大雨で床下浸水した地域はイメージダウンで家の価値低下に!



 

地球温暖化の影響で、海水温が高まっているためなのか、

台風や豪雨の影響をうけて、

 

60歳代、70歳代の人たちが生まれて初めて

床下浸水や床上浸水を体験するような事態が

日本全国で発生しています。

 

床下浸水をするような地域はこれまでは特定の

土地の低い場所と決まっていましたけれども、

 

最近は河川の整備が十分ではないと思われる川の氾濫などで

市町村や住民が想定していない水害が発生しています。

 

結果的に、床下浸水、床上浸水の被害にあった家の価値

落ちてしまうという残念なことが発生しているのです。

 

 

台風の大雨で、床下浸水し、家の価値を落としてしまった大崎市の事例!

宮城県大崎市で渋井川の堤防が決壊して、

大崎市古川西荒井地区は、

 

床下浸水、床上浸水の被害が

多数出ました。

 

大崎市古川の住民は、

「堤防が決壊した情報は聞いてないし、

朝起きたら急に水が来ていた。

 

サイレンも鳴らなかったし、

『逃げてください』のひと言もなかった」

 

と話しています。

 

大崎市防災安全課も、

避難勧告を出さなかった

ことを、認める発言をしています。

 

さらに、避難勧告を出すべきだった

という発言はそもそも間違っています。

 

これだけの被害が起きた現実をみれば、

避難勧告より緊急性が高い

避難指示を出すべきだった

のではないかと思います。

 

堤防が決壊して水が出て、床下浸水した地域というのはいつまでも

人の記憶に残るのでイメージダウンになり、

家の価値が下がってしまいかねません。

 

 

渋井川の堤防決壊が原因?

2015年9月の台風による大雨の影響で、

大崎市では多田川に合流する

渋井川において、

 

多田川と渋井川との合流ポイントより

少し上流の位置で、堤防が決壊しました。

 

多田川の流れが強すぎて渋井川からの水流が

ブロックされる現象が起きてしまったことが

 

渋井川の水位の上昇となって決壊したのではないか

と推測されています。

 

ですから、渋井川流域だけの雨量から考えると

堤防が決壊すことはなかった可能性もあります。

 

大崎市が避難勧告を出さなかった

のはやや問題がありそうですが、

 

大崎市が避難勧告を出さなかった原因は、

判断ミスのレベルを超え、予測不可能な現象が起きた

可能性もあります。

 

今までは、床下浸水をするような場所ではなかったのですが、

残念ながら、床下浸水、床上浸水が起きてしまいました。

 

これから住宅を購入しようとする人にとっては、

「水が出て、水災があった場所だから、やめておこう」

というイメージにつながります。

 

さらに、今後、堤防が整備されるのにも予算や

時間がかかります。

 

十分に水災の被害の心配がなくなったとしても、

大災害は地域の人々の記憶には残ります。

 

床下浸水をしたことで、住宅部分の被害も

好ましいものではないですが、

 

水災に合うかもしれない場所ということも含めて、

家の価値が中古住宅として考えたときに低下します。

 

実際に売りに出した時には買い手がつくまでに

水災がない地域よりも時間がかかるはずです。

 

台風の大雨で地域全体が水に流され、家の価値は大幅に低下か?常総市の事例

 

鬼怒川上流 日光市鬼怒川

鬼怒川上流 日光市鬼怒川

 

一方で、地域一帯が浸水被害にあった

茨城県常総市三坂町地区やその周辺地域に

対して、避難指示を鬼怒川の決壊前に

出していなかったこともわかっています。

 

常総市の場合は、寝ている間ではなく

お昼頃に決壊しているので、

 

堤防が決壊するまでの間に

常総市民に対して、

 

避難指示の命令を出すことは

時間的には可能だったはずです。

 

雨量が多かったのは上流の栃木県日光市の方だったので

下流にある常総市で

 

鬼怒川が決壊することを想像できなかった

というという言い訳もあるでしょう。

 

ただし「災害と言うのはまさかこんなことは起きない」

ということが発生することです。

 

常総市はより市民のことを考えて、危険性を市民にアナウンスしていく

姿勢を強化するべきでしょう。

 

 

今回の豪雨は東海地域から発生し、関東地域→東北地域

へと浸水被害が移動していきました。

 

東海地域では、浜松市で台風と秋雨前線で「避難勧告と避難指示が発令」

された地域があることが盛んに報道されました。

 

浜松市民は道路の冠水がハンパではないことで、

「こんなの初めてだ」

 

と今までにはない降水量であることを報道を通して、

教えてくれていました。

 

 

その動きをみていれば、

 

 

「今までは河川の決壊や浸水の被害を

何十年も受けたことがないから大丈夫」

という経験則ではなく、

 

「これまで経験したことがないことが起こりうる」

可能性があることを予測できたはずです。

 

 

 

常総市は水災のリスクが大きいイメージが定着!家の価値は下がる!

常総市の場合には、家自体が流されれてしまう状況にもなりました。

 

かろうじて、家が流されなかったとしても、

床下を見ると、水がしみ込んだ後が確認できるはずです。

 

場合によっては床上の柱の部分などの

気の部分にも浸水した後が残ってしまう場合もあります。

 

住宅の基礎が浮き上がってしまうような重大な欠陥を

生じてしまったケースも出ました。

 

本来は問題なく住めるいい住宅だとしても、

床下浸水の形跡が、木部に残っていたりすることで、

 

資産価値が低下しますし、

常総市は台風や大雨での災害リスクが高いという

評価になってしまいます。

 

家の価値を下げない様にするためにも、

行政は河川の整備を計画的に進めて、

 

災害リスクが低い街造りをしないと、

町全体の経済が停滞してしまいかねません。

 

常総市や大崎市は「水が出る場所」を少しでも

少なくする努力をしていくべきでしょう。

 

九州豪雨で福岡県朝倉市も床下床上浸水多発で朝倉市民も家の価値を落とした!

2017年7月の台風発生時に、福岡県朝倉市と大分県日田市において、

猛烈な豪雨が発生し、道路や田んぼが冠水し、

 

多くの家が床下床上浸水をしています。

 

60年以上同じ土地に住んでいる方でも、

生まれて初めての被害だったといい、

 

気象の専門家も予測不可能だったとコメントしています。

 

しかし、氾濫した川を見てみると

万が一の水害、豪雨に備えて水位が急上昇することを

想定した造りになっていないことが

被害の映像を見た感じでの印象です。

 

九州北部は台風の通り道になっているわけですから、

河川をより広く、深く、整備することが必要だったのです。

 

朝倉市に住む人達は今後、床下や室内の乾燥やシロアリ対策をした上で、

リフォームを施さないと、

 

今回の豪雨による床下床上浸水で、

家の強度がガタ落ちになります。

 

住宅の価値を守る浸水被害後の対策とは?

浸水することで床下、土台、柱などにカビが生えやすくなって

腐食しやすくなります。

 

結果として白蟻の被害もでやすくなってしまいます。

 

早期に、おそうじ本舗 などのハウスクリーニング業者での徹底的な

クリーニングと消毒を行うべきです。

 

また、シロアリ防蟻工事も出費ではありますが、

イエコマ のような安い業者を見つけて、

実施することが家の価値を大幅にダウンさせない対策となります。

 

 

住宅購入者は水災での床下浸水を役所で確認を!

中古住宅にしろ、新築住宅を購入するときには、

水災、地震などの多くのリスクから身を守る必要があります。

 

床下浸水の被害状況は市町村が把握していますので、

購入する予定の物件について問題がない場所なのかを

あらかじめ確認しましょう。

 





関連記事:


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ