田舎の親を東京に呼び寄せると寿命が縮まる理由とは?



  田舎で暮らしているも高齢になってくると

同居して暮らしてあげたいとか、

近くで暮らしてあげなければならないと

感じる親孝行な方は、

 

自分が住んでいる東京親を呼び寄せている

実情があります。

 

結果として親は喜んでいる場合もあるかもしれませんし、

毎日のように親孝行ができるメリットがあるもの事実です。

 

その反面で、親を呼び寄せてから1年も経過せずに

病気になってしまったり、

最悪は亡くなってしまう場合すらあります。

 

結果として、息子や娘の立場として、

呼び寄せたことが可哀相だった、

気の毒なことをしたと後悔する場合もあれば、

 

親戚から呼び寄せたから早死したんだと

責められたりすることもあります。

 

では、親を東京へ呼び寄せることは

本当にお年寄りの寿命を縮めているのでしょうか?

 

自然が豊かな場所で暮らす場合と、

みどりが少ない東京との環境との比較では、

病気への低抗力に違いが出ていることがわかっています。

 

 

親を東京へ呼び寄せた結果、想定外に早く亡くなるという現実は偶然?

田舎で暮らしている親をわざわざ不慣れな

東京に引っ越してもらおうとする段階では、

 

すでに高齢になった親は何らかの病気があるために、

呼び寄せるという事情があるのは確かです。

 

ですから、東京に引っ越してきた親が

故郷ではなく東京で亡くなるのは

自然なことです。

 

しかし、まだまだ、これから親孝行をするぞと

意気込んで、田舎にある実家を売却したり、

東京に新居を準備したりなど

呼び寄せてから短期間で亡くなるとは思ってもいないはずです。

 

しかし現実には、都会に引っ越してきて、

1年前後で病気になってしまった、

痴呆症になってしまった、

病気が原因で亡くなってしまったという

話をよく聞きます。

 

息子や娘としては親のためを思っての

親孝行のつもりで父親や母親を引き取っているのに、

残念な結果となってしまう現実があります。

 

田舎の自然が多い住環境のほうが病気に抵抗力がある

東京へ引っ越してきた時に、新しい環境へ適応するのに

お年寄りは若者よりも苦労をします。

 

精神的なストレスを感じるためです。

 

お年寄りに限ったことではありませんけれども、

人は自然豊かな場所で癒やされたいと心のどこかで

感じているものです。

 

ストレスを感じることで、NK(ナチュラルキラー)細胞という

病気と退治してくれる細胞が活性化しなくなることが

わかっています。

 

逆に、ストレスが開放されることで、

NK細胞が活性化され、

がん細胞などの病気を予防してくれることは

知られています。

 

森林浴は免疫力を高めている

自然セラピーの科学 ―予防医学的効果の検証と解明―

という本の中で、

森林セラピーによって病気に対する低抗力が高まることが

紹介されています。

 

具体的には、森林が多い公園などを散歩したりした後では、

ストレスが癒やされるだけではなく、

NK細胞が活性化して、免疫力が高まることが

計測されたことが示されています。

 

例えば、東京という緑が少ない場所で暮らす人が

森林が多い場所へ行くことで

免疫力がたかまり、病気に対する低抗力が高まります。

 

田舎暮らしをしている親は近くの山々に囲まれて

暮らしている環境なら

 

森林セラピーを生活の中に取り入れて

生活してきたともいえるのです。

 

日本の男性平均寿命が長いのは横浜市青葉区!長寿の理由は自然が多いこと?

2015年、2018年の2回とも、長寿日本一の地域が

男性では横浜市青葉区になりました。

 

インタビューに応えたお年寄りは、「緑が多いからね!」

と複数の人が回答していました。

 

私は、緑が多いのは偶然でこじつけではないかと思ったりもした。

 

その後、「自然セラピーの科学」という本を読んで、

人がいかに自然によって癒やされ、

副交感神経が優位になって

ストレスから開放され、

 

病気になりにくくなることが理解できて

考えが変わりました。

 

人は本能的に自然を求めているのかもしれないのです。

 

抵抗力が小さくなった高齢者にストレスをかけるのが東京への呼び寄せ!寿命が縮まる

 

森林浴で病気にかかりにくい環境にいた老人が

コンクリートだらけの東京でストレスフルな毎日になると、

ガンなどの病気になりやすくなってしまうというわけです。

 

田舎から都会へ行くと、運動不足が加速して、病気になりやすい

老人夫婦だけ、或いは、高齢の片親だけが、

田舎暮らしをしていると、

一人暮らしの割に大きな家の掃除やメンテナンスをしたり、

何かと体を動かす機会が多いものです。

 

都会に行ってしまうと、息子や娘の住む小さな住宅の中で、

お客さん扱いになると、

自主的に、家事や掃除、買い物をする必要がなくなります。

 

結果として適度な運動ができた田舎暮らしから、

子供がいろいろ世話をしてくれる快適で楽ちんな

生活になります。

 

一見すると良いことに見えますけれども、

運動不足は体内の血流を悪化させるので、

病気になりやすくなってしまいます。

 

痴呆症にしても脳の血流が悪くなることも

一因とされていますけれども、

脳の血流は体を動かすこと、

体を温めたりすることでよくなることが

分かっています。

 

つまり楽な生活は体にはよいとは言い切れないということです。

 

呼び寄せられた小さな住宅には畑もない

田舎で農家をしていたりすると、

家の周りに畑があったりします。

 

自分が食べる程度の家庭菜園をするような

楽しみがあると、

頭も使いますし、体も動かします。

 

脳の血流も良くなて結果として認知症予防にも繋がります。

 

子供のいる場所は職場にアクセスができる

街中なら、

畑いじりを楽しめるような贅沢なスペースは

簡単には確保できません。

 

 

東京に呼び寄せた親に長生きしてもらうには?

仕事の関係などでどうしても東京に親を呼び寄せたい時には、

できるだけ自然がある環境を提供するようにしたいものです。

 

親が、ここなら田舎と同じだと言ってくれるような

住環境が望ましいです。

 

親に庭付きの戸建に住んでもらい園芸セラピー効果で東京のストレスに勝つ

 

例えば、同じマンション内に引っ越してきてもらうという

考えでは親は、コンクリートに囲まれて生きることになります。

 

同じ東京で一緒に暮らすなら、庭がある戸建に住んでもらうという

ような考え方がいいです。

 

ガーデンセラピーと言って、庭にさく花や

植物に人は癒やされることがわかっています。

 

森林セラピーと同様に、園芸セラピーにも

ストレスを開放する効果が期待できるのです。

 

参考記事⇒「呼び寄せ高齢者」が一戸建てからマンションに移住して後悔した理由とは?
 

 

親に長生きしてもらうには子供が東京から田舎へ帰ること

東京に親を呼ぶのではなく、親が慣れ親しんだ故郷へ

子どもたちが引っ越すのが

一番親にストレスをかけません。

 

しかも、田舎の自然が多い場所で暮らすことで、

自分たちもストレスから開放されます。

 

もしも、仕事や経済的な事情が許すなら、

田舎の実家を売却するのではなく、

東京の住まいを売却して田舎へ帰るのが

最も親孝行といえます。

 

幸いにも、大都市圏の売却ならノムコムの不動産無料査定

を活用して自宅がいくらで売れるかの目処がつくだけでも、

今後の方向性を決める参考になります。

 

田舎から出てくる高齢者はすぐに体調を壊したりする傾向にあるので、

東京へ引っ越してもらうことには

細心の注意が必要なのです。

 

あなたの親やご先祖様に代わって、

声を大にしていいたいと思います。

 

参考記事⇒一人暮らしで実家に帰りたい人が引っ越しする前にやることは?

 





関連記事:


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ