビールの販売など、田沢湖町が持つ観光資源という

リアルなメディアをうまく運用するコンテンツプロバイダーともいえるのでしょう。

 

その意味で、地方の地域活性化担当者や地方公務員は

わらび座の運営方法を学ぶことには意義があるでしょう。

 

経済の点から地方を活性化させる具体的な方法論としては、

地元経済を創りなおす――分析・診断・対策 (岩波新書)

にかかれてあることが参考になりますので、

一読をおすすめします。

 

 

 





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